秋空Hike

今は、もう秋。誰もいない道。
知らん顔して風が行き過ぎても、
私は忘れない、空と約束したから。
しんどくてもしんどくても、
(御在所通いは)止めはしないと。


20090919

いよいよシルバーウィークに突入。人の都合とは無関係に時間は遅れも進みもせずコンスタントに過ぎて行きます。そろそろ棺桶の準備でもしておくか。
連休という事で皆さん遠出されるのかな?なら御在所の駐車場も混まないかもしれない。そう思いつつも万一に備えやはり早めに目覚ましをセット。
前日にTさんから本谷の花便りを頂いた。ダイモンジソウが咲き始めているとの事。それでは久しぶりに本谷でも。その後はコクイ谷へまわり沢べりでカップ麺でも頂こう。だんだんと暖かいものが恋しくなる季節でもあるし。

6:25 a.m. 湯ノ山最奥の駐車場着。
既にかなりの車が停まっている。好天だからこんなものでしょ。
車を停め、ゆっくりと朝ご飯。
好天の割りにあまり車は上がって来ない。やはり皆さん遠出されているのでしょう。
やはりいつもの時刻で良かったかな? 眠気で頭がはっきりしないtanuoさんはオニギリを食べながら半分まどろんでいます。

6:50 a.m. でっぱつ。
ん?スカイラインに車が一台。山の家の車ならもっと上に停める筈だし…。眠気で頭が回らないので考えるのはパス。

しかし良い天気だなあ。遠出している人達には最高のプレゼント。私も遠出すれば良かったかなあ。

ついうっかり中道へ行きそうになる。そうだ、今日は本谷だったんだ。惰性で生活している人には困ったものです。
冷んやりとした木陰の中を行く。暑くも寒くもなく、今が一番良い時期。
谷に入るとまた少し様子が変わっている。来る度に変わっているって、よく荒れるようになったのか、それとも滅多に来ないからなのか。

ダイモンジ、ダイモンジ、ときょろきょろと辺りを見回しながら行く。こんな所を人に見られたら挙動不審の変質者と思われるかもしれない。
葉っぱは見かけるが花は全く付いていない。株も小さなものばかりであまり元気が無い。
暫く行くと蕾の付いたものを見かけるようになる。
しかしこの様子ではまだまだですなあ。と思っていたらついに発見。でも暗くて上手く撮れない。


7:25 a.m. 不動滝着。

朝陽が当たり眩しい。小休止の後、巻き道を行く。
辺りに赤い小さな実がよく落ちているなあと思っていたらコブシの種でした。この辺りには多いのかな?

谷に戻り暫く行くと大岩。その下に折り重なっていた岩塊が綺麗に崩れ去りえらくすっきりしている。
大岩の上に出るとモロに日が当たっている。こんな所、夏は暑くて堪らんだろうなあ。モロに後頭部を炙られる。そして花崗岩の白さが眩しい。この白さ、中ア滑川を連想させる。
振り返ると谷の向こうには伊勢湾が赤く輝いている。

大きく右に回り込み小滝の連続へ。水が少なく小滝も少し湿っている程度。この上の滝の下にダイモンジソウの群落があった筈。あそこまで行けば咲いているかな?

木の葉も所々色付き始めている。秋ですねえ〜。
滝下手前でダイモンジソウの蕾がまた現れ始める。ほころびかけた蕾から一枚だけ花弁が伸びていたり、ピンクのおしべが覗いていたりと、これはこれで可憐なものです。

「今日は蕾だけかな〜。」と半分諦めかけていたら、例の滝下に咲いていました。ここは日当たりが良いのかな?

花数は少ないですが、まだまだ咲き始め。これだけの収穫でも充分満足出来ます。
その傍にはアキノキリンソウ。


8:00 a.m. 大黒滝。
暗い井戸の底から眺めるような大黒滝の上の青空。汗ばんだ身体に乾いた秋風が心地良い。

滝の上へ出ると雲母峰が薄紫色に広がっている。毎度お馴染みの景色ながら、爽やかな秋というシチュエーションがいつもと違った景色のように思わせる。


三角岩跡の上は右手のクラック沿いに行く。乾いた岩の感触が心地良い。風、岩、日の光、そして秋雲。これぞ秋の山。

暫く行くとあちこちにダイモンジソウ。ちゃんと咲いている。そうか秋の花前線は上から降りてくるのか。紅葉前線と同じなのか。考えてみれば当然の事ですね。
おっ、ウメバチソウも咲いてますな。

次から次とダイモンジソウ。株も小さく、花数も少なく、花自体も小振りですがあちこちに咲いています。可憐なものです。

ふ〜、堪能させていただきました。

8:55 a.m. 大黒岩展望台着。

う〜ん、良い天気。 柔らかな秋の陽射しを受け、座り込んでしまったらもう動きたくない。
秋空をバックに屏風岩が綺麗。 ん? カンテ、ジエードル、カンテ、ジエードル…。なんだまるで屏風じゃないか。そうか、だから屏風岩と名付けられたのか。この年になって始めて気が付いた。よくもまあ今まで気付かずにいたものだ。

こんな天気の良い秋の一日、なにもあくせく歩き回る事もなかろう。今日はもうここでのんびりしちゃおう。…えっ、コクイ谷はどうなっちゃったの? カップ麺は?
そうだ、まだお腹は空いていないがここでのんびりとカップ麺でも頂こう。その後はティータイム。S司のお土産のアイスワインティーでも頂いちゃおう。

今は、もう秋。誰もいない道。知らん顔して風が行き過ぎても、私は忘れない、空と約束したから。しんどくてもしんどくても、(御在所通いは)止めはしないと。
う〜ん、なんだか眠くなってきちゃった。ZZZ……。

フワ〜、のんびりしちゃったなあ。えっ、もう10時。このまま降りれば11時頃には駐車場。温泉もやってる時刻。じゃあもう降りようかねえ。

10:00 a.m. でっぱつ。
手っ取り早く一の谷新道から。
のんびりしすぎた所為か身体がだるい。ヨタヨタしながら降りて行く。しかし今日は超軟弱Hikeだなあ。
途中で鷹見岩に寄り道。最後のチムニーが岩がザラザラで下手をすると擦り傷を負ってしまう。なるべく腕を擦らないよう気を付けながらテッペンへ。

おっ、富士見岩の上に人がいる。どこかでヤッホーなんて叫んでいる。小さな声で「アッホー」と答える。

その後は木漏れ日の下、秋風に吹かれながら降りて行く。本当に爽やか。
今は、もう秋。誰もいない道。知らん顔して風が行き過ぎても、私は忘れない、空と約束したから。しんどくてもしんどくても、(御在所通いは)止めはしないと。



10:50 a.m. ちんこ岩。否、きのこ岩。

もうこんな所まで降りてきちゃった。スカイラインを通る車の音が聞こえないので山の家が近付いていることに気付かない。まあこんな静かな山行も良いものです。


11:00 a.m. 駐車場着。
スカイラインの料金所跡には多くの車が停まっている。蒼滝橋手前の通行止めは解除されたようだ。これってシルバーウィークに合わせての開通?
朝の一台もこれで理由が解かった。

さあ早く温泉に入って、早く帰って早く寝よう。



2009年09月19日21時00分00秒 記

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