軟弱 春スキー

春スキー
頭皮の痛みに
齢を知る



20090502

ムフフフフ、今年は贅沢に高速使って遠出です。ETC休日特割でどこまで行っても上限千円。と言ってもあまり長距離だとガソリン代が嵩み過ぎる。満タンで往復日帰りできる距離というと沢渡か乗鞍辺りが限界。高速料金も一律千円なら自宅に最も近い三好ICから。松本ICから158号線で乗鞍へ。
当初連休初日にでも。と思っていたのですが、調べてみるとバスの運行は5月2日からとの事。軟弱なtanuoさんは三本滝から歩いて登るなんて考えは毛頭ありません。当然バスの運行開始まで待つ事にしました。
バス利用なら当然山靴で登るなんて有り得ません。位ヶ原山荘からならほんの少し歩くだけ。スキー靴を担がなくて良いのならザックも止め。小さなナップサックにお茶や食料を入れ、板は手で担いで行こう。

3:30 a.m. 自宅出発。
年寄りは早起きです。若い時には考えられない行動です。(昔は前夜発が普通でした。)
深夜という事もあり、3:35には三好ICのETCゲート通過。こんな時刻でも割りと車が多い。皆さんETC特割での混雑を見越して早出されているのでしょうか。
小牧JCから中央道へ。土岐JCで混む事もなく順調に進む。「こりゃ2時間くらいで松本まで行けちゃうな。」なんて思っていたら瑞浪辺りで急に渋滞。考えられる理由も無くまさに【青天の霹靂】、いやまだ真っ暗だから【暗天】の霹靂。
まいったなあ、折角早出してきたのに。ノロノロ運転で眠くなってくる。髭でも剃りながら気分転換。ラジオも入らなくなってきたしCDに代えて…。
暫く行くと左側に「故障車停車中」の看板。その先には特大長尺のタンクローリー。「ええ加減にせーよ。」と言いたい所だが相手はお仕事、こちらは遊び。「まっ、しゃあねえか。」
結局30分近いロスだがその後は順調。皆さん狂ったように走ってござる。
ロスタイムを挽回するべくSAでの休憩もパス。朝日に輝く中央の山並みはチラッ、チラッっと脇見運転。

6:00 a.m. 松本ICを降りる。
すっかり夜は明け朝日が眩しい。空はピーカン、雲の欠片すら見られない。

松本電鉄上高地線に沿って走る。電車利用だと新島々でバスに乗換えて上高地入り、昔は何度か乗った事があるが車利用が一般的でした。車なら、19号-薮原-境峠-奈川渡ダム経由となります。当時は長野自動車道もなく松本まで遠回りする人はいませんでした。そう、スキーで八方方面へ行くのも19号-洗馬-広域農道-大町が一般的だったのです。
新島々の駅前にはハイランドバスが何台も停まっている。これが本日の三本滝-位ヶ原山荘までご厄介になるバスなのです。しかし沢山停まっているなあ。こんなにお客さんいるのだろうか。とんでもない混み具合にならなきゃ良いが…。
新島々を過ぎ山道にかかると前を走っていたトラックが道を譲ってくれる。何度も言いますが、私決して前の車が遅いからといって煽るような非常識な事は致しません。ちゃんと車間距離を空けて着いて行きます。 タガが外れた後はカッ飛んで行きますが。 狭いトンネルを何度か抜けると突然目の前が開ける。そう奈川渡ダムです。トンネル出口左に境峠からの道を合わせ、ダム上の道を対岸に渡ります。ここからは昔からのお決まりのコース。長いトンネルを抜け前川渡の信号で左折。直進すると沢渡へ行っちゃいます。皆さん上高地へ行くのかそれとも安房トンネルで高山へ抜けるのか、こちらへ来る車は有りません。ひとりになったところでカッ飛び〜。
山肌は春色、白やピンクの山桜、萌黄色の新芽。窓全開で走っても寒くもなく最高のドライブ日和。
道路脇に黄色い花が目立つ。山吹かな?と思っていたがどうやら連翹が自生しているようだ。剪定しないとあんな大木になるのか。
谷間から高度を上げ大きな尾根上に出ると突然目の前に乗鞍の巨体がデーン。やはりデカイ。これが本当の山。鈴鹿ばかり通っていると本当の山のデカさ、雄大さとそこから滲み出している山そのものの味わいを忘れてしまいます。やはり本物の山はええのう。

スキー場の民宿街を抜け最後の登り道。ゲレンデ南側を大きく迂回して三本滝へと至る。
4月頃なら雪もまだ残っており、この道の途中にある鈴蘭荘(国民宿舎)の駐車場に停めてゲレンデに沿って登るのも良い。

7:00 a.m. 三本滝駐車場着。
風も無く陽射しは強く暖かい。ゲレンデ最上部も地肌が露出し御覧の有様。駐車場ももう満車に近いが皆さん前夜発なのだろうか。

奥の方に空いている所を見つけそこに駐車する。
先ずは腹ごしらえ。昨日買い込んだものを頂く。お昼に持って行くものや防寒着などをナップサックに入れ準備する。まあこれだけ良い天気なら必要ないかも知れないが、つい先日KF大の遭難があったばかり。いくらベテランでも防寒着無しではねえ。どんな事でも他山の石とする謙虚さがしつこく生きのびるコツかも。
食うもの食ったら後は出す。えっ、トイレの前に雪が無い。今年が少ないのか、それとも最近の傾向か? 昔はトイレの前にはまだ雪がいっぱいだったような…。
トイレの後はヒュッテの前のテラスで時間潰し。日陰に入っても全く寒くない。今日は暑くなりそう。

バス停の前にはもう人が並んでいる。さて、ぼちぼち靴でも履くか。

8:10 a.m. バス待ち行列の最後尾につく。
暫くするとバスがやってきた。新島々の駅前に停まっていたバスだ。1台、2台、全部で4台やってきた。
バス代は1,150円。おつりの小銭に困っているようなので小銭を放出。1,200円か1,500円にすれば良いのに。いや1,000円ポッキリが最も良い。


8:25 a.m. 2台目に乗り込み出発。
すっかり葉を落とした落葉松林の中を行く。芽吹きにはまだ早いようだがこれもまた風情があって良い。
樹林帯を抜けると強烈な日差し。無茶苦茶暑くなりそう。

8:45 a.m. 位ヶ原山荘着。小屋が営業している。営業中の姿を見るのは始めて。昔話ばかりで恐縮ですがこの時期はまだ営業してなかったように思います。GW前でも無人で開放されており、かみさんも始めて来た時はここで仮眠をとったと聞いている。それと思い出したが昔は道路の山側に建っていたような。それにこんな大きな小屋ではなかったような…。記憶違いなのかどうかはっきりしない。ボケ老人は過去の夢の中を彷徨っています。


9:00 a.m. 板が降ろされるのを待ちでっぱつ。
歩き始めは踏み跡も多く割りと締まっていたが傾斜が出てくるとズボズボ潜る。
表面は融けた水が凍り数ミリの透明氷、その下は腐れ雪。もうこの時刻で典型的な春の雪と化している。登るならもっと朝早く締まっている内でないと堪りません。滑るのも同様ですが。

真夏並みの陽射しにジリジリと焼かれながら行く。汗が目に沁みる。担いだ板が肩に食い込み痛い。こんな姿勢ではバランスが悪く、おまけに傾斜が出てくると足場の悪さも手伝って余計疲れる。あ〜、やはり板はザックに付けるべきだった。
グラサンしていても眩しすぎて目が痛い。一面の雪原、上からも焼かれ下からもその照り返しで焼かれまるで両面グリル。さぞかしこんがりと美味しく焼きあがる事でしょう。
暑いので帽子も手袋も着けていない。これが後でとんでもない事を経験する事になるのですが。

広大な位ヶ原の端っこに上がったところで振り返るととうとう穂高が姿を現した。急峻な山襞がよく解かる。あんなとこ昔は行ってたのか。今じゃ行こうという気さえ起こらない。

何度も休みながら登ってきたが、一端傾斜が落ちた所で大休止。板の上に腰掛け燃料補給。薄っすら甘いポカリが旨い。陽射しが強いので日を背にしての休憩。日陰も無く灼熱地獄。木陰が欲しい〜。

気を取り直して位ヶ原最後の登り。目の前にやっと剣ヶ峰が見えてきた。その左には高天原も。登ると伴に風が強くなる。ジャケットを羽織る。

登るにつれ富士見岳の左に摩利支天が姿を現し始める。反対左側には位ヶ原末端の平原。

登り詰めると眼前には広大な雪原、その向こうに雄大な剣ヶ峰、右に朝日岳の小ピークを連ねそこから肩の小屋の鞍部までなだらかに下がっている。左側には丸い高天原を従えそのまま大きく落ち込んで行く。この広さ、大きさ、これぞ山。穂高の急峻さとは一味違ったたおやかさ。これもまた山なのだ。

振り返ると穂高連峰がすっかりその姿を現した。

さてここから肩の小屋までまだかなりの距離がある。この状態であそこまで行く元気がない。シール登高の人やボードを背負ったスノーシューの人達がアリンコのように見える。私も山スキーでも買おうかな? いやもうこの年でそんな散財は出来ない。この板に昔のシールでも付けようか。でもこの板も相当ガタが来ている。第一こんな2m超えの板なんて山じゃ扱い難くて堪らん。おまけにスチール入りのGS用である。クソ重いわ、硬くて軟雪じゃあ手応えが無いわでやはり山には向いていない。そうだ、やはり山スキーはやらずにおくのが一番。
しかしなあ、肩の小屋までってあんなに遠かったっけ? やはり本物の山はデカイ。
もう降りると決まれば行動は早い。まず眼前に広がる広大な窪地にめがけ滑り始める。平らだと思っていた平原はシュカブラの跡がそのまま腐れ雪の塊となっておりガタガタだ。おまけに5cmくらい潜るベタ雪でちっとも爽快ではない。悪雪の滑り方を忘れてしまったのだろうか。

そのまま広大な位ヶ原を滑り降りる。

位ヶ原末端で穂高とお別れ。ツアーコースに入ってしまったらもう再会する事はできない。

ツアーコースを降る。グッサグサの最悪の雪。「俺ってこんなにヘタクソだったっけ?」おのれの下手さ加減を思い知らされる春スキー。
それも15分ほどでおしまい。ゲレンデ最上部に飛び出す。シーズン中雪が押さえられていた為かこちらの雪は割りと締まっていて滑りやすい。
除雪された道路に出くわし、その度に板を脱ぎ雪壁の低い所を選び擦り落ちる。道路を渡ってからまた板を履く。昔もこんな事をやっていたなあ。眼下には三本滝ヒュッテが見える。もう降りてきちゃったか。

三本滝のゲレンデを小回りで滑り降り終了。

11:10 a.m. 車に帰着。車の前で座り込み店を広げて暫し大休止。

靴、板の水気が落ちたところでお片付け。

11:40 a.m. 三本滝駐車場出発。一路温泉へ。


鈴蘭荘の前に日帰り温泉500円の看板。
暫く降った後でふと思う。湯けむり館へ行くつもりだったが、10年以上前でも700円くらいだった。今なら1,000円くらいかもしれない。じゃあ今日は鈴蘭荘の温泉に入るか? 決してお安いからという理由だけではありません。好学の為に偶には違った温泉を味わおうという事です。努々疑う事なかれ。
そうと決まれば直ぐ退き返す。そして鈴蘭荘の温泉を堪能する。
湯けむり館のような白濁した温泉を想像していたのですが、ここのは無色透明。井戸水ではないか?と飲用のを舐めてみたら重曹水のように不味い。若干炭酸も含まれているようでジュワッとします。外の露天風呂に入ると石組みに水面に沿って石灰質の析出物が成長しています。紛れも無い温泉でした。
誰もいない清潔な温泉を独り占め。もう最高です。外には白樺の大木が真っ青な空に映えます。植栽のマンサクには散り残った黄色い花弁がまだ付いています。山里の遅い春を満喫できました。混雑した湯けむり館よりずっと落ち着きます。

その後は春色の山を楽しみながら帰途に就く。

降りは殆ど転がしながら走る。DISの残走行可能距離と燃費を見比べながら行く。出来れば帰宅後地元の安いGSで給油したい。高速の中のGSはハイオクが127円/L。家の近くなら116円/L。

14:25 駒ヶ根SAで眠気覚ましに小休止。

帰りは渋滞にも引っ掛からず順調に進む。
土岐ICから豊田経由で帰る。こちらの方が車も少なく走りやすい。

16:20 三好IC。そのままGSへ直行。
走行距離589.4km、45.42L入り約13km/Lの燃費。夏タイヤのおかげ、高速利用のおかげのようです。
おまけに日の高い内に帰って来れたし、休日特割さまさまです。
次はいつ使おうかな〜。


P.S.
帰宅後写真のリサイズをやっていたら、やけに頭が痛い。頭痛でなく頭皮が痛いのである。
頭を掻き過ぎた訳でもないのに…。
睡魔に襲われ早寝することにして洗面所で歯磨き。
ふと顔を見ると真っ赤に日焼けしている。ただでさえ恐ろしい顔が一層その度を強め我が身ながらつい後ずさり。
よう焼けたなあ。凄い強烈な日差しだったからなあ。
ここで気付いた。頭皮の痛みも日焼けだったのである。薄くなった髪を掻き分けて見ると、普段なら青白い頭皮がピンク色になっている。暑くて帽子を被らなかった所為だ。
いや、それよりも加齢により頭髪が薄くなったのが最大の原因である。

春スキー
頭皮の痛みに
齢を知る


2009年05月03日15時20分00秒 記

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