時雨Hike

「どうせ時雨だろ、10分もすればまた晴れてくるさ。」
なんて思っていたのに止む気配はありません。
それどころかだんだん激しくなってきます。
「え〜、そんなバナナ。昨日の会社帰りと同じじゃん。」


20100731

梅雨明け一番、晴天続き。の筈がここのところ夕立?が激しいです。
それも局地的な集中豪雨で災害も出ています。我家の辺りは災害には至っていませんが、丁度私の帰宅時に狙いすませたかのように土砂降りの雨を降らせてくれます。それもほんの10分程度の間にまるで滝に打たれているかのような降り方です。おかげでズボンもカッターもそして靴の中までずぶ濡れです。まるで意地悪されているみたい。ただしクールビズのおかげでスーツじゃないのがせめてもの救いです。
そんな事が続いているので、もしかして土曜の御在所通勤も土砂降りに見舞われるのではないかと少々不安です。

S司が研究室仲間と妙高へ行くとかで木曜の夜にザックを取られてしまいました。代わりに街用のデイパックを借りて行く事にしました。スニーカーに街用デイパック。ミーハー御在所にピッタリフィットのミーハーtanuoさんです。
妙高ねえ、天狗の庭でしたっけ、昔写真で見た事があります。この時期よい所でしょうねえ。
妙高、赤倉っていうとスキーではよく行きましたが、山歩きでは行っていません。一緒に行きたいのはやまやまなれどお邪魔虫となるのは明らかなので我慢我慢。
帰りは温泉に浸かって、いいなあ。岡倉天心の湯ってのもあったなあ。たしかゲレンデの中にあったような…。
まあいいや、今日も御在所、マンネリハイク。

6:40 a.m. 料金所跡駐車場着。
雲が多い所為かまだ車が少ないです。

それとも皆さん梅雨明け一番の好天を狙って本番へお出かけですかな。T尾さんも白馬だし。
一応山靴も持ってきましたがこの天気ならスニーカーで大丈夫でしょう。(この時は土砂降りの雨に見舞われるとは全く思いもしませんでした。)

6:50 a.m. でっぱつ。
雨上がりの所為かわりかし涼しいです。陽射しも雲に遮られ熱くはありません。それじゃあ風の通る尾根(中道)から。
道路脇にはリョウブが満開。近付くと甘い香りが漂ってきます。う〜ん、Sweet smell。

リョウブって梅雨の終わりかけの花だと思い込んでいたのですが、梅雨明けでも咲いているんですね。どうも雨に濡れた花のイメージが強すぎます。卯の花も濡れている方が艶っぽいです。そういえばササユリも。なんだ濡れていればなんでも良いのか。tanuoさんは単純ですな。
涼しい方だとは言えやはり夏真っ盛り。既にシャツはベタベタ。パンツもベタベタ。それでもバテないのは日が当たっていないおかげ?


7:30 a.m. 地蔵岩。
急ぐ旅でもなし、人に合わせる必要もなし。久しぶりにお地蔵様の頭のてっぺんで小休止。

あ〜、良い風が吹きますなあ。それに風向きは西風。これなら天気は大丈夫かな?(まだ先の事は知りません。)
涼風に吹かれ、ついのんびりしちゃいます。ぼちぼち行きまっか?

7:45 a.m. キレット通過。

ほんま、ええ風が吹いてまんなあ。

凹角上のコブシの木は、もうゴツゴツの実が色付き始めています。早いものですねえ。


8:00 a.m. 北谷テラス着。

時々薄日が射します。晴れて湿気を吹き払って欲しい気持ちとこのまま雲のカーテンで陽射しを遮断して欲しい気持ちが錯綜しています。どっちでもええやん。

汗はダラダラ、喉はゼーハー、動悸は早鐘、エッチラオッチラ掘割道。
ふと見上げると正面にはエルガーフェイス。


8:15 a.m. 上のテラス着。
ひょえ〜、ほんまええ風でんな。

風は西風ですが相変わらず湿気が多いです。下界より視界が悪いのは山頂部のガスが近付いた所為かな?
遠くで近くでカナカナが鳴いています。それに混じってウグイス、ホトトギスの声も聞こえます。静かな御在所です。

8:25 a.m. 富士見岩着。
本谷に沿って湧き上がるガスの向こうに大黒岩尾根が霞んでいます。ほんと仙人でも出てきそう。

朝陽台へ向います。足下にはオトギリソウ。


8:30 a.m. 朝陽台着。
ガスが流れたり薄日が射したり。暫く本谷を見下ろしながら小休止。
ちょっとお遊び、f=300mm(35mmカメラ相当)ってどんなんかな〜。

ほ〜、大したもんですなあ。こんなに大きくなるの? でもこんなコントラストじゃあ絵になりまへんわ。双眼鏡代わりにはなるかな?

遊歩道を行きます。
サラサの実が逆立ちしています。沙羅の花もめいっぱい引張って〜。ついでにノリウツギも。

山頂一帯は薄暗いほどだったガスも、峠道を降り始めるとだんだん薄くなってきます。
でも正面、鎌の穂先は雲の中。


武平峠が近付いた所、ガレの上から峠の駐車場をズームアップ。

今日も一台停まっています。デジタルズームも加えるとここからでも車のナンバーが解かります。やっぱ双眼鏡代わりだわ。

9:40 a.m. 武平峠通過。トラヒモが取り払われています。

双眼鏡は楽しいなあ。


10:25 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠に拍手の後南面リッジ上のリザーブシートへ。

良い風が通ります。それではここで大休止。久々に紅茶でも沸かしのんびりと寛ぐ事としましょう。
時々強烈な日が射します。帽子を被っていないと薄くなった髪の毛を通し頭皮が焼かれてしまいます。「う〜ん、夏ですな〜。後は降るだけだからカンカン照りでもOKよ。」

11:00 a.m. でっぱつ。
先ほどとは大違いで急に雲ってきました。おまけにポツポツと水滴が当たります。
「ちょっと時雨るかな?」
蛭のリスク回避の為、日陰尾根から降りようと思っていたのですが、雨に降られるとあそこは下草でズボンの裾が濡れちゃいます。じゃあ長石尾根から三ツ口谷下部へ。と急遽変更。長石尾根を降り始めます。同時に降り始めました。傘を差し降って行きます。
「どうせ時雨だろ、10分もすればまた晴れてくるさ。」なんて思っていたのに止む気配はありません。それどころかだんだん激しくなってきます。「え〜、そんなバナナ。昨日の会社帰りと同じじゃん。」そう、大粒の雨がバラバラバラと音を立てて落ちてきます。乾いていた山道にはだんだん水溜りが出来、その内小さな流れとなって行きます。既にスニーカーの中はぐっしょり。歩く度靴下が搾られジュップジュップと音を立てています。当に夕べの不安が的中。そして小さな折畳み傘では用を足さず、上から下までずぶ濡れです。
「おいおいええ加減にせえよ。」
濡れ鼠となり、三ツ口谷への分岐が近付いてきた頃やっと小降りに。
そして三ツ口谷に降り立つ頃にはまた薄日が射し始めました。「時雨にしては長かったな〜。」

後は日傘として差したまま行きます。

12:05 車に帰着。
ここは晴れているのに私は濡れ鼠。なんちゅうアンバランス。まるで沢に落っこちたみたい。まあいいか、シャワーを浴びてきたと思えば。
朝とは打って変わって駐車場は満杯です。その先には路駐車の列。皆さん空模様を確認してから出てくるのですね。合理的というか無駄を避けようというのか、はたまた天候によるリスクヘッジの為?
アンポンタンのtanuoさんには到底真似の出来ない事です。

んな事どうでも良いから早く温泉温泉。


2010年07月31日19時45分00秒 記

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