梅雨の合い間の文月晴れ?Hike

湿気はまだ多いですが意外に冷んやりとしています。
時折吹く風がとても爽やかです。
とても7月とは思えない爽やかさです。
梅雨の合い間の皐月晴れならぬ、もう文月晴れですね。
それとも旧暦なら水無月晴れでしょうか。
でもこの爽やかさは当に皐月と言っても良いでしょう。


20100710

金曜帰宅時、K駅の外はバケツを空けたかのような大雨。地面は池と化し、その表面を叩く雨が飛沫となり白い靄となり、辺りを漂っています。
「こりゃあかん。」小降りになるのを暫く待ちますが、ちっとも治まる気配を見せません。
多少勢いが和らいだところで意を決して雨の中に飛び出します。道路は川となり凄い勢いで流れています。山靴なら底を濡らす程度の浅瀬歩きなのでしょうが、ビジネスシューズでは靴の中までグショグショです。
傘なんて上半身の濡れを防ぐだけでズボンの裾はすぐにぐっしょり。おまけに車道を走る車は歩行者など眼中に無いように飛沫を跳ね上げながら走り去ります。
それでも吹き降りじゃないだけマシって事でしょうか。
なんとか家に辿り着き風呂場に直行。シャワーを浴び一息ついた頃には、雨も小降りになり遠くの空には青空が覗いています。そして赤い夕陽が射し始めました。「しまった、もう少し待っていれば良かった。」
夕食後、メールチェックついでに天気予報を見ると土曜日は晴マーク。「えっ、雨じゃなかったの?」久々の晴れの休日です。先ほどの大雨は翌日分の前払いって事だったのでしょう。それじゃあメタボ予防に出かけない訳にはまいりません。急ぎ支度をします。と言っても風呂上りの着替えを用意するだけですが。
そして10日土曜日は朝から日が射しています。まだ薄雲が多く薄日程度ですが、陽射しがあるだけで充分。ずっと雨続きでしたから。

6:40 a.m. 料金所跡駐車場着。
さすがに天気が良いと車が多いです。この時刻で既に8割がた埋まっています。そして次から次へと車がやってきます。やはり7時頃だと満車で停められないでしょう。

そのうちIさんの車がやっていました。「今日は雨上がりだから藤内はパスかな?」
Iお父さんが期日前投票の監視員を仰せつかっているとかで今日はお母さんひとり。久しぶりに鎌まで歩くそうです。久しぶりって、つい先日も歩いていた筈なのに。週何日も来る人はやはり意気込みが違いますなあ。私ゃよう付いて行けません。
久しぶりの好天。置いて行かれないよう必死に付いて行く事にします。

6:55 a.m. でっぱつ。
湿気はまだ多いですが意外に冷んやりとしています。時折吹く風がとても爽やかです。とても7月とは思えない爽やかさです。梅雨の合い間の皐月晴れならぬ、もう文月晴れですね。それとも旧暦なら水無月晴れでしょうか。でもこの爽やかさは当に皐月と言っても良いでしょう。

Iお母さんのザックがペタンコです。登攀具が無いと恰好が付かないようです。そうでしょそうでしょ。岩登りをやっていると不要な荷物を持たなくなりパッキングが上手くなります。それこそメットでも入れておかないとガサガサです。登攀具も持たずに大きなザックいっぱい、皆さん何を入れているんですかねえ。必要な物と不要な物の見極めを付ける為にも岩登りは有効かもしれません。
つい先日まで冬仕度だったのに季節は巡り既に夏。季節の花もほぼ時期を過ぎ後は見栄えのしない夏の花の季節。
それにしても今年は不作でした。などとついササユリの話になってしまいます。そういえばtanuoさん、今年は結局開いているササユリは一輪も見ていません。こんな年もあるんですねえ。ついつい「ここにあった。あそこにあった。」と過去の話になってしまいます。

7:40 a.m. キレット通過。

冷たい風が流れ冷やっとします。これで7月ねえ、ふ〜ん。
ところが凹角上のコブシの実はもうコブコブがはっきりと現れています。気温以外に日照時間なのか何なのか植物は着実に季節を感知しそれに対応しています。人間も下手に頭なんぞで考えるからなにもかも上手く行かないのでは?

7:55 a.m. 北谷テラス着。

久しぶりの青空としっかり落着いた深緑が綺麗です。

8:20 a.m. 上のテラス着。

ホント爽やか。真夏でもこんな気温なら良いのに。それこそ「3000mの爽やかさ」と言っても良いくらいです。
8:30 a.m. 富士見岩着。
本谷から湧き上がるガスで辺りは真っ白。その中をアキアカネがいっぱい舞っています。涼しいですがやはり鈴鹿は夏なのです。トンボも季節を間違えずにいます。賢こ〜。
ここから朝陽台までの間、ササユリ一年生が無くなったと話しながら行きます。もしかしてロープウェイの職員さんが気付かずに刈ってしまったんでしょうか。
そのまま遊歩道を行きます。アゼリア前で小休止の後望湖台へ向います。
そして、望湖台へ道を折れたところのササユリ、まだ咲いていました。
かなり草臥れています。Iお母さんは還暦ササユリと言います。「同い年やんけ。」

それでも今年初めての開いたササユリ。折角だから撮っておきましょ。
あれ? 先週は咲いてなかったっけ? そうそう雨が降っていて望湖台パスってしまったんでした。う〜ん、先週辺りは20歳そこそこの乙女ササユリだったかもしれない。残念!
三角点と望湖台の間のササユリは葉も茎も残さず消えていました。その周辺に一年生の一葉が2本程生えていました。後6-7年、花を付けるまで育ってくれるでしょうか。

9:05 a.m. 望湖台着。

ちょっとガスが多いですが雨乞岳も見えています。
日本海から琵琶湖経由で運ばれて来る風で寒いくらいです。
末端から見下ろしても、もう朴の木の花や、ヤマボウシ、ガマズミなどの白い花は見えません。やはり7月半ば、自然の摂理に従って植物はその営みを続けています。

峠道を行きます。葉っぱだけのものはありますが花はやはり見かけません。もう何度歩いていることやら。時期的にもあるわけ無いやん。

9:45 a.m. 武平峠着。燃料補給を兼ねて小休止。
薄雲が広がっていた空もまた晴れてきて湿気が抜けて行きます。峠のど真ん中は西風の通り道となっており本当に爽やかです。
涼風に吹かれながら鎌への登り。

10:20 a.m. 展望岩通過。
所々ヤマボウシが散り残っています。

三ツ口谷源頭部まで来るとチラホラとオトギリソウ、イワキンバイが咲いています。その中に混じってキンレイカの蕾も。いよいよ秋ですな。ついでにオトギリの蕾もパチリ。

ガレ場が近付いてくるとママコナの蕾。さっきから蕾ばかりに気を取られて、どんどんロリコンが進行して行くような…。


10:55 a.m. 鎌山頂着。

山頂一帯はアキアカネの乱舞。全くゴミのように飛び交っています。
山頂ケルン下にはイワキンバイ。毎年飽きもせず可憐な花を咲かせてくれます。

長石尾根を少し降った所のササユリを偵察。やはり根こそぎ消えていました。
祠に拍手の後、南側へ。

こちらは風がありません。じゃあ北側へ。っと振り返るとアキツのゴミが空に散乱しています。

北側を少し降りた所で大休止。久々に日清のカップ蕎麦。お湯が沸くのも早く、この季節はなにかと好都合ですね。

12:00 でっぱつ。
今日も下りは長石尾根。谷という谷、もう蛭がいてもちっとも不思議ではありません。そういえば今日遭ったひとたち、殆どがロングスパッツを付けていました。蒸さっても蛭に食われるよりはましなのでしょうか。
尾根通しに行き三ツ口谷への最後の分岐で左に折れます。この先からなら蛭のリスクも左程高くはないでしょう。
三ツ口谷に合流します。不惑山岳会の人達の工事もかなり上まで伸びてきています。
小滝まで来ると不惑の人が工事しています。道を外し沢に入るとイワギボウシ発見。写真を撮っていると「直ぐ上にカワギボウシがあると教えてくれます。白いのがカワギボウシだそうです。

もう少し降るとキンレイカが咲いています。ああ、秋ですねえ。

ガクアジサイのようなノリウツギもパチリ。

埋まっていた最後の滝もだんだん掘れて落差が大きくなっています。

周りにはイワタバコ、ダイモンジソウの葉っぱが密生しています。これらの花ももうあと少し。自然の草木は大したものです。

13:20 a.m. 車に帰着。
温泉街取付道との交差点辺りにあった合歓の木が見当たりません。なにかの工事で切っちゃったようです。合歓の木の花で今シーズンの夏の花の打ち止め。と言っていたIお母さんは心残りのよう。でもスカイライン沿いに満開に咲いているのを今朝見たよなあ。どの辺だったっけ。合歓の木も季節を忘れずに咲いていました。ホント皆さんお悧巧さん。ボケが来ているのはtanuoさんだけ。まあ年も年だから納得かな?
今日はもう良い時刻。希望荘の温泉もお久しぶり。


2010年07月10日21時55分00秒 記

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