初釜(鎌)Hike

木の枝をかいくぐり、
雪の下の笹に足を取られながら行く。
ゼーハーゼーハー青息吐息。
と、目の前に青空が広がる。
あそこまで行けばもう登らなくて良い。
朝陽台はすぐそこだ。


20090117

景気後退の筈が朝からトラックが多い。正月明けでもありこの時期ただでさえトラックが少ない筈なのに、23号線は両車線とも塞がっている。ブツブツブツ。
四日市で湯ノ山街道に折れてからも遵法闘争車が道路を塞いでいる。コンプライアンスが声高に叫ばれる昨今、これも世の流れなのだろうか。
日の出が遅いなあと思っていたらなんと空は曇っている。自宅を出る時は三日月が煌々と輝いていたのに。
「雨じゃなきゃ良いわ。」なんて思い、ふと外気温表示を見ると+3℃。ゲゲッ、雨かもしれない。

7:00 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
早々とOさん、Tさんの車が停まっており、御二方とも既に準備完了の様子。まずはお年始の挨拶から。
車の中で準備を始めるとIさんもやってきた。今日は賑やかになりそう。
雲ってはいるが降る気配は無い。気温が高いのでヤッケ代わりの合羽はパス。スパッツだけ着ける。
先週から雪が降った様子もないのでワカンもパス。まあこれだけ頭数が揃っていれば大丈夫だろう。

7:25 a.m. でっぱつ。
中道の登り口で一思案。雲っているし偶には本谷へでも。急な所が好きな人ばかりに混じって、ロートルのtanuoさんは気配りの人なのです。
久しぶりに面子が揃い皆さん近況報告に余念がありません。(早い話、お喋りの連続。中高年軍団を誹る訳にはまいりませんな。あっ、私も中高年だった。)
ぺちゃくちゃとくっちゃべりながら行く。途中で追い着いた若いカップルと前後しながら…。
気温が高く暑い。眼鏡が曇る。ベタ雪に手袋も雪まみれ。あっ、今日もハンガロです。既に白熊君になっています。

7:50 a.m. 不動滝着。小休止してお喋りで乱れた呼吸を整える。

右岸を高巻く。再度谷へ降りトレースを辿る。変な巻き道を通り上がったり下がったり。もちっとまともに歩いてくれよ〜。辿らせてもらってこんな事言ったら罰があたりますね。メンゴ。
トレースは左岸を巻き、大岩の横は通らずに済んでしまった。ここから見る大岩は谷から見るのと大分様子が違う。

曇っていた空も薄日が射し明るい。牡丹雪のような大粒の風花が舞っている。雪面に積もった風花が軟らかな陽光に輝いている。綺麗な六角と言うよりけっこういびつである。手に取ると気温が高い所為かすぐ角が融けて行く。

踏み跡は小滝の中を避け左岸沿いに続いている。

小滝を過ぎ大黒滝の沢に入る。
滝の芯はまだ凍っていないが両横にシャンデリアが付いている。気温が高いので期待していなかったが、今日は大収穫。

大黒滝を巻き、その上の樋状滝を巻く。木の枝にザックのツルハシが引っ掛かり歩き難いったらありゃしない。人のよりシャフトが長いからなあ。断念して手に持ってゆく。どうせこの先は雪が出てくるだろうし。
再度谷に戻る。広い谷の中踏み跡も薄くなり、外すと奈落の底へ。正月明けにIさん達が7時間かけて付けてくれたトレース。目には見えなくても絶対に外すものか。
そうこうしている内に後にいたカップルがトップを交代してくれる。折角だからこのままお願いしちゃお。
合い間を見て小休止ついでにパチパチ。

ドンツキ手前辺りには踏み跡が縦横無尽。大黒岩の尾根に上がるものと朝陽台へのものと。
先行のカップルは朝陽台の方へ行った。IさんOさんが朝陽台への直登ルートへ行くと言うので我々も朝陽台への踏み跡へ。そしてその踏み跡は途中で消えてしまった。IさんOさんのおまじないの所為かな? 前のカップルもルンゼの中へ進んで行く。こんなとこ雪がなきゃあ絶対に通れません。
途中でトップ交替。夏道と交差しそのまま直上。夏道のあの雪深さじゃあ行く気がしない。木の枝をかいくぐり、雪の下の笹に足を取られながら行く。ゼーハーゼーハー青息吐息。と、目の前に青空が広がる。あそこまで行けばもう登らなくて良い。朝陽台はすぐそこだ。
変な所から突然現われたバカ者共に朝陽台に居た人が怪訝な顔をしている。あ〜、カッコ悪〜。何事もなかったかのように平然として行過ぎる。そう言えば後尾根から中道に出た時も変な顔をされたんだったなあ。全くいくつになってもおバカだけは直りません。
それでも楽しかったなあ。この雪の感触、まるで麻薬。一度この味を覚えてしまうと二度と忘れる事ができないのである。
皆さん合羽上下で完全武装。なのに無精者のtanuoさんだけがスパッツのみ。ズボンもカッターも雪まみれ。皆さんまだこれから鎌ヶ岳へ行くと仰る。遅きに失したかもしれないが、遅ればせながら私も合羽上下を身に着ける。ラッセルする前に着ておけよな〜。
その後は遊歩道から武平へ向かう。完全武装したtanuoさんは心置きなく雪の中へ突入。雪で濡れないって快適ですねえ。
時刻は既に10時を回っている。チビッコゲレンデも大繁盛。これくらい人が来ないとロープウェイも収益が上がりませんわなあ。

望湖台はパスし峠道へ。御岳社の分岐を過ぎると古い踏み跡しか残っていないそれも暫く行くと消えてしまった。それでも今日はこれだけ人がいる。それも心強い猛者ばかりだ。強行軍に備え一本杉で小休止兼燃料補給。
そしてまた体力温存の為チロリン村からショートカット。

尾根上に出ると先週のトレースは完全に消えていた。それでも多少締っているのか先週よりは潜り込みが少ない。またまたキャッキャと言いながら転げ落ちて行く。

峠手前のザレに出る。鎌へのトレースは無い。峠からの登り口はおいしそうな雪壁になっている。
tanuoさんだけなら絶対に行かないが皆さんエスケープなんて全く眼中に無いようだ。恐るべし、プレ中高年軍団。


11:10 a.m. 武平峠通過。思ったとおり皆さん何の躊躇もなく雪壁を攀じり始める。ちょっと雪が軟らかく出だしで難儀するが、登り始めると小さな雪庇を落とす事に専念している。いかにも嬉しそう。この人達ってお歳はいくつ?
人間機関車がシュッシュッポッポ。皆さんパワフルだ。ロートル小父さんのtanuoさんは最後尾をヨタヨタと付いて行く。あ〜楽チン楽チン。
鎌にしては例年になく雪が多い。大きく張り出した雪庇が綺麗だ。

展望岩の下の雪壁を攀じる。折角楽しみにしてきたのに雪がスカスカでちっともおいしくない。返って変な所で落ちそう。おお恐〜。これで一層草臥れてしまい、もうヘロヘロ。

12:20 展望岩着。座る場所が無いほど雪が積もっている。

休憩もそこそこに鎌を目指す。大きな雪庇が綺麗。左へ寄り過ぎて崩れないように…。

最期の力を振り絞って最後のツメを登りきると鎌ヶ岳山頂。

12:55 鎌ヶ岳山頂着。

今年お初の鎌山頂。祠に拍手のつもりがアマチュア無線の移動局が占拠。鳥居の上にハンディアンテナをつけている。ベラベラと騒がしい。
Oさん達は既にランチタイムモード。もう13時、腹もへる筈ですわ。我々も地均しして仕度を始める。

山頂に出来た雪壁が風を遮り、柔らかな陽射しを受け、のんびりゆったりランチタイム。今日はどんべいてんぷら蕎麦。当然ピンソバです。最近はこれに嵌っています。う〜ん、旨い。

13:35 ぼちぼちでっぱつ。
もうこの時刻で日は傾き、街は赤味を帯びた光線に彩られている。

さて、降りは…、直下のルンゼが雪がしっかり詰まり楽しそう。三ツ口谷源頭もしっかり雪が付いていたし…。
そうと決まれば雪の上を駆け降る。どこでも好きな所を選り取りみどり。各々好きな所を雪にまみれながら。
お楽しみはあっちゅうま。後は三ツ口谷の登山道を行く。時々嵌り込みながら相変わらずキャッキャと大声を上げながら。薄く残っていた踏み跡も尾根との合流点からは顕著になり楽チン楽チン。


14:35 三ツ口ダム着。
綺麗な湖水は跡形も無く消えたまま。あの湖水が戻るのはいつの事やら。


15:05 車に帰着。
今日はしっかり楽しめました。後は温泉で冷え切ったこの身体を暖めて…。


2009年01月17日23時45分00秒 記

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