Audays（日記）




2004.11.23(火)

今日は勤労感謝の日。勤労出来る事に感謝しながらかみさんは仕事に出かけて行った。
私はそのお抱え運転手。
かみさんを送り届けた後、道路もすいている事だしちょっとドライブ。
153号線から瀬戸方面へ折れる。暫く来ない内にすっかり様子が変わってしまった。
愛知万博の為の工事なのだろう。
リチャード・クー氏が謂う所のバランスシート不況脱却の為には、何でもいいから金を使い金を回す事が大事だそうだから、これも良い事なのだろう。（戦前の米国のTVAに代表されるニューディール政策みたいなもんです。）
やはり休日、道路も比較的すいておりDISに目を遣ると平均燃費が11km/L程出ている。
通勤だけだと、5-6km/Lがよいところだからある程度の距離を走れば結構伸びる。夏に加古川まで行った時は、13km/Lも出ていた。
気を良くして、「走れば走る程燃費が良くなる。」と思いがちだが、走らないのが一番経済的。
燃費は悪くとも必要最低限の距離だけを走っているのがやはりお財布には最も優しい。
…と思いつつも今日は何故かあてもなく無駄に走っている。人間とは不可解なものである。

瀬戸から多治見へ向かう。
この道は結婚して間もない頃、かみさんと家を物色によく来た道だ。
内田橋住宅の市の倉団地、多治見のホワイトタウン等々。
でもいくら安いからといってこんな辺鄙な所にしなくてよかったなあ。地下鉄まで歩ける距離の所にして良かったと思う。職場まで通って通えない事はないがやはり疲れる。もともと15-20分程度の通勤時間しか経験していないので、通勤に長時間かけるなんて人生の限られた時間を捨てているような気がしてならない。
ホワイトタウン一周の後、多治見から愛岐道路で引き返す。
ホワイトタウンもあの頃から20年近く経ち街全体がさびれた感じだった。
愛岐道路のカーブもQuattroなら全くきつさを感じない。前の車にプレッシャーをかけるのも失礼なので充分車間距離をとって走る。でもカーブのたびに近付きすぎてしまう。

家に近付いたところでAu飯を満タンにしておく。ハイオク128円/L、相変わらず高い。原油先物買いに走っていた機関投資家達が今度は円買い、ユーロ買いに走っているらしいが、まだまだ原油高は続いており、何時になったら元に戻ることやら。ブッシュ再選のおかげで当分続く事になりそう。
帰りにマーケットで昼の為にうどんの玉を買う。夕べのキムチ鍋の残りにうどんを放り込みキムチうどんとしよう。
帰宅したら、まだ家のドラ息子は夢の中を彷徨っていた。
メールチェック兼調べものをしていたら、もうお昼。早速うどんをぶち込みお子ちゃまを起こす。「おい！昼から学校じゃなかったのかい？」

昼からまた調べ物の続き。
ふと時計を見ると既に15時。久しぶりに夕飯でも作ってやるか。手っ取り早くカレーにしよう。野菜篭を見るとニンジンが無い。自家製の物はもう使い果たしてしまったようだ。馬鈴薯、玉葱は自家製の歪な形のものが残っている。不足品の買出しに行く。

今夜のメニューはカレーとサラダ。準備万端整ったのにかみさんからのコールが無い。TELすると何時になるか分からないとの事。ご苦労な事ですねえ。よりによって勤労感謝の日に。
お兄ちゃんがバイトがあるとの事なので先に夕飯にする。1本飲もうとしたら、えらい剣幕で叱られた。「飲酒運転でおっかあを迎えにいくのか！」「1本くらいで捕まるか？」と口に出そうなのを抑え我慢する。「しかしこいつ、本当に堅苦しいヤツだな！」これも心の中に収めておく。

食べ終えた頃、かみさんからお迎えコール。連れ帰ってから心置きなく1本開ける。
秋も深まり足先に冷たさを感じ始めるこの頃、牧水を真似て一首。

琥珀色の 虫歯にしみる 秋の夜の ビールはしづかに 飲むべかりけり

ちょっと情緒が無さ過ぎますかねえ。　やはり、

白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり

とは程遠過ぎますかねえ。


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