秋の気配

展望が広がるのは良いのですが、
上空の雲が切れ強烈な日差しが射します。
慌てて折畳み傘を広げ日笠とします。
陽射しはまだ8月のものですが、
吹く風は冷ややかで秋の気配が感じられます。


20100828

8月最後の土曜日、御在所はまだまだ暑そう。
かといって他に行く所もなし。じゃあまた汗でもかきに行ってきますか。
午前5時、夏至を過ぎ2ヶ月、すっかり日の出が遅くなりました。まだ薄暗い中のでっぱつです。
今日は良い天気だった筈が、鈴鹿の山には分厚い雲がかかっています。その上は青空で雲も真っ白の明るい雲です。降られる事もなく陽射しは遮られ丁度良いコンデションです。

6:45 a.m. 料金所跡駐車場着。

里の好天に誘われ人出も多いだろうとの予測は外れ。まだ大分駐車スペースが空いています。
あっ、T尾さんの車発見。目立つのですぐ解かります。

6:55 a.m. でっぱつ。
本谷へ行ってもダイモンジソウには未だ早い。まいどお馴染みマンネリ中道。
明方に大雨が降ったそうでかなり湿気があります。そのおかげか気温が低く直射日光に焼かれるでもなく思ったより楽です。それでもやはりまだ8月、大汗かくのはあたりまえ。
裏道分岐のすぐ下で山頂を望みます。f=300mmで本谷最上部をパチリ。おお、結構引っ張れるものですねえ。

ガスが湧き上がり谷に沿って昇ってゆきます。ときどきそのガスが切れ山肌が現れます。なんとも幽玄な景色です。東側はガスの中、真っ白でなんにも見えまへん。
眺望も何も無い中道、ひたすら汗を搾り出すのみ。
凹角上のコブシの実、色付き具合は先週と変わらず。風で引きちぎられて落ちていた実も中はまだ白いままです。弾けるまでにはまだ暫くかかりそうです。


8:00 a.m. 北谷テラス着。
辺り一面ガスの中。すっかり薄暗くなってしまいました。そして時折ポツポツと降ってきます。

傘を出そうかな、止めよかな、出そうか止めよか考え中。
と言っている間に止んじゃいました。
汗だくになりながら掘割を行きます。
岩稜帯に飛び出すと爽やかな風が吹きオーバーヒート気味の身体を冷やしてくれます。あ〜、良い気持ち。

8:25 a.m.富士見岩着。
周りは灰色のガスでいっぱいです。「霧がよく見える。」と精一杯の強がりを吐きます。
柵の外のホツツジも今日辺りが最盛期。


8:30 a.m. 朝陽台着。
先週は山頂だけ青空が出ていたのに今日はガスの中。
気分転換に喫茶T尾の開店です。毎度毎度の無銭飲食です。
う〜ん、さすがドリップコーヒーは違いますなあ。なんて幸せなんでしょ。
大休止の後、とりあえず望湖台へ。天気は望み薄ですが山頂西端の岩の褥で寛ぐ事としましょう。軟弱2人組は易きに流れるにはすぐ意見が一致します。ん?軟弱なのは俺だけかな?
案の定山頂一帯には何もありません。栄養失調気味に未熟児オトギリソウがちらほら。ママコナが群生して咲いているのがせめてもの救い。トンボも皆里へ降りて行ったようです。
山頂一帯は今、農閑期です。

9:10 a.m. 望湖台着。

予定通り岩の上で暫しダベリング。
天然のエアコンが効いている中お喋りしているとだんだん身体が冷えてきます。その内鳥肌が立ちだしたので、武平に向けてでっぱつ。
相変わらず目ぼしいものは何も無し。つまんね〜の。

武平峠が近付いて来るとだんだん天気が良くなってきます。
雨乞岳もその姿を現し、その上に青空が広がっています。三重県側は相変わらず五里霧中。

正面の鎌ヶ岳も山頂付近はガスに閉ざされています。低い所には雲がなくそこまで降りてくると滋賀県側の山並みが望めるようです。

10:00 a.m. 武平峠通過。
エスケープしようと訴え続ける軟弱の虫を抑えつけて、鎌に向けて登り始めます。
またまた汗が噴出します。
展望岩まで来るともうガスの中。雨乞岳?見えません。鎌?見えません。辛うじてスカイラインの法面工事の様子が見えます。
最上部は鉄筋とコンクリート打ちが完了しているようですが、その下の斜面をまた中吊り削岩機が削っています。これで9月に完了? とても信じられません。来年9月なら納得できますが。
休憩も早々にまた登り始めます。ゼーハーセーハー暑っちい、暑っちい。
頂上直下のガレまで来てやっと風が当たります。あ〜〜〜、涼しくて良い気持ち。涼風にやっと生き返ります。

10:45 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠に拍手の後、南側へ。一面ガスの中、お昼の仕度にかかります。
T尾さんは定番のチキラ。私は紅茶を沸かしパンとオニギリ。夏場はカップ麺はチト暑過ぎます。とか言いながら先週もカップ麺でしたが。
暫くすると三重県側も晴れ渡ってきます。湧き上がった雲の底辺から下は視界が広がり伊勢平野が一望の下。

その内全体的に雲が切れ遠望が効くようになります。滋賀県側も遠くまで視界が広がり、南は奈良、真西には綿向山の隣に琵琶湖と大津の街並みが広がっています。
久しぶりの展望です。

展望が広がるのは良いのですが、上空の雲が切れ強烈な日差しが射します。慌てて折畳み傘を広げ日笠とします。陽射しはまだ8月のものですが、吹く風は冷ややかで秋の気配が感じられます。
11:30 a.m. しっかり寛いだ後、でっぱつ。
今日も危険を圧して長石谷。その前に雲母への尾根筋を行きます。

この頃にはすっかり好天となり、樹間を通して差し込む木漏れ日が後頭部や後ろの首筋を焼いてくれます。樹間を抜けるといきなり熱を帯び始めます。ハンカチカーテン、ハンカチカーテン。
尾根の鞍部から長石谷へ折れます。谷へ降りると正面に犬星滝。いやその前にホトトギス。
鳥ではなく今が盛りのヤマジノホトトギス。

その向こうには本物の犬星滝。

そして蛭に耐えながらの長石谷下降。


12:55 最奥の堰堤上に降り立つ。

Tシャツ、ハンカチ、等を沢水で洗います。きつく絞ってそのまま着用すると凄く爽やかです。
三滝川本流を渡渉した後、最後の蛭チェック。今日も被害なし。強運が続いています。
そして舗装路までの途中で黄色い花を発見。イワキンバイのようですが何故こんな道路の真ん中に咲いているんでしょ?


13:15 車に帰着。
今日もハードな一日でした。
さっ、早く温泉へ。


2010年08月28日21時20分00秒 記

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