Audays(日記)




2006.04.15(土)      初めての車検。

4月初めにAuちゃんのリコールの通知が来ていた。燃料ポンプモーターに不具合があるらしい。
品質云々を言うべきか、良心的と見るべきか。M菱自動車のようにひた隠しがばれて再起不能なまでに信頼が落ち込むよりずっとましである。
それにしても最近はリコールが多いなあ。近いところではSUZUKIさん、そしてつい先日はLEXUSも。品質を最大の売りにしているT社の最高級ブランドとしてはお恥ずかしい次第だ。販売目標の半分しか達成できていないのは不幸中の幸いかな?
Auちゃんは4月末で車検が切れるので、リコールついでに車検も予約しておいた。輸入車のディーラー車検はお高いと聞くが最初くらいはディーラーで受けておこう。費用対満足度を評価して納得がいかないなら次から別の所で受ければ良い。
それで今日、Auちゃんを持ち込んできた。
代車は何かな?と多少期待していたがFFのA3。チョット期待外れ。せめて同クラスの車を用意してくれよ。かみさんはTTCoupeに乗りたいと言っていたが、これを見たらがっかりだろう。「TTなら左ハンドルのMTでも良いな。」とも言っていたのに。
真っ赤な古いモデルのA3。乗り込んでみると如何にも安っぽい。我が家のAuちゃんと比較したら大抵の車はそうなりますわなあ。セルシオだって安っぽく見えてしまうんだから。
まず気に入らないのがステアリングホイール。A4のように握る部分の断面が進行方向に長い楕円形でなくなんとなく握り難い。そして親指の部分もかぎとりはあるがしっくりこない。
写真左が代車のA3、右のA4と比べてください。


そして嫌にエンジン音が大きい。振動も車内に伝わってくる。
「なんだ、カローラじゃないか。」(良きにつけ悪しきにつけカローラは比較対象となります。それだけ日本人に馴染みが深いって事でしょうか。)
室内の造りも統一感が無く安っぽい。「まあ、こんなもんか。」
車検が完了したら電話連絡してもらう事にして帰宅の途につく。火曜か水曜くらいになるらしい。
走ってみると案外新しい発見があるものである。
ボディが軽いせいかヒョイヒョイと軽快に走る。「案外パワフルじゃないか。」
真っ赤なボディに幾分気も若くなりついついアクセルを踏んでしまう。エンジンは音の割りにサチる事も無く伸びやかに吹け上がる。そしてこの剛性感。ボディが軋んだりすることもなく足周りが思った以上にしなやかなのである。「へえ、まあまあじゃないか。」
やはりカローラとは全く違う。AudiはAudiなのである。
信号待ちで車検証を取り出してみる。平成9年7月初年度登録、もう9年も経っている。オドメーターは85,500kmを越えている。家のカルちゃんより1才若いだけ。それなのにこのしっかり感はなんなのだ。ドアを閉めるとBomb!というのである。クラウンだって2年も経つとBashaanという音になってしまうのである。カルちゃんはボディを軋ませながら走っており「後何年乗れるかなあ。」と、どうしても考えてしまう。A3はがっしりしたボディをしなやかな足が支えながら走っており「まだまだこれからが本領発揮かな。」と思ってしまう。やはり車造りのコンセプトが日本車とは全く違う。10年10万kmとよく言うが、それは日本車の設計基準なのだろう。
エンジンは1.78Lと表記されている。ターボが付いてないだけで、エンジン自体は家のA4と同じ。そして車幅173cm、3ナンバーなのである。長さは415cmしかないのに。
こんなに良い車なのに何かもの足りない。そうだ、Quattroじゃないんだ。あのQuattroの路面に吸い付くような走りはFFで味わえる訳がない。いかにも前輪で引っ張っている走行フィールである。
そこそこ楽しんでいるうち、家に着いてしまった。早速カメラを持ち出しA3の撮影となる。
まずは室内の紹介から。
前席背もたれ横のハンドルを引くと座面自体が浮き上がりそれが前へ倒れるように移動します。日本車のようにシートを前へスライドさせる訳ではないのでいちいち位置調整しなくてすみます。そしてドアの長さと相まって後部の乗降は凄く楽です。

但しシート形状はあまり良くありません。ヴィッツやカローラのように運転中に転げ落ちそうになるって事はありませんが、座面の奥行きが浅いせいかしっくりと包み込まれるような据わりの良さはありません。

そして外観。

まるで新車のような輝き、艶です。コーティング処理がしてあるのでしょう。とても9才とは思えません。これだけ綺麗だと長く乗り続けたくなりますね。
車幅も173cmもあるようには見えません。室内も車幅の割りに広くありません。その分ドアが分厚くなっています。サイドシルの幅も18cmくらいあります。A4より少し狭いですが日本車とは比較するまでもありませんね。

そして開角度も90度近くあります。乗降も容易になります。この開角度はやはりドアの厚さも含めボディ剛性の高さから出来るのでしょう。

ボンネットにはこのクラスでもちゃんとダンパーが付いています。いちいちつっかい棒を立てなくて良いので楽ですし、作業中の事故防止も考えての事なんでしょうか。
エンジンは横置きです。FFで横置きはA3とTTだけですね。A4以上はFFでも縦置き。Quattro前提の設計ゆえでしょうか。
そしてエンジンカバーには5V(5バルブ)の表示が。ですからインタークーラーターボが無いだけで家のA4と同じ5バルブツインカムエンジンです。


トランクはさすがに狭いです。おまけに後付けのカーナビ本体が隅に置いてあり、またサイドにも何かを取り付け、その時に蓋のロック部分を取ってしまったらしく無造作に蓋が置いてありました。


タイヤが野暮ったいです。195/65-15 扁平率65%なんて昔の70タイヤに近いですね。ディッシュのアルミホィールも野暮ったいです。シボレークルーズでも15インチホィールでしたね。


この後、豊田方面へ試乗会。最初はこ馬鹿にしていた9才のA3ですが、踏めば応えるこの手応え、結構楽しめます。新車のシボレークルーズよりずっと楽しいです。当然カローラなんて比べものになりません。やはり古くてもたとえFFでもAudiはAudiです。

9才のA3 インプレッションのレポート準備をしていたら、かみさんが【ストレス解消バーゲン】から帰ってきて、「なんだあ、TTCoupeじゃないの〜? 天下のAudiにしちゃしみったれだなあ。」
文句を言いながら試乗会に付き合えと言う。さっき走ってきたばかりだが再度お付き合いで助手席へ。
かみさんもさんざんカローラだ、カローラだと馬鹿にしながら「結構走るね。」
9才だと言うと「ええ〜、そんなに古いの〜。全然見えないよ。」
そしてこの剛性感、足周りの堅牢さがすっかり気に入ってしまったようだ。そして「通勤はこれで行こう。」だって。例え9才のA3でもやはりAudiはAudi。良いものは良い。


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