霧の稜線漫歩

その後は暫し稜線漫歩。
チョッピリ風が強いが火照った身体にちょうど良い。
時折薄日が射したり、青空が覗いたり、全く降る気配がない。
降りそうで降らない今日の天気。
降るなら降るではっきりせんかい。


20090620

今朝はいつも通りの時刻に家を出た。少々早めに出たところで湯ノ山の奥の駐車場には停められそうにない。こうなったら開き直って他所へ行くしかない。小雨でも降っていればいつもの時刻でも停められそうなので、降っていたら御在所でササユリ探し、降ってなければ宮妻峡へでも。
道中は薄日が射していた。菰野町に入っても曇ってはいるが降りそうな気配はない。それじゃあ、とミルクロードで左折。一路宮妻峡へ。

6:40 a.m. 宮妻峡駐車場着。まずはトイレで朝のお勤め。
仕度を済ませでっぱつ。「ん?」眼鏡を替えるのを忘れている。なにかにつけtanuoさんは要領が悪い。昔からそうだったが、頭も悪いし鈍臭い。年と共にその鈍臭さに拍車がかかっている。
他に忘れ物は〜? まあ無きゃあ無いでなんとかなる事だし…。

7:00 a.m. でっぱつ。

駐車場に被さった木の枝になにやら付いている。カエルの卵か? 大雨で駐車場が水浸しの時に池と間違えて産み付けたのだろうか。孵ったオタマは大変だなあ。これが大風で空に舞い上がり、全国的なオタマが降る現象を起しているのかな? な、アホな。
今日は右回り、ということで入道から。
このいきなりの急登は辛いなあ。ゼーハーゼーハーゆっくりペースで。
蜘蛛の巣が身体に絡み着くし煩い小虫が纏わり付くし、この季節はどこの登りも鬱陶しい。
そうしてみると御在所は中道にしても裏道にしても山らしからぬ恵まれた環境だ。だから他所へ行けないtanuoさんになってしまったのだろうか。道幅が広く濡れた下草がズボンに触れる事もない。よく風が通り比較的涼しい。中道なんてずっと景色を楽しみながら歩く事ができる。御在所の駐車場に停められなくなってその有難さがしみじみと再認識できる。なんであんなに混むようになったんだろ? 皆さん早く衰弱して山歩きが出来なくなればよいのに。あっ冗談冗談。その前にtanuoさんの方が先に動けなくなるかも。
元々tanuoさんは神経質なのです。だから蜘蛛の巣も虫も我慢なりません。じゃあ山なんか来るなって? そうなんです。でも山へ行ってた連中って結構神経質なヤツが多いんですね。不思議な事に。
私の場合、入山初日は全く眠むれません。寝てるのか起きてるのかウトウトしているだけです。それでも昔かみさんに言われた事があります。「○○さんって、いつでもどこでも直ぐ眠れて良いわねえ。」私は眠っていたとは思えないのですが。それよりY子の方が先程までガーゴーと高鼾で爆睡していた筈なんですが…。どうも皆が皆、自分はウトウトしているだけと思いながら実はしっかり眠っているって言うのが実態のようです。まあ山には自称神経質な人が好んで行きたがるってところでしょうか。
鬱陶しい登りではあるが、ほんの微かな風のおかげで多少は我慢ができる。
広い尾根に出ると一層風が通るようになった。
シロモジ林まで来ると下草がシダだらけ。笹の姿は全く見られない。シダ、即ち出始めの芽はワラビである。もう少し早い時期ならさぞかし大収穫が期待出来るだろう。でもtanuoさんはワラビなんて採って食べようとは思いません。あまり好きでもないし。草食動物の牛でさえワラビは絶対に食べないのだから、やはり身体にはあまり良くはないのだろう。

そしてアシビ林を抜けると、目の前の斜面全てがシダで埋め尽くされている。

こりゃ凄い量が採れるぞ。採って帰って人に売るか。良い商売になるかも…。「とって良いのは写真だけ。」じゃなかったっけ。
そしてその上の急なアシビトンネルを抜けるとヘリコプターのローターがいっぱい落ちている。見上げるとやはり楓が多い。こんなに種が落ちてたんじゃ、そのうちここは楓林になってしまうかも。笹枯れの後はその跡地を巡って凄まじいテリトリー争奪戦が繰り広げられているようです。

徐々に高度を上げ尾根がだんだん痩せ細ってくると、今度は地面が真っ白。エゴの花の落下だ。

エゴの花って五弁が普通で四弁もけっこう多い。と思っていたらなんと六弁もありました。へ〜エ。

樹林限界を超えると笹原が眼前に広がる。その中に点々とアシビの浮島。

ん? アシビだけかと思っていたらガマズミがちらほら。いつのまにか植生が違ってきているようだ。
雨に濡れた花が瑞々しい。アシビの新芽が鮮やか。濡れた笹でズボンの裾がベタベタ。おまけに靴底の穴から水が滲みて来た。それでも一昔前よりはまだ快適。昔はこの辺りでも笹が腰の高さまであったのだから。


8:25 a.m. 大鳥居着。

ガスで視界は利かない。景色は見えないが偶にはこんな入道も良いではないか。奥宮へ向かう。

奥宮にて小休止。雨に備えて早めに燃料補給。
降り出したらまた奥の沢から降りるか。

露を宿したハルジオン?が可愛い。

その後イワクラ尾根を辿る。
湿気を孕んだ南東風が強い。いつ降りだしてもおかしくない天気。奥の沢下降なら合羽はいらんかな。傘だけで良さそう。そう、奥の沢も御在所中道のように下草でズボンが濡れる事もなく、傘の邪魔になる樹木も無い。
視界が利かず景色に見惚れる事もなく、意外にハイペース。
無我の境地でひたすら山道を辿っていると、ふと目の前に可憐なコアジサイ。足元には幽霊草

気が付けばもうイワクラまで来ていた。仏様の膝の上でお昼にするのもこの天気じゃね〜。

そして直ぐ奥の沢降り口。まだ9時半にもなっていない。雨もまだ降っていない。じゃあ水沢峠まで行ってみるか。


10:00 a.m. 水沢峠。かなりきつい東風にガスが山肌をかすめて行く。雨はまだ降っていない。ついうっかりそのまま登り始めてしまった。まっいいか。
先週、先々週の山肌の白い木の正体が解かった。ガマズミ、ヤマボウシいずれも正解。白く鋭く輝いて見えるのはヤマボウシ、木全体が柔らかな白に包まれているのがガマズミ。よくもまあこんなに花を付けるものだ。今年は何もかもが本当によく咲いた。

風が強く撮影が大変。しかし強い風だなあ。南東というよりもろに東風だ。
「東風吹かば、匂いおこせよ梅の花、主無しとて春な忘れそ。」なんてのがあったなあ。強い願望を表す、○○な××そ。バカのひとつ覚えだが学問の神様の歌でもある。台風並みの東風に大昔の記憶が甦ってしまった。
しょうもない事を思い出している内に水沢岳着。10:20 a.m.

鎌に向けて燃料補給しておく。

その後は暫し稜線漫歩。チョッピリ風が強いが火照った身体にちょうど良い。
時折薄日が射したり、青空が覗いたり、全く降る気配がない。降りそうで降らない今日の天気。降るなら降るではっきりせんかい。


11:25 a.m. 鎌尾根P-1。

雨ならこのまま降りちゃおうと思っていたが、やはりまだ降らない。鎌ヶ岳山頂には人影。こちらに向かって手を振っている。こちらもお返しに手を振る。
ああやって挨拶されたことだし、まだこんな時刻だし、山頂へ寄って来ようか。
という訳で山頂へ。


11:40 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。祠に拍手。そのまま北側へ行くと凄い人。皆さん南面は東風が強いのでこちらに避難されているようで。

南面へ戻りリザーブシートへ。ひとり分だけなら風の影にはいれる。じゃあここで紅茶でも沸かしtea time。

12:05 でっぱつ。再度、岳峠へ。


12:35 水場通過。

薄暗い樹林帯の中の下降。ここは暗いし風が通らないしであまり好きじゃない。ネクラのtanuoさんは暗い所には拒否反応が現れます。


13:00 やっと明るい林道に出る。あ〜、ほっとした。


13:05 車に帰着。

と同時に雨粒がポツポツ。「エエ〜、ほんまかいな。」
急ぎ片付けものを済ませ車に乗り込む。
やはりtanuoさんは晴れ男でした。



2009年06月20日22時40分00秒 記

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