Audays(日記)




2005.12.10(土)      冬仕度(冬タイヤへの交換)

いよいよ雪の便りも聞くようになってきた。
どこかへ出かける予定がある訳ではないが、備えあって憂いなし。冬タイヤに交換しておく。
車が重いとタイヤ交換も大変なんだよなあ。子供達が大きくなった一時期、タイヤ交換を手伝わせた事がある。その前はずっとひとりで2台とも交換していた。図体のでかい1Boxは本当に大変だった。それがやっと楽ができるようになったと思ったのも束の間、我家から若者が居なくなり高齢者だけが取り残されてしまった。
愚痴を垂れていても仕方がない。まさかかみさんが手伝ってくれる訳もないし。

タイヤ交換と言ってもAuちゃんの場合日本車と若干勝手が違うところがある。それではその辺の紹介も兼ねてAudays(日記)に載せることにする。ただ単に作業をするより記事の事を考えながらする方が楽しい。

かみさんがご近所の奥様方と出かけるのを見計らって、駐車場のど真ん中にAuちゃんを移動する。
そして裏の倉庫から冬タイヤを出してくる。カルちゃんのタイヤが出払っているので楽だ〜。
このタイヤの出し入れと仕舞う前の洗浄が作業の半分以上を占めている。
なんでもタイヤ交換だけの為に、タイヤ屋さんとかカーショップに持込む人がいるらしい。
積み下ろしの手間を考えたら、「ついでに交換してしまおう。」とは思わないのだろうか。交換自体そう手間がかかる訳ではない。運んでいる時間に終わってしまう。
そういう人達はきっとブルジョワジーか、それを真似ている小金持ちなのだろう。貧民の私にはとても考えられない事だ。

タイヤ交換ついでにローテーションします。ホイール内側にマジックインキでLF、LR、RF、RRと書き込んであるので最初についていた場所が解ります。先シーズン前後が逆になっていたかどうか覚えておいても良いのですが、タイヤの減り具合ですぐ解ります。
前輪はステアリングを切るためサイドがダレています。後輪はダレもなくブロック、サイプのエッジがピンと立っています。下の写真で左が前輪、右が後輪で履いていたものです。解りますか?

取り付ける時はこれを逆にします。そうするとシーズン終わりにはこの減り具合が逆になっています。
左右はマジックで書いた印で解りますがパターンの減り具合でも判別可能です。
下図のように進行方向に丸鋸の刃で切って行くように尖った側が先に接地するような形に磨り減って行きます。参考にサイプのエッジの写真も添付します。左右を間違えると両側がダレて三角形になってしまうので一目で解ります。

回転方向を決めておいた方がグリップが良いと一般的には言われていますが、経験的にはそう気にする事も無いと思います。タイヤを長持ちさせるためになるべく均一に磨耗させる。程度にとらえておけば良いでしょう。

どこにどのタイヤを付けるか決まったらその位置に置いておきます。
そして交換の準備にかかります。以後Auちゃんの場合について説明と作業を進めます。

まず、工具とジャッキを用意します。
トランクを開けます。両サイドにダンパーが付いているので軽く開きます。蛇足ですがボンネットにもダンパーが付いており途中まで上げると後は自然に上がって行きます。つっかい棒を立てなくて良いので片手で開けられます。

トランク床のカーペットをめくると床板の取っ手があります。これを持上げ取っ手横のフックを開口部のエッジに架けます。

床板の下はご覧のようになっています。スペアタイヤ(テンパーではありません。)の両横に工具箱とジャッキが収納されています。

以下は工具箱を外し蓋を開けた状態と、ジャッキケースを開けた状態です。

付属のレンチより作業性を上げる為、私は十字レンチを使っています。
純正ホイールには盗難防止用のボルトが各1本づつ使われておりこれを外すためのアダプターも工具箱に入っています。またセンターキャップを外すためのピンも入っています。
ジャッキは日本車ではあまり見かけない形状です。パンタグラフ式というより片パンタと言った方が合っています。最近は電車のパンタグラフも片パンタをよく見かけますね。

ではいよいよ交換にかかります。
まずセンターキャップをピン工具を使って外します。キャップの穴にピンを挿し込み真っ直ぐ引っ張ります。

4輪ともキャップを外したら交換するタイヤのジャッキアップの準備をします。

ある程度上げまだタイヤが充分接地している状態でボルトを緩めます。対角線状に緩めていくのはどこも同じです。
盗難防止用ボルトは、頭のギザギザに合わせアダプターを嵌め込みアダプターの頭をレンチで緩めます。

5本とも緩め終えたら完全にジャッキアップしボルトを抜きます。
日本車の場合ディスク側からボルトが出ており、ボルト側面でタイヤの重量を支える事になりますが欧州車はハブで支えています。ですからボルトを抜き取ってしまってもタイヤが落ちる事はありません。
車のメーカーによりハブ径が違う事があり、ホイールメーカーは各社に合うようハブ用アダプターも用意しています。因みにうちの冬タイヤはボルベット(欧州のホイール専業メーカー)のホイールなのでAuちゃん用にアダプターが嵌め込んであります。

夏タイヤを外し冬タイヤを取り付けます。ハブにホイールを嵌めればそれで止まっているので日本車での取り付けより楽です。
ディスク側のネジ穴が覗く位置にホイールを回し、合ったところでボルトを挿し込み絞めてゆきます。ホイールによりボルトの長さが違うのでホイール付属のボルトを使用して下さい。極端な場合、短かすぎて規定の山数がかからず強度不足になったり長すぎて締まらなかったりって事も考えられます。必ず専用ボルトを使用しましょう。
軽く絞めた状態でジャッキを下ろします。タイヤが確実に接地した状態でボルトをしっかりと締めます。
これでまず1本交換完了です。同様の手順で他の3本も交換します。
交換後、忘れ物が無いようよくチェックして下さい。シーズン終わりに夏タイヤに替えようとしてあれが無いこれが無い、なんて事のないように。

「うーん、やっぱりインチダウンは不細工やなあ〜。」
でも前輪が替わって、切っ先がピンと立ったタイヤブロックがとてもシャープ。まるで高級料亭で出てくるお刺身のようです。一走りですぐだれてしまいますが。

その後は夏タイヤの洗浄です。
ブレーキダストで真っ黒になったホイール内側も綺麗に水洗い。洗剤は必要ありません。水洗いだけで充分です。「夏の間お疲れ様でした。また来シーズンも頑張って下さい。」と声をかけてあげて下さい。この一言で夏タイヤ君は来年も頑張ってくれます。どんな酷使にも耐えてくれます。全てに感謝の気持ちを忘れずに!

そして乾いたら倉庫(日陰)にしまいます。

これで終わりと思う無かれ。最後のイベントが待っています。そう、エアチェックです。大抵空気が抜けている事が多いのでガソリンスタンドへ。
燃料も入れずエア補充を店員さんに頼む人がいるようですが、どういう神経なのかと人格を疑ってしまいます。特に師走ともなればスタンドも大忙しです。頼まれれば厭とは言えないでしょう。それより自分の命を乗せている訳ですから自分の目でチェックしたいですね。
おおよそ2kg/cmくらいですが、タイヤ、車種により指定も違います。私の場合、常に雪道を走る訳ではないので多少高めにしています。低い方がグリップが良いと言いますがそんなシチュエーションは滅多にありません。フォードエクスプローラとファイアストーンのバースト横転死亡事故の例えじゃ無いですが低空気圧には良い事はありません。死と隣り合わせだと思ったら乗り心地の良さも恐怖になってしまいます。
それに空気圧高い方が転がり抵抗が小さくなって燃費も良いし…。(決してしみったれで言っているのではありません。えっ、むきになるところが怪しいって?)


ついでにハイオク満タンにしてきました。若干価格が下がっていてLucky!
灯油って18Lが千円以上してるんですね。吃驚しちゃいました。
その後床屋へ行ったら車が停められず引き返してきました。ああ、師走。道路も混んでるしこんな時は家に引篭もっているに限る。


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