かみさんが出かけた後、おもむろに起きだす。
今朝は暖かい。陽射しも強く風も無い。こんな日は無性にあてもなくどこかを彷徨いたくなる。
車に乗り込む。ガソリン空っ欠。先ずはスタンドへ。思ったより廉い。ガソリン価格も若干下がったようだ。
そのまま153号線へ。豊田市手前で大渋滞。旧道へ迂回。今日は休日の筈だが…。
その後は順調に市内を抜け平戸橋へ。勘八峡もすいすい走っていたが力石手前でストップ。ノロノロの渋滞が延々と続いている。道路脇には香嵐渓紅葉狩りの為の渋滞注意の案内板がいたるところに立っている。
「そうか。紅葉シーズンの休日じゃあ当然ですわなあ。」引き返す事も出来ず暫し我慢の子。中金小学校の先の信号まで耐え忍ぶ。この信号を左折し足助を迂回する。
迂回路から153号線に合流。暫く走ると遵法闘争中の車に前途を阻まれる。無茶苦茶遅い。制限速度よりも遅い。わざと意地悪しているのか？と思いたくなるほど遅い。イライラしてくる。これじゃあ何をしにきたのか解らない。
稲武を過ぎると超低速車もいなくなり車も少なくなったが、それでもいつもより遅い。行楽シーズンのさだめと諦める。
気分を変えて周りの秋景色を楽しみながら走る事にする。しかしこの辺りも紅葉の発色は良くない。
登坂車線区間でも寄る気は無いようなので左から一気に牛蒡抜き。「後なんて見てないのとちゃうか？」後は軽快なドライブ。あっという間に平谷も通過。
治部坂を過ぎると前方に中央の山並みがちらほら。飯田が近付くと南アルプス南部の山並みも。
景色を楽しみながらひょいひょいと走り回れるって楽しいですね。降りはエコランに徹する。DIS表示は12km/L近くまでいっている。この走りでこの低燃費。まるビ親爺にはぴったりの車です。ティプトロニックで早めにシフトできるのでMT並みの燃費も可能です。
雲ひとつ無い秋空、枯葉色の山並み、鮮やかな黄色に染まった樹木、そして爽やかな大気。これはまさにロードスター日和。（うちの車は屋根が付いてますが。）
飯田市内で早めの昼食。汗もかいていないのに腹だけはへる。天高く親爺肥える秋。
飯田を抜けると景色が一気に田舎に変わる。中央と南アに挟まれた天竜川沿いの盆地。風光明媚な所です。老後はこんな所で晴耕雨読の生活を送りたいなあ。
松川に入ると中央南部の仙崖稜が見えてくる。まだ冠雪はしていないようだが、この荒々しさは立派なものだ。
 
冠雪した南アはまだ見えないがその前衛の山並みが紅葉し良い彩りとなっている。
 
そしていよいよ駒ヶ根市。ここまでくると千畳敷がはっきり望める。雪も少し付いているようだ。
市街地を通る。凄く静かな街だ。商店街も開いてはいるが人通りが全く無い。休日だというのに、飯田の賑わいとは比較にならない。駒ヶ根も過疎化しているのだろうか。
153号線を外れビューポイントを物色する。近くの郊外モールの屋上駐車場へ上がる。邪魔な電線の上に立ち、Best Position。
こちらは車も多く人も多い。国道沿いの商店街より郊外の大型モールに客足が向いているようだ。同様に三重菰野町も近くに大型モールができ地元商店街は寂れていくのだろうか。お祭りなどで地元の活性化を図っているようだがなにか虚しさを感じてしまう。
お洒落なモールの屋上から西を東をパチパチパチ。
        
午後の日に輝く山肌の彩りを愛でながら家路を辿る。
 
平坦な伊那路を遅い車に合わせエコランで行く。なっ、なんとDIS表示が13km/Lを超えた。滅茶苦茶低燃費。
ところが飯田を過ぎ治部坂への長い登りで年甲斐のない事をしでかしてしまった。走行車線、登坂車線の間を他の車をかいくぐりながら、追越し追い抜き引っこ抜きしてしまった。
その後暫くはおとなしく走っていたが、平谷からの降りでまた牛蒡抜きしてしまった。
あ〜あ、55歳にもなって…。
帰りも足助はパス。迂回路からグリーンロードに入り名古屋市内へ。やはりこんな道は気持ちよく走れますなあ。そのままマツダさんに寄る。
マツダのIさん、待っててくれたみたい。黒のNCろどすた（試乗車）が置いてあった。道路が渋滞しているので試乗はしなかったが、乗り込んでみると意外に狭い。圧迫感がある。ハチ公もそうだがスポーツ車は皆こんななのだろうか。幌を開けてもフロントガラスの上面が頭の位置に近く、あまり開放感が感じられない。
うーん、いまひとつしっくりこないなあ。やっぱりコペンか。
さあ、おっかあが帰って来る前に家に帰っていよう。
|