奥の沢そぞろ歩き

木漏れ日に
沢水輝く
奥の沢
風も馨し
皐月晴れの日


20090627

今日も今日とて宮妻通い。
しかしまあ湯ノ山の奥の駐車場の混み具合は異常です。冬になってもあの混雑が続くのでしょうか。もう御在所はtanuoさんにとって遠い存在になってしまったかのようです。諸行無常、諸行無常。もう行くなと御在所の神様からの警告かもしれません。
Let it be. Let it be. Let it be. Let it be.
Whisper words of wisdom. Let it be.


6:45 a.m. 宮妻峡駐車場着。

まずはトイレで朝のお勤め。腹筋に力を込めながら考える。
先週は右回りだったから今日は左回りにするか。どこかの地下鉄の駅から出ているバスにもこんなのがあったなあ。【循環右回り】と【循環左回り】。乗り遅れないように早くお勤めを済ませて、ウ〜ン、ウ〜ン。
下品な話で申し訳ありません。つい話が下の方へ行ってしまうtanuoさんなのです。
そうだ、降りは奥の沢にしよう。このクソ暑い時期に風の通らない入道新道なんて降りたくない。急だし滑りやすいし、第一暗い。それに比べて奥の沢の爽快な事! 広いし明るいし。
何年か前、体調不良でエスケープに使ったところ、思いの他の紅葉の見事さと谷全体の雰囲気の良さにお気に入りの場所になってしまいました。
あっ、あかん。あまり宣伝しすぎると大勢の人が押し寄せて湯ノ山の駐車場の二の舞いになってしまうかもしれない。うん、そう大したところじゃありません。つまらないですよ〜。歩き難いし景色も悪いし…。

7:05 a.m. でっぱつ。
宮妻峡の駐車場は広い。この上にも道路の横に駐車スペースがある。カズラ谷への入り口にもかなり停められるスペースがある。時代の流れとともにここも満車で停められなくなる時が訪れるかもしれない。今の内にしっかり楽しませて頂く事としましょ。
小岐須峡も駐車場が有料化されたらしいし、朝明の土曜日の有料化ももうかなり前からだし、まるビのtanuoさんにとって厳しい世の中になったものです。ああ可哀想なtanuoさん。行くとこ無いやん。

平坦な所を歩いているうちは割りと冷んやりとしていたが、登りにかかるといきなり大汗。日陰で後頭部を焼かれないだけがせめてもの救い。風は通らないし蒸し蒸しするし。暗いよ〜、狭いよ〜、恐いよ〜。
最初の滝を過ぎると後は全く景色も望めないし〜。ブツブツブツ。

辺り一面白い5枚羽のプロペラみたいな花が落ちている。何の花かな?

変わり映えのしない綴れ折りの道を登りつめやっと平坦路が現れ始める。谷から吹き上げてくる風が心地良い。


8:00 a.m. 水場着。
顔を洗い一息入れる。

水場の上の急登を過ぎれば道も平坦になり風も通るようになる。やっと人心地。もう目の前には雲母峰へ続く尾根が現れる。
視界も多少利くようになりやっと稜線らしくなってきた。
ふと鎌尾根の方へ目を遣ると真新しい崩落箇所。「あんなとこ前から有ったかなあ。」この前春に来た時は全く気付かなかったが昨年9月のものだろうか。

岩塔の上に立つと目の前に栗の花。臭いのを我慢しつつ近付いてパチリ。

この先辺りから蝶の乱舞に出くわす。綺麗な蝶なら良いが色と言い柄と言い地味な蝶だ。ああ鬱陶しい。汗に含まれるNaを求めて来るのか鬱陶しくて仕方が無い。ミネラルを求めるって事は肉食ではないので噛まれる事は無いだろうが燐粉が付くのも嫌だ。登りでしっかりべたついた身体には身に触れるもの全てが不快なのです。

8:30 a.m. 雲母峰分岐着。

ここから先は通いなれた道。風も通るし爽快爽快。偶に地味蝶の群れが纏わりつき鬱陶しいですが。


8:50 a.m. 岳峠着。
あまり風は無い。強い西風は期待外れ。こりゃ山頂も期待薄ですな。
それでもそよそよ程度は吹いている。オーバーヒート気味のエンジンを冷やす為小休止。
ん? 岩の隙間に根を下ろしイワキンバイが咲いている。自然の草木は本当に逞しい。

よく見るとあちこちに咲いている。今が最盛期なのか。
リョウブの木が多いが皆まだ蕾。開花には至っていないが今にもはちきれんばかりに膨らんだ蕾には淡い紅が差している。

最後の登り。イワキンバイ、コアジサイが至る所に咲いている。


9:05 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
祠にお参りの後北側へ。

湿気が多く御在所も雨乞岳も霞んでいる。それでも初夏の風物詩、お腹の黄色いアキツがいっぱい乱舞している。それを狙ってかツバメも乱舞している。
ドッカと腰を下ろし大休止。ツバメやアキツを見ているだけで飽きない。遠くで「テッペンカケタカ」「ゲーキョゲーキョ」「ホーホケキョ」

9:30 a.m. でっぱつ。
大汗かいてしまい、あまりモチベーションが湧かない。稜線の風は期待できないし、クソ暑い鎌尾根を行くのかと思うと気が萎えてしまう。かと言ってカズラ谷をまた降りる気はしない。仕方が無い行くか。

やはり稜線上はあまり風が無い。暑くて足が上がらない。もうヘロヘロですわ。
このヘロヘロと言う表現、職場の若いのがFPC(フレキシブルプリント基板)の事をヘロヘロ基板と呼んでいたのを真似て、草臥れ果てた表現として私が使い始めたもので、うちの会でしか通用しない言葉だと思っていました。しかし最近Net上の山屋さん達の間でもよく使われています。
世の中には同じような発想をする人もいるようです。ヘロヘロという表現も市民権を得るほどに一般化してきました。これで私も安心して使えます。

暑いよ〜、エライよ〜、つらいよ〜。メタボ直前のtanuoさんは青息吐息。青色赤色、青息吐息、もうすぐ死にそうヘロヘロtanuoさん〜♪
振り返ると鎌の勇姿。

もう夏ですね〜。こんな所、夏来るとこじゃ有りませんね。
しかし東側が開けた所では宮妻峡側から涼風が吹き上げてくる。こりゃ地獄で仏。神様、仏様、宮妻様。


10;30 a.m. 水沢岳の登りに差し掛かる。そう、あのザレ場です。
ん? 変わった花を発見。アシビに似ていますが時期的には遅すぎます。葉っぱもアシビより薄く柔らかそうです。

そして風化した岩のリスにはイワキンバイが根を押込み可憐な花を咲かせています。あっ、あちこちにいっぱい咲いています。あんたの根はハーケンか?

その傍には見知らぬ花の蕾。それとコアジサイの大写し。

鎌の勇姿もここで暫くは見納め。

おっ、ホトトギスに混じりカッコーも鳴いている。そしてゲーキョゲーキョのエゾハルゼミ。騒がしい季節です。

10:40 a.m. 水沢岳山頂着。日陰で小休止。燃料補給、冷却水補充も忘れなく。


11:00 a.m. 水沢峠着。ここからの登り返しがつらい。
ヒーヒー言いながら行く。
イワクラ分岐からイワクラ尾根へ。

11:30 a.m. 奥の沢降り口。

見るからに爽やかそうな谷です。
北アなどの源流とは趣きが全く異なりますが、鈴鹿と言うか低山の源流特有の地形、地勢、植生です。二次林の途切れた沢筋にあり、巨岩が累々と折り重なり大水で洗われる所を避け苔生している。秋には落葉が折り重なるように堆積し、歩くとカサコソと乾いた音を立てる。
う〜ん、詩人やなあ。と自画自賛。(←アホか。)

木漏れ日に 沢水輝く 奥の沢
風も馨し 皐月晴れの日

12:00 a.m. 林道に降り立つ。

ここからが苦痛の林道歩き。これさえ無けりゃホント良いコースなんですが。
シロモジの結実が目立つ。今年はこれも大豊作。


12:45 a.m. 車に帰着。
天気もまずまず、車の横でザックに腰掛け靴を脱ぎながら残り物の食料を片付ける。今日はちょっと量が多かったかな?

食事を終えトイレも済ませぼちぼちでっぱつ。

13:15 湯ノ山に向けてでっぱつ。
今日は久しぶりの大汗。早く温泉へ急がなくっちゃ。



2009年06月27日21時35分00秒 記

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