晴れでも御在所

今日は情報通り大収穫。
気を良くしながらも何となく足に違和感。
裾を捲くり上げると「やっ、やっぱり!」
【未知との遭遇】ならぬ、【既知との遭遇】
どうも今年は【蛭との遭遇】ばかりなり。



20090808

先日Tさんから頂いたメールによると「蛭なし、虻なし、花盛り。今が最盛期で今週末が最後だろう。」との事。
そうか、もうそんな時期だったのだ。天候不順と駐車場の大混雑のおかげで調子が狂ってしまい、危うく機会を逸するところだった。
これで最後となると何が何でも行かねばなるまい。幸か不幸か明日は晴れらしい。となるとまた早出か。起きれるかなあ。これが目下の最大の難問題。
時間稼ぎの為、帰宅後マーケットへ買出しに。朝、コンビニに寄らなくて良いだけで10分は短縮できる。しかし朝のお勤めは端折る訳には行かない。山の中で野○○なんて紳士であるtanuoさんに出来る事ではない。(←今までさんざんやらかしておいて、何を今更!)

6:10 a.m. 湯ノ山最奥の駐車場着。
既に7台ほど停まっていた。「早え〜なあ。暇人中高年には敵わんな〜。」私ゃ眠くて気分がすぐれん。
駐車し終えてからおもむろに朝飯。夕べ買ったパンとバナナ。朝バナナ、昼バナナ、夜バナナ〜。そんなに食えるか。
グズグズやっていても意外に上がってくる車が少ない。蒼滝橋までスカイラインが開通したのと、このガスの所為か。街は晴れていてもこの辺りは曇っている。近場の人は家から山の様子を見計らって出かけて来るのだろうか。羨ましい人達ですな。
いや、それとも本番へお出かけかな?巷ではもう盆休み。かく言う私も今日から休みなのです。暇はあれども行く所が無いっていうのも哀しいものですな。

6:35 a.m. でっぱつ。
眠い。身体がだるい。ああこれだから朝が早すぎるのは嫌なんだ〜。
おまけに今日は全く風が無い。雨上がりで気温が低いのがせめてもの救い。ん?そうだ、もう8月も中盤に差し掛かっているのだった。こんなに気温が低いのは例年なら最高のコンデションなんだ。
とは言え、登り始めるとすぐ全身がグッショグショ。なんだか今日はバテそう。長石谷まで回れるかなあ。
裏道分岐の手前で山頂に目を遣る。大分ガスが晴れてきた。こりゃ暑くなりそう。いっそガスったままでいてくれれば良いのに。北西風が強ければもっと回復は早い。未だにグズついているのは風が無い証拠。晴れるのならもっと強く吹いてくれ〜。風神さまも今日は休みなのだろう。

スカイラインでもまだ咲いていたが、山肌にはリョウブの花の白がよく目立つ。梅雨明けとともに姿を消すものが今年はまだ残っている。ホントおかしな事ですなあ。


7:15 a.m. 岩棚着。
う〜、風が無い。辺りはガスの中。あっ、恐れていた事が! 薄日が射し出した。ウ〜、暑い。ハンカチカーテンで後頭部をガード。

ふと傍らの檜に目を遣ると実が生っている。これって松ボックリじゃなくて檜ボックリ?

尾根に出ても全くの無風。ウ〜、死ぬ死ぬ。

7:30 a.m. キレット着。
早く日陰に飛び込もうと急ぎ駆け下りる。


7:45 a.m. 北谷テラス着。

末端まで行くと辛うじて微かに風が当たる。もう今日は草臥れちゃった。岩の上に座り込み大休止。別にお腹はすいていないが、だるいのと眠いのがごちゃ混ぜでもう動きたくない。
背中を日に向けていると薄日がシャツの濡れを乾かしてくれるかな〜。あかん、全然乾かん。
ススキもしっかりと穂が開き花が咲いている。おしべの花粉袋が鈴生り。

微風ながらも有ると無いとでは大違い。だんだんと身体のオーバーヒートが治まって行く。と同時に睡魔が…。
気が付くと8時10分。そろそろ出かけるか。


8:40 a.m. 富士見岩展望台

先週咲いていたコモノギク、シモツケソウはまだご健在。
柵の外の先々週さいていたギボウシにはもう大きな実が付いている。ホツツジはまだ元気印。


8:50 a.m. 朝陽台着。

遊歩道を行く。まだまだリョウブ、ノリウツギが元気。夏椿も元気。
元気なのも今の内。【盛者必衰の理をあらはす。】なんちゃって。


9:05 a.m. 望湖台着。

早く出たにも拘らず、先程の昼寝で大分時間を食ってしまった。イワタバコも待っている事だし先を急ぐ。


9:45 a.m. 武平峠通過。
登り返しがきつい。皆さんここの登り始めがきついと仰る。自分がきついと思う所は他の人も同様にきついものです。口に出すか出さないかの違いだけで、皆同様にきついのです。
と言いながらも今日の登りは特にきつい。やはり暑さの所為か。


10:10 a.m. 展望岩着。

すっかり晴れてしまい陽射しがきつい。
炎天下の登りで私ゃもうヘロヘロ。冷却水と燃料を補給。


10:40 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に拍手の後、南側へ。こちらは日が当たり風が無くおまけに人が多い。北側に戻り大休止。

11:05 a.m. でっぱつ。
いそいそと長石谷へ。今日が最後だとすると下の方はもう終わっているかもしれない。それなら岳峠からすぐ谷へ降りた方が良さそう。

流れに沿って降り始め、暫く行くと…、ありました。「やっとかめだなも。」
Tさんが言ってた通り、蛭無し、虻無し、花盛り。

この辺りではあまり目にした事がなかったのですが凄い花数。これもリョウブ同様尋常な数ではない。今年は花の当たり年だったようです。大当たり〜、大当たり〜。
暫く降るとまた大群落。至る所で花盛り。近付けない所もあり、遠目には咲いているかどうか解からなくても大抵は咲いているようです。

犬星滝を過ぎ暫く降る。滝の下でもまだまだいっぱい咲いています。良く見ると花が落ちたものもかなりありますが、一株から花芽がいっぱい枝分かれしてその数が多い。落ちた横から次々と咲いています。

毎年よく見かける所へ行ってみると、ここはもう遅かった。それでもまだ疎らに花が付いておりこの状態で例年並み。やはり今年の花付きは尋常ではない。

いよいよお終いかと思いながら降って行く。今日は情報通り大収穫。
気を良くしながらも何となく足に違和感。裾を捲くり上げると「やっ、やっぱり!」
【未知との遭遇】ならぬ、【既知との遭遇】どうも今年は【蛭との遭遇】ばかりなり。
急ぎひっぺがし周りを点検。反対側も裾を捲り上げ点検。よかった、あの一匹だけだったようだ。
どこでやられたのかな? あの毎年よく咲くところかな。ジメジメといかにも蛭が居そうな足下だったからなあ。
もうすぐ立小便滝。あの前まで行って手当てをしよう。カズラ谷の一件の後バンドエイドもたっぷり補充してあるし。
そして立小便滝の両横には、またもや綺麗どころがずらりと整列。ここは日が当たり光線に恵まれている。手当ても忘れ綺麗どころをパチパチ。

ひとしきり写した後で傷の手当て。しっかり血を絞り出しバンドエイドを貼る。蛭君しっかり唾液を注入してくれているので、これを絞り出してしまわないといつまでも血が止まりません。
ついでにTシャツを沢水で洗いきつく絞ってから着る。「ふ〜さっぱり。」本来ならパンツもズボンも洗いたいのですが、いついかなる時に可愛いギャルが通りかかるかもしれないので、フル○○になることは憚られます。そうtanuoさんはいつも紳士なのです。
その後はもうイワタバコには目もくれず。今日の収穫は充分。これ以上欲をかくとまた【蛭との遭遇】に陥るやもしれない。

13:05 車に帰着。
先程身体を拭いたばかりなのに、既にまた汗みどろ。
夏はこれだから嫌になっちゃう。
それでも予期せぬ大収穫に頬が緩みっぱなしのtanuoさんなのです。
さあ、温泉で汗を流し、さっぱりしてから返りましょ。

Post Script
帰宅後、記事のUPをしていたら、背中とケツが痒い。あっアセモだ。
デリケートなお肌のtanuoさんはこんな事で本当の夏の到来を感じています。


2009年08月08日22時05分00秒 記

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