春雨Hike

ここを越えると視界が利くようになり、同時に風も強くなります。
細かな雨が絶え間なく吹き付けています。
にも拘らず気温の高さの所為か冷たさは感じません。
「春雨じゃ、濡れて参ろう。」の心境ですな。


20100313

前回から2週連続でサボってしまいました。メタボ進行よりも心肺機能や筋力の低下の方が心配です。なんたって我等熟年、何もしないでいたら日一日と身体が衰えて行きます。
今日はスキーにしようかとも思ったのですが、3週連続で抜けるとそれこそ後が心配です。気合を入れてめいっぱい滑るのならそこそこ運動になりますが、だらだらやってたんじゃ汗もかきません。そして軟弱な性格のこの私、尻を引っ叩いてくれる人がいなければだらだら滑るのは火を見るよりも明らかです。
という訳で久々の御在所通勤です。

6:45 a.m. 湯ノ山、奥の駐車場着。
もうすっかり春。辺りの木々が萌黄色に輝きなんとなく明るい。樺の仲間かな。毛虫のような花を垂らしているのでしょう。
今朝車に乗り込んだ時の外気温が8.5℃。今日はさぞかし暖かい事でしょう。ポカポカのお日様の下で暖かいカップ麺でも頂いて、のんびり昼寝でもするかなあ?


7:00 a.m. でっぱつ。

来る途中で見えた御在所は本谷上部に少し雪が残っていましたが、ここからでは真っ黒にしか見えません。
Iさんは11日木曜日にも来たそうです。丁度降りたての雪がいっぱいでしっかり雪を楽しんだとの事。関東東北が大荒れだった日です。その雪も今日は殆ど残っていません。「今年は根雪が出来なかったからなあ。」などと話しながら行きます。
ロープウェイの真下まで来るとマンサクが満開。今が最盛期でしょう。あとは散るのみ。でもここより上はまだまだこれからです。先を楽しみに登って行きます。

気温が高く冬のままの恰好では暑くて堪りません。来週はもっと薄着にしましょ。大汗ダラダラですが日が陰ったままなので直射日光の攻撃は免れています。時折ポツポツと雨が落ちてきますがこの方が暑くなくて好都合。

尾根筋に出ると風が通り凄く爽やか。涼風が爽やかだなんて今の季節の言葉じゃないでしょ。これほどまでに今年は暖かです。

しかしながらコブシはまだ全くほころんでもいません。まあ当然と言えば当然の事ですが。いくら暖かいと行っても流石に5月の陽気とまでは行かないようです。家の近所の木蓮はもう満開ですが。


8:00 a.m. 北谷テラス着。
さすがにここのマンサクはまだやっとほころびかけ。初々しいところをパチリ。

やはり開きかけの花の方が可憐ですね。ん?tanuoさんのロリコンも一向に改善される様子は無いようですね。
この辺りから道の雪が多くなってきます。Iさんは大はしゃぎ。かく言う私も実はウハウハ。

8:35 a.m. 富士見岩展望台着。

御在所には薄化粧がよく似合う。というか流石に春らしい斑模様。
そのまま朝陽台経由で望湖台へ。

雨乞岳から強烈な風。それに乗っかって雨粒も飛んできます。視界は利かないだろうと思っていたにも拘らずそこそこ見通せます。ガスが雨粒に変わったおかげでしょうか。
早々に武平峠へ向います。
山頂一帯の笹は、今年は雪に埋まるでもなくこのまま春になってしまうようです。今年はどこでも雪の上を行くなんて事は出来なかったですね。
峠道に入ると意外な雪の深さに驚かされます。雪原を自在に歩き回れなかった腹いせに、皆さん大喜びです。
正面の鎌ヶ岳北面は融け残った雪が綺麗です。西隣の尾根も斑模様に雪が残りいかにも春らしい景色です。


9:40 a.m. 武平峠着。燃料補給を兼ねて小休止。雪道が楽しかったのかいつもよりハイペースです。
鎌への登り始めの斜面が吹溜りになっていますが直ぐ地肌が現れます。「今年はここも雪壁が出来なかった。」などと話しながら行きます。行き過ぎる冬に未練を感じる…今が丁度その時期でしょうか。
展望岩の手前のザレにも雪壁は出来ませんでした。ほんと今年はお愛想なしでした。
ここを越えると視界が利くようになり、同時に風も強くなります。細かな雨が絶え間なく吹き付けています。にも拘らず気温の高さの所為か冷たさは感じません。「春雨じゃ、濡れて参ろう。」の心境ですな。
Iさんは三ツ口谷左俣の稜線近くを目を凝らして見ています。雪があれば顕著に見えるくの字形のルンゼが今日は全く解かりません。唯一下降点近くの大木がそれと解かるだけです。あんなところ、雪が無ければそれこそザイルの厄介にならなきゃならないようです。残雪期しか登攀の対象にならない所って結構あるんですよね。ここもそのひとつに入れるって言うのはちょっと大袈裟ですかね。

春雨に打たれながら稜線上を行きます。頂上直下のガレへ出る手前、旧道の尾根道との分岐でIお父さんは合羽を着けます。気が付けばかなり強い霧雨です。ザックも既にベタベタ。
直下のガレには崩れてきた大岩が進路を遮っています。前回には無かった物ですから最近の大雨によるものでしょう。丁度その下がトンネルになっていますが、いつ崩れてもおかしくない状況。君子危うきに近寄らず。左の岩稜に逃げます。凍りついていたものが弛む春先、崩落が多い時期です。

10:50 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠に拍手。相変わらず細かな雨が吹き付けています。長居は無用、パンを齧る程度の休憩をとり早々に降ります。
あ〜あ、今日はポカポカお日様の下でカップ麺を頂いた後、お昼ねでもしようと思っていたのに。
でも時間が早い分、温泉でのんびりするのも良いかな?
長石尾根から三ツ口谷へ。Iさんは雪の上を滑りながら降りて行きます。ほんと楽しそうです。降りる速度も速い速い。ロートルtanuoさんは付いて行くのに必死です。
一度谷へ降りて滝横の巻き道から降ります。不惑山岳会の人達が迂回路を作ってくれているのですが、旧道の方がなんとなく馴染み深くてついこちらへ行ってしまいます。
滝を巻いて滝下へ出ます。先日はまだ残っていた氷も今日は欠片もありません。ただ暖かな水流がドウドウと落ちているだけ。

点々と残る雪の間を温んだ水が流れて行きます。沢筋にもすぐそこまで春が来ています。

11:40 a.m. 三ツ口大滝の下着。

今日はかなりの水量です。数日前降った雪が融け一気に水量が増えたものでしょう。
水量の多い滝は豪壮です。いつまで見ていても飽きません。が、温泉も待っている事だしぼちぼちでっぱつ。
春の小川はさらさら行くよ〜♪ 残雪掻き分けさらさら行くよ〜♪
水温む三ツ口谷の散歩も風情があって良いものです。

三ツ口ダムに出る頃には春雨も上がり、堰堤越しに見る菰野の街は日が射しているようです。
三滝川を外れスカイラインを行きます。道端のアシビもポツポツと咲き始めています。中にはもう満開の木も。

樺類の木も毛虫のような雄花が大きく膨れています。幽霊のように垂れ下がるのももう直ぐ。これはヤシャブシかな?


12:25 駐車場着。
こちらは春雨もすっかり上がり薄日が射し始めています。振り返ると御在所は山頂付近がガスにかくれんぼ。
濡れても冷たくない季節になってしまいました。これもまた善き事哉。

雪が消えたおかげで今日は意外に早い帰還です。さあ3週ぶりの湯ノ山温泉、ゆっくり堪能する事としましょう。


2010年03月14日12時30分00秒 記

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