避暑地の出来事(Bloody Saturday)

しかしどこでやられたんでしょ。
釜跡から武平までの間のような気がします。
今年は今までなんとか献血を免れていたのに、
とうとうやられてしもうた。
今日はBloody Saturday ですな。


20100904

9月に入ったと言うのに土曜日は38℃まで気温が上がるとか。
御在所も暑そうなので、どこか涼しいところは…。近場となるとなかなかありませんなあ。
どうするか決めないまま家を出ると車は勝手に御在所へ向っています。家の車は人工知能か? なわけないない、身体が勝手に条件反射で動いているだけ。惰性で生きているとこんなもんです。ハイ。
それでも朝晩はめっきり涼しくなりました。気が付けばエアコン入れずに走ってました。ほんとに38℃まで上がるの?

6:50 a.m. 料金所跡駐車場着。
最近は人出が減ったのかこの時刻でもまだ充分駐車できます。おかしいな、こんなに良い天気なのに。

目立つ所にT尾さんの目立つ車を発見。隣に停めて仕度にかかります。

6:55 a.m. でっぱつ。
今の時期、めぼしいものはありません。T尾さんが「ダイモンジソウは未だかな?」と言います。
あれは9月末くらいですから未だだと思いますが偵察に行く事にします。だってこの天気で中道なぞ歩いたら後頭部が丸焼けです。
中道への道を分け本谷へ向います。
9月に入ったから涼しいのか、谷沿いだから涼しいのか、結構涼しい風が流れています。遠くまで足を延ばさなくて良かったです。
谷の中のダイちゃんの葉を注視しながら行きます。赤ちゃんのお手てのような葉っぱを見つけては花芽が伸びているか見ながら行きます。しかしその気配は全くありません。こんな様子では後半月程で花芽が出てくるのかどうか心配になっちゃいます。

7:20 a.m. 不動滝着。

今日の本谷はかなり水量が多いです。雨でも降ったのかな? おかげで不動滝も水が落ちておりその飛沫が朝日を受け虹色に輝いています。写真に納まらないのが残念。
小休止の後巻き道へ。水際を離れるとムンムンと蒸し暑いです。おまけに風まで無くなっちゃいました。死ぬ〜、死ぬ〜。
谷に戻るとまた爽やかな風。あ〜生き帰ります。
振り返ると谷越しに伊勢湾が朝日を反射して輝いています。

暫く行くと岩の上に大きなミミズ。いやミミズにしては変です。縦に顕著なすじがあります。靴でつついてみると、ムニュ〜と縮まり本来の姿に。

おいおいええ加減にしてくれよ。ついに本谷も蛭のテリトリーになってしまったか。
元気が無く動きがスローモーなのは気温が低い所為でしょうか。
まあこれくらいの鈍い動きなら献血に至る事は無さそうです。

7:35 a.m. 大岩着。

無茶苦茶良い天気です。おかげで凄く強烈な日差し。いくら風があっても日向で休憩なぞできません。大岩横の日陰に腰を下ろして小休止。
中年オヤジは腰を下ろすと長話。休んでいる間に後から来た人達にどんどん追い越されて行きます。ケツから根を生やしていたんじゃあメタボ予防にゃなりませんぞ。
という事で重い御輿を引揚げます。
小滝の下の群生も全く花芽無し。もうこの上も期待は出来ません。今日は全く収穫無しでした。
小滝の上に上がると雲ひとつ無い青空の下、雲母峰の三角錐が望めます。

大黒滝の下まで来ると、ここもかなりの水量。やはり雨が降ったのでしょう。ここでこれだけの水が落ちているなんて珍しいです。

天気が良すぎてコントラストが付き過ぎです。おかげで日陰が真っ黒。しまった、こんな時の為にダイナミックレンジダブルショットという機能があったんでした。後で気付くなんてホント宝の持ち腐れ。
樋状滝を巻き谷に戻ります。三角岩が崩落してからもう何年経つのでしょうか。今ではすっかりこの景色が当たり前になってしまいました。冬場ガスっていたりした時には良い目印だったのですが…。
この先は水の無くなった涸れ谷を行きます。涼しい風が流れ陽射しの割りに爽やかです。吹く風もその時を知り9月には9月の風を流してくれます。

アザミが咲いています。モウセンゴケの花も終わり枯れた花穂が残っているだけ。キンコウカの花もいつの間にか終わっていたようです。あっウメバチソウの蕾発見。

しかし良い天気だなあ。四日市の街並みはもちろんの事、名古屋の街並みまでくっきりと見えます。低い所は霞んでいますが、その上に恵那山も頭を出しています。


8:40 a.m. 大黒岩展望台着。
陽射しが強いので日笠(折畳み傘)を差して大休止。正面から秋の風が吹いています。ここで喫茶T尾の開店です。またまた本格ドリップコーヒー。ああいい香りいい味わい。

コーヒーを頂きながら眼下の景色を堪能します。ちょっと遊んで300mm望遠でセントレアも。

大休止の後は望湖台へ。途中でT尾さんがコクイ谷へ避暑に行こうと言います。時間もまだたっぷりある事だし、そうしましょ。

9:35 a.m. 望湖台着。

彦根の街並み、琵琶湖の右端には長浜の街並みが遠望できます。そして琵琶湖からの爽やかな涼風。
「ここですっかり避暑になったからコクイ谷へは行かなくても良いかな?」と言うと、「そう言うと思ったから先に予定を決めました。」ですって。しっかり行動パターンを読まれちゃっています。軟弱tanuoさんも覚悟を決めて地獄谷へ降りて行きます。「ふ〜。」


10:05 a.m. 地獄谷出合着。

上水晶谷を下ります。


10:30 a.m. 分岐通過。


10:45 a.m. コクイ谷出合着。

さあ、お昼だお昼だ大休止。
木の葉の日陰に爽やかな秋風が流れています。空は相変わらず真っ青で雲の欠片もありません。
せせらぎの音と風の囁き。無粋なバーナーの音が消えると自然の歌声のみの世界。
シャラララ、ラララララ、シャラララ、ラララララ、……
久しぶりにモルダウのメロデーが頭の中に流れ始めました。う〜ん、良いものですねえ。のんびり、ゆったり、軟弱Hike。
あらあら、T尾さんも川原で横になりお昼寝モード?

11:35 a.m. でっぱつ。
これから暫く避暑地のお散歩。

のんびりそぞろ歩きでも30分程で沢谷分岐に着いてしまいました。もう少し避暑を楽しもうとクラ谷に入ります。


12:20 雨乞岳への登山道まで来てしまいました。名残りを惜しんで暫く休憩。
この先綺麗な沢水が無いのでここでTシャツを洗います。汗を拭って「ふ〜、さっぱり。」

ここから武平へ向います。ほんの少しの登りで子尾根の鞍部に到着。分岐の釜跡までは下りです。ドブ川のような沢谷沿いに登るよりこちら経由の方が歩き易いです。
釜跡で沢谷沿いの道に合流、ここから暑い暑い山道です。歩くのに熱中し過ぎて熱中症になっちゃいます。「ふ〜。」
なんとか武平に辿り着き、日陰で小休止。なんだか本当にだらだらしてますねえ。いやいやこれも熱中症予防。


14:00 車に帰着。
「ふ〜、暑かった。死ぬかと思った。」
荷物を片付け、靴を脱いでとんでもないものを発見。
なんと左足の靴下に血が滲んでいます。それも2箇所。足首より上は頻繁にチェックしていたのですが。
スニーカーは隙間だらけなので上まで這い上がらなくてもエサにありつけるようです。ところが狭い靴の中で擦られたようで、靴底に大きな血糊と丸まった蛭の死骸が二つ。
ご愁傷様です。しかしドジな蛭君ですなあ。
T尾さんに声をかけると、血相変えて蛭チェック。ああやはり一箇所やられていました。
しかしどこでやられたんでしょ。釜跡から武平までの間のような気がします。
今年は今までなんとか献血を免れていたのに、とうとうやられてしもうた。今日はBloody Saturday ですな。
しっかり血を搾り出してバンドエイドは風呂上りにでも。


2010年09月04日23時00分00秒 記

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