初滑り

これで今日はおしまい。
あ〜、腹減った〜。久しぶりに感じた空腹感。
年寄りは若者ほど空腹を感じないんですね。
時間がきたからと義務で食ってるようなものです。
山の中でも結構行動食のような摂取の仕方をしているので特に空腹を感じる事はありません。
今日のように空腹を感じる事自体がなんだか若返ったようで嬉しく思います。


20091229

年の瀬も押し迫った気忙しい時期。ではありますが、今年は例年より休みが早く雑用もほぼ済ませた事もあり早々に初滑りに出かけました。済ませたと言うより手を抜いていると言う方が正しいのかな? 毎年の事ながら無精な一家です。
年明け後の休みが少なく、出かけられるとしたら年内しか無さそう。どうしても行きたいという熱意もなく、暇潰しが主目的のような気がします。惰性の人tanuoさんは自らの意思で何かをする事が出来ないのです。
それでも多少はメタボ予防にはなるでしょう。いやスキーじゃあ汗もかきませんわなあ。せいぜい無駄遣いで冷や汗をかく程度でしょう。

4:00 a.m. 自宅発。ちょっと回り道してかみさんの年賀状を郵便局のポストへ投函。
こんな時刻でも表通りには車が絶えない。皆さん何やってんのかなあ。
毎度の事ながら信号に引っ掛からないようにスピードを加減しながら行く。最近でこそエコエコと煩いですが、私ゃずっと昔からエコランばかりやっています。やっと時代の脚光を浴びるようになってきました。善き事哉、善き事哉。

往路は下道、復路は高速を。と思っていましたが、今日って休日ではなかったのですね。休日特割使えんじゃん。まっ良いか、昼くらいに切り上げれば下道でも夕方には帰宅できるでしょう。そうなんです。今日は夕飯の支度を仰せつかっていたのです。そしてかみさんにはスキーの事は内緒。御在所通勤と思っているのでしょう。見つからないように夕べこっそりと板と靴は車に放り込んでおきました。キャリアを着けていないって好都合です。あんなもん着けてたら宣伝しているようなものです。

6:45 a.m. 御岳ロープ着。
登っている時から薄明かりの中、御岳の白い巨体がずっと見えていました。風も穏やかで滅茶苦茶天気が良さそうです。ここは風に弱く去年は二回共強風に祟られちゃいましたが、今日は問題なさそうです。
東の方にも光を遮る雲はありません。これなら最高のモルゲンロートが望めそうです。
この時期の日の出は7時頃。じゃあぼちぼちカメラを持って出かけましょうかねえ。

6:52 a.m. まだ染まっていません。


6:59 a.m. 上の方からピンクに染まり始めました。


7:02 a.m. どんどんピンクが広がって行きます。


7:03 a.m. 一番綺麗なところをアップで。


7:04 a.m. 周りの蒼暗い色がだんだん褪めてきました。


7:07 a.m. ゲレンデにはまだ日は射していません。東の空が明るくなり、中央アルプスがシルエットになっています。


7:08 a.m. だんだん下の方まで日が当たり始め赤味が薄らいで行きます。


あ〜、久しぶりに綺麗なモルゲンロートを拝ませて頂きました。満足満足。
しかしすっかり身体が冷えてしまい車に戻り暖をとります。そのままうつらうつら。
気が付くと7:40 a.m. ぼちぼち仕度をしなくっちゃ。リアシートへ移動し着替え。セダンは狭いなあ。ミニバンが羨ましい。

8:10 a.m. 本日1本目のリフト。

つい1時間前の大自然のショーが嘘のように、御嶽山の巨体は真っ白に輝いています。空も真っ青、ゲレンデ真っ白、全くの無風です。太陽の光を受け背中がポカポカと温かいです。
駐車場にはかなりの車が停まっていましたが、皆さんまだ仕度の最中なのかリフトもガラガラです。
終点近くまで来たところで、第2リフトの営業開始案内。そのまま乗り継ぎます。風があるとリフト連続2本乗るのはとても辛いのですが、今日は全く苦になりません。
途中でゴンドラの営業開始の案内放送が流れていました。下まで降りたら次からはゴンドラ。その前に早朝の乗鞍岳と穂高の写真を。

滑走前にストレッチ。そして今シーズンの初滑り。広いバーンを独り占め。大回りで高速ターン。やはりスキーはこうでなくっちゃ。
一気にゴンドラ乗場まで。あ〜、爽快爽快、ああそうかい。
乗場には数人居ただけ。待ちもなく直ぐ乗車。
窓を開け弾んだ息を整えながら写真撮影。

しかし良い天気だなあ。本当に雲がひとつも無い。斜めに光を受けて穂高の山襞が鮮明に見える。まるでヒマラヤ襞。
暫くゴンドラ回し。一向に混み始める気配がありません。年末って事もあり、やはり正月よりはお客さんも少ないのでしょう。

かなりハイペースで滑り込んでいます。待ち時間が無いので15分/回のペースです。早くも足がヨレ始めました。

滑るだけでは芸が無いので写真撮影を兼ねながら。
ゴンドラの中は温室。ポカポカ暖かくてつい居眠り。いつでもどこでも居眠りできるのがtanuoさんの特技です。

こんなに陽気が良いのならリフトも良いでしょう。ゴンドラのハイペースに少々息切れしているのでスローなリフトも宜しいようで。


10:30 a.m. 第3リフトを降りゲレンデ最上部の南側へ。
真正面には中アの山並み。日が高くなり西面の山肌が鮮明に見れるようになりました。

もうかなり滑っています。ぼちぼち飽きてくる頃。小回りを織り交ぜたり、林間コースへ行ってみたりと色々と変化を加えてみますが、やはり飽きた〜。
ひとりじゃあ飽きるのも早いです。
それに行動パターンが画一的なのか、朝から同じアングルの写真ばかり撮っているのが解かります。じゃあまた山頂駅の屋上展望台へでも行きますか。

11:00 a.m. 屋上展望台から。

10時頃若干混み始めたゴンドラもまた今はガラガラ。この分だと午前中だけで10回くらい乗ってしまいそう。これだけ滑ればもう良いでしょ。12時に切り上げる事にしてそれまでのんびりと遊びましょ。
アンヨの方も大分草臥れてきたようで、ちょっと足を引っ掛けただけでリカバーが大袈裟になってきました。その内スッテンコロリンやりそうです。


12:00 ちょうど良い時刻。これで今日はおしまい。
あ〜、腹減った〜。久しぶりに感じた空腹感。年寄りは若者ほど空腹を感じないんですね。時間がきたからと義務で食ってるようなものです。山の中でも結構行動食のような摂取の仕方をしているので、特に空腹を感じる事はありません。今日のように空腹を感じる事自体がなんだか若返ったようで嬉しく思います。
お片付けを済ませてから、パンを齧りながら片手運転。朝は真っ白の圧雪路だったのにもう半ば融けかかっています。それだけ陽射しが強かったという事でしょう。しかしこんなビショタレシャーベットじゃあ車が汚れるなあ。折角日曜日に綺麗に洗ったのに〜。

中腹まで降りてきたところで車を止め御嶽山をパチリ。


12:40 道路から外れ欅の湯へ。ん?なんか厭な予感。
予感的中、「本日休業」の看板が出ています。アチャー、参ったなあ。まだスキーウエアのままなのに。代わりの温泉はどこかにあったかな〜。
そうだ、桟温泉にしよう。

今日はいつもより早く日が高い所為か中央も少し様子が違って見えます。
駒本峰から続く長大な上松尾根、その向こうに三ノ沢岳の量感のある山塊。ちょっと雪が少ないのかな?


13:15 桟温泉着。
建物の下が下駄履き駐車場。路面は未舗装です。鉄骨のままの柱が一間間隔で並んでおり奥行きも狭いので柱の間に斜めに停める事になります。川岸の崖に張り付くように立てられた、当に鰻の寝床という表現がピッタリです。入湯料は600円。お湯は無色透明ですが黒い2mm程の膜状の湯垢がいっぱい沈殿しており、掻き回すとそれがお湯の中に広がります。源泉の浴槽もありますが冷泉で水風呂のようなものです。おっちょこちょいのtanuoさんは当然浸かりました。
外には露天風呂も有るようですが、「燃料代高騰のあおりで今はご利用できません。」との説明書きがありました。
木曽川沿いの風光明媚なところで内湯の窓からも景色が楽しめるので露天風呂でなくても充分です。

温泉を出てから車の向きを変えるのがちょっと大変です。表に少しスペースがあるのですが、丁度そこに車2台が停まっており何度か切り返してやっと向きを変えられました。橋の傍の道路沿いに駐車スペースがあるので大きめの車はそこに停める方が良いでしょう。宿のマイクロバスもここに停めてあります。
以上、桟温泉の概略案内でした。

さしたる渋滞にも遭わず順調に家路を辿る。
週日のおかげと時間的にも早かったおかげでしょう。5時過ぎには家に着いていました。
それからキムチ鍋の仕度。といってもかみさんが準備してくれているので野菜を切って入れるだけ。
子供二人も顔を揃え、食べ始めた頃にはかみさんもご帰還。久しぶりに賑やかな食卓でした。
機嫌が良かった所為か、出しっぱなしの板や靴を見てもかみさんからのクレームは無し。天気も良かったし最高の一日でした。


2009年12月30日17時10分00秒 記

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