秋空に誘われて

武平峠が近付いたところで右足踵に違和感。
ひょっとして? 不安的中。
右の山靴のソール、踵が剥がれている。
おいおいこの靴もかよ。
帰りにシャモニーに寄ってソールの張替えに出してこよう。
ついでに靴も新調するかな?
いやいやお金がないですわ。困っちゃったなあ。


20090926

今日はいつも通りの時刻に起床。スカイラインが料金所跡まで開通したのは先週確認済み。ゆっくり眠れるって幸せだなあ。おまけに今日は秋日和。いかにも爽やかそう。

6:50 a.m. 料金所跡駐車場着。
既に10台近く停まっているがまだまだスペースがいっぱい。駐車場が広いっていいなあ。


7:00 a.m. でっぱつ。
取付道側の駐車場も既に満杯。皆さん相変わらずお早いですなあ。良かった、スカイラインが通れるようになって。
爽やかな朝の大気。すっかり秋ですねえ。汗をかいても夏のような不快感はありません。やはり山は涼しいに限る。


7:45 a.m. キレット通過。

凹角上のコブシの実はもう殆どが弾け落ちてしまい、残っているのは一房か二房。
そして見上げればもう木の葉も色付いている。


7:55 a.m. 北谷テラス着。
富士見岩尾根の岩峰が朝陽に白く輝き、青空に映える。その下の木々は色付きかけているのがわかる。ああ、秋ですねえ。

紅葉を探しながら掘割道を行く。青空、色付き始めた木の葉、爽やかな秋風、秋っていいなあ。


8:15 a.m. 岩稜帯通過。


8:25 a.m. 富士見岩展望台着。

大黒岩展望台に大勢の人。先週は私があそこで長々と寛いでいたんだよなあ。そうだ今日も早仕舞いしちゃおうかな?
とりあえず朝陽台へ。


8:30 a.m. 朝陽台着。

そのままアゼリア前の広場へ。

アゼリア前の休憩所ベンチで小休止。ついでにパンを齧りながらこの後どうするか思案する。
さてどうするかなあ。先週はコクイ谷へ行こうと思いながら早仕舞いしてしまったし、今日辺り行って来ようかな。2週続けて超軟弱Hikeではメタボが進行してしまう。やはり少しは動かなくっちゃ。
同じ行くなら今日は嗜好を変えて西尾根を降ってみようか。うんそうしよう。てな訳でとりあえず記念碑広場へ向かう。
山頂ホテル(アゼリアの建屋)の壁には真っ赤な蔦の葉っぱ。
真っ赤だな〜、真っ赤だな〜、蔦の葉っぱが真っ赤だな〜。一枚落ちていた蔦の葉っぱをパチリ。

道端にはアキノキリンソウが点々と。


9:00 a.m. 記念碑の奥から西尾根に入る。

暫く進み振り返ると望湖台が見える。誰もいないなあ。

ところどころ視界が開け、正面に雨乞岳が見える。

西尾根のコルを過ぎ登りにかかる。暫く行くと尾根が広がりどこが尾根芯か解からなくなり広い斜面を降り始める。調子に乗って降っていたら左手の方が高くなってきた。「しまった北斜面を降っているな。」
と同時に下の方に谷が横切っている。左から右へ下がっている。これを降りたら上水晶谷に出てしまう。それでも良いが、やはり最初の計画通り尾根通しで降ってみたい。という訳で谷伝いに左側の尾根へ登る。
もうすぐ尾根って辺りに白い小菊の群落を見つける。ついでだからとそちらへ行き記念撮影。

その傍にはトリカブトの群落も。

尾根に戻り尾根伝いに降る。かなりの痩せ尾根で倒木に梃子摺る。
南側の視界が開けたところで位置確認。隣の尾根はかなり離れておりその上部には御在所の御岳社が見える。あきらかにその手前の深い谷は黒谷だ。耳を澄ませば黒谷の水音が聞こえる。

ここから黒谷へ降りてみるのも面白そうだがノーザイルなので止めておく。いざと言う時用にザイルが欲しいなあ。
尾根末端の様子が解からないがまさか崖になってる事はないだろう。なっていたらその時はその時。ちょっと遠回りして避ければ良いだろう。
そうこうしている内に水音がだんだん大きくなってきた。この音は明かに愛知川?いや直ぐ左下が黒谷ならもうコクイ谷辺りかもしれない。
そして沢が見えてきました。降り易そうなところを選んで、ピョンと谷に降り立つ。時刻は10時ちょうど。

辺りの様子を窺う。ここは…、そうだ黒谷出合手前の大きな渕の有った所。その綺麗だった渕が土砂で埋まってしまい見る影も無い。先回来たのがGWの後。あの時も結構土砂で埋まっていたが今日ほど酷くはなかった。靴も濡らさず沢通しに通れる。


10:05 a.m. 黒谷出合通過。

その上流も御覧の有様。


10:10 a.m. 沢谷分岐着。
まだこんな時刻。西尾根降りで上水晶経由より大分時間稼ぎができたようだ。ちょっとクラ谷でも覗いてこようかな。すぐこうやって助平根性が頭をもたげる。そのまま谷沿いに行く。
土砂で河岸段丘が二段にできている。凄い土砂の量だ。一体どこが崩れたのだろう。

左へグルリと回り込むとまたまた凄い土砂の山。沢谷の滝の上から見えていた蒼く深い渕は影も形もない。そして堆く堆積した土砂の所為で沢谷の滝が一段と低くなってしまった。これなら下からでも登れそう。

滝を下から見たら引き返すつもりでいたが、この土砂だらけのクラ谷の上流がどうなっているのか興味津々。幸い小滝も殆ど埋まってしまったので案外楽チンに遡行できそう。
その上の小滝を登ったところで原因を発見。左岸が大規模に崩れている。この土砂がクラ谷、コクイ谷を埋め尽くしたようだ。右岸側も多少崩れているが岩盤が固く黒っぽい。比べて右岸側はいかにも脆そうな茶褐色。

ここを過ぎると狭い廊下となるが、こちらは荒れた様子は無い。やはりあそこの崩落が原因だろう。
そのまま廊下を過ぎるとすぐ沢谷峠からの登山道が合わさる。クラ谷の深い渕を避けて登山道は小尾根を乗越しているのだが、クラ谷下部があの状態ではその必要が無くなってしまったように思われる。
ここからその小尾根を乗越し沢谷峠から戻るつもりでいたが、時間的にもまだ早いし、永らく雨乞岳へは足を運んでいないし、でこのまま雨乞岳へ行く事にする。

暫く来ていないが全く様子は変わっていない。広く明るい谷、爽やかな秋風、木漏れ日に輝く沢の流れ。のんびりゆったり気持ちが良いものです。

11:00 a.m. 七人山のコルに到着。そのまま雨乞岳へ。

ジネグの影響か笹の丈がどんどん低くなっている。ここってこんなに見晴らしが良かったっけ。

見上げれば微かに色付いた木の葉。

あの鬱陶しい笹トンも今日は幾分楽に行ける。
笹トンから這い出すと四囲の山が聳えている。爽やかな秋風が額の汗を拭って行く。

だんだん笹の丈が低くなるにつれて東雨乞頂上。おっと、リンドウが咲いている。


11:30 a.m. 東雨乞、山頂着。

調子に乗ってここまで来てしまったが、今日の夕方はかみさんとデートの予定だった。ゲゲッ、あまりのんびりのしていられない。今日はメープルティーまで持ってきたがお湯を沸かして寛ぐ余裕はない。雨乞岳本峰まで行っていると帰りが遅くなる。じゃあ今日はここまで。急ぎ燃料補給。

11:50 a.m. でっぱつ。手っ取り早く降りは郡界尾根。
そうそうこの時期この道の途中にセンブリが咲いているんだよなあ。足下に気をつけながらそれでも速足で急ぎ降りる。あっ、有った有った。

半ば小走りに降りて行く。う〜、登り返しがしんどい〜。

12:05 三人山の降り。
枯葉と疎林が良い雰囲気。でもあまり味わっている時間がない。

三人山から痩せ尾根へ登り返し、その尾根から疎林並木。

小ピークを過ぎると目の前に鎌ヶ岳。ススキが秋を演出し良いアングルです。

ああ、飛ばし過ぎて足が痛くなってきちゃった。
沢谷への道と合流し途中で小休止。時刻は13時5分。このペースなら13時30分くらいに武平峠に着きそう。

武平峠が近付いたところで右足踵に違和感。ひょっとして?不安的中。右の山靴のソール、踵が剥がれている。おいおいこの靴もかよ。
帰りにシャモニーに寄ってソールの張替えに出してこよう。ついでに靴も新調するかな? いやいやお金がないですわ。困っちゃったなあ。
とりあえず応急処置。靴紐でソールを留める。

13:30 武平峠に降り立つ。さあ車まで急がなくっちゃ。

14:05 車に帰着。ふ〜、草臥れた。結局東雨乞山頂から2時間15分で料金所跡まで降りてきた。
さあ、次は温泉。これも早く済ませてその次はシャモニー。帰りは川越から湾岸道に乗るかな。


2009年09月26日23時05分00秒 記

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