早春Hike

そして谷が近付いてくると…、
「あっ、小さい春めっけ。」
一輪見つけたと思ったら、次から次へ…。
「なんじゃこりゃ。滅茶苦茶咲いてるやん。」
足の踏み場も無いほどそこらじゅうに咲いています。
「ああ〜、歩くと踏み潰しそう〜。」


20100320

今日は曇天だった筈。にも拘らず外へ出ると微かに星が瞬いている。星が見難いのは空がもう明るくなりかけているから。そうか、明後日はもうお彼岸。日の出も早くなる筈ですわ。
今日のお目当てはタテヤマリンドウ。それとショウジョウバカマにバイカオウレン。先週T尾さんから「花を求めて本谷を。」と誘われていたのです。
それに今日は暖かくなりそうなので、先週出来なかった日向ぼっこでお昼寝にも丁度良さそう。

6:50 a.m. 湯ノ山、奥の駐車場着。
スカイラインに目を遣ると車が数台停まっている。もう下のゲートも開いたようです。来週からはスカイラインから来ようっと。
準備をしていたらT尾さんも到着。
辺りはすっかり春色。先週よりも樺類の花も大きくなり色が濃くなっています。


7:05 a.m. でっぱつ。
結局今年は大黒滝の氷瀑は見れなかった。積雪らしい積雪も無く本当にお愛想無しの冬でした。そしてもう花の季節。まあ長く生きているといろんな事がありますわなあ。
谷の流れもなんとなく暖かそう。温んだ水を眺めながら行きます。


7:25 a.m. 不動滝着。

いつもより水量が多く、不動滝に珍しく水が滴っています。ちらほらと雪が融け残っており、最近また降ったようです。同じ降るなら冬の間に降れば良かったのに。季節を勘違いした雪にも困ったものです。

 御在所で見る雪はこれが最後かと、寂しそうに僕はつぶやく。
 名残り雪は降る時知らず、忘れた頃に降りよってからに、
 今春が来て御在所は暖かくなった。季節相応暖かくなった。

岩の上から下を見下ろすと、マンサクの花が透過光に輝いています。山は今がマンサクの時期なのです。

小休止の後巻き道を行きます。途中でT尾さんが可愛いのを発見。ロゼッタの中心からまるで赤ん坊のポコチンのように蕾が覗いています。
幸先の良さにこの後を期待してしまいます。

この後は谷に戻り、折り重なった花崗岩ばかりで暫くは花とは無縁です。

大黒滝を巻き、その上の樋状滝の巻き道でチラホラとタテヤマリンドウとご対面。ここは高度の割りに風が当たらず日当たりが良いので割りと早くから咲きます。
殆どが未だ蕾ですが、中には開きかけのものもあります。

巻き道から再度谷筋に戻り石ころの中を行きます。暖かかったので手袋はザックの中。素手で触る岩肌はまだ冷たく、それがなんとなく懐かしく心地良いです。周りには未だ雪が残っているのだから当然ですね。

 雪渓滑りて、岩場を登りゃ、触れる岩肌の冷たさよ〜♪

古いメロディーが頭の中で流れだし、いつしか歌詞を口ずさんでいます。
最近You tube漬けだからかなあ。

T尾さんは9時半から職場の人達と再度中道から登るそうです。時間が気になり一気にスピードアップ。上まで行き一の谷新道を降りて駐車場へ戻るとか。ロートルtanuoさんは付いて行けないのでここでお別れ。


8:35 a.m. 大黒岩展望台着。

テラスの奥の方には雪が残っており、岩にもたれながら座り込む事は出来ません。外寄りに座り込み景色を楽しみながら燃料補給。日当たりは良いのですがこの位置では背もたれ岩の後ろからの風が回り込み少々寒いです。これでは昼寝どころではないので早々に退散。お昼寝は鎌までお預け。

でっぱつの為立上ったところ、下の方から「ヤッホー」。あの声はT尾さん。右下の尾根、一の谷新道のどこかに居るのでしょうが、よく解かりません。声はすれども姿は見えず、ほんにあんたは屁のような。屁のようなT尾さんに手を振っておきます。(今うちのどら息子のT哉が私の後ろで屁をひったところなのでこんな事を書いてしまいました。ごめんねT尾さん。)

8:55 a.m. でっぱつ。
アゼリア横から遊歩道へ。この辺りは風もなくポカポカと良い陽気です。
遊歩道横の斜面を注意しながら見て行くと、あっ咲いています、咲いています。そこらじゅういっぱいです。蕾もありますが殆ど満開です。「小さい春めっけ。」


9:20 a.m. 望湖台着。
最近降った雪の所為で周りの景色がいやに白っぽいです。春霞だけの所為ではないようです。この淡い色、良いものですねえ。

そのまま記念碑広場へ。こちらは蕾すら出ていません。記念碑裏の南垂れ斜面も未だのようです。風当たりが強いのかな?
そしてほぼ降りきり道が東向きに折れた辺りにはまたいっぱい咲いています。風当たりで大分違うようです。

遊歩道に合流し、長者池傍のシロヤシオの大木下…、まだ全然です。
峠道を鎌に向けて行きます。高度を下げてくると風も当たらずポカポカ陽気。木の芽も大きく膨らみ今にもはちきれそう。


10:00 a.m. 武平峠通過。
10:25 a.m. 展望岩で小休止。

冷んやりとした涼風が流れオーバーヒート気味の身体を冷やしてくれます。つい先日まで立ち止まると寒かったのに、暖かくなればなったで辛い季節です。(まだ春になったばかりなのに気が早いんでないかい?)
しかし今日は良い天気です。本当に久しぶりです。
休憩もそこそこに山頂を目指します。


10:50 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠に拍手の後、南側リッジ上の特等席へ。

店を広げてお昼の仕度。気温も高くなり残量の少ないガスボンベでも火力が強力です。先週からこれを予測して古いボンベを持ち歩いています。
お日様燦々、日向ぼっこ。お湯が沸くのを待っていたら、ついウトウトしてしまいます。でもあっという間に沸いてしまい居眠りもできません。
久しぶりのカップ麺に舌鼓、その後は濃いめの紅茶でティータイム。う〜ん春ですなあ。

のんびりしていたらだんだん冷えてきました。ここは少し風が強い。お昼寝なんぞしていたら冷え切ってしまいます。時刻はもう直ぐ11:40 ぼちぼち片付けましょうかねえ。

11:40 a.m. でっぱつ。
今日の降り〜は〜鹿島〜槍、鹿〜島槍♪ じゃなかった白ハゲから犬星滝へ。バイカオウレンも待っている事だし。

岳峠に向けての直下、またもやマンサクのお出迎え。

岳峠から白ハゲへの尾根、風が無く春の陽射しに地表から陽炎が湧き立っています。こりゃもう暑いくらいです。

こんなに暖かくてもショウジョウバカマは一向に咲いていません。斜面にロゼッタは沢山見られるのですが、その中心には花芽すら付いていません。チラホラとタテヤマリンドウが見られるだけ。
白ハゲを過ぎると山道に張り出したシャクナゲの枝には大きな花芽がゴロンゴロンと付いています。こりゃあ今年も期待出来そうです。
ついこの前までしな垂れパイプ状に丸めていた葉っぱも、今では艶々とした葉表を大きく広げています。


12:30 長石谷への分岐を折れ谷に降ります。足下にはミヤマシキミ。まだ真っ赤な実が付いているものもあります。葉っぱだけだとコショウノキとの違いがいまいち解かりません。

そして谷が近付いてくると…、「あっ、小さい春めっけ。」

一輪見つけたと思ったら、次から次へ…。「なんじゃこりゃ。滅茶苦茶咲いてるやん。」
足の踏み場も無いほどそこらじゅうに咲いています。「ああ〜、歩くと踏み潰しそう〜。」


12:55 犬星滝下で小休止。靴のソールに張付いた粘土状の赤土を沢の水で洗います。なかなかきれいにならんなあ。

この辺り、沢沿いにもバイカオウレンがチラホラと咲いていますがショウジョウバカマは収穫無し。
ふと対岸にピンク色を発見。沢を渡り近付いて見ると、大きく膨らんだショウジョウバカマの蕾。明日、明後日には開きそうです。

その後はキョロキョロと周りを見回しながら行きますが、結局収穫はこの一輪だけ。
それでも水温む長石谷散歩も楽しいものです。

堰堤に出たところに大きな薮椿。ボコボコと大きな花を付けています。誰にも見向きもされずにいてもひたすら咲いています。健気な椿でも撮っておきましょうか。

今日は堰堤下の小屋跡まで降ります。ずっと以前この下でショウジョウバカマを見たものですから。
しかしロゼッタすら見かけませんでした。崩れて無くなっちゃったんでしょうか。

13:55 駐車場着。
今日は一日良い天気でした。本当に久しぶり。でも御在所の上には薄雲が広がっています。明日は全国的に荒れ模様だとか。これは既にその兆候なのでしょうか。



2010年03月21日12時40分00秒 記

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