早退Hike

こんな雨の中、稜線を歩いて奥の沢まで行く気もしない。
軟弱親爺の頭の中は既に「今日はカズラ谷往復。」と決め込んでいるのである。
ああ、奥の沢遥かなり。


20081115

今朝は暖かい。天気が崩れる前兆か。
昨日まで晴天続きでぼちぼち崩れ始める頃。今日一日もってくれるかどうか。
昨年ひょんな事から降ったイワクラ尾根の奥の沢。明るく開けた谷で、透過光に輝く紅葉が実に見事だった。「あの感動をもう一度!」と出かけて来たわけだが、やはり柳の木の下には二匹目のドジョウは居なかったようだ。

6:50 a.m. 宮妻峡駐車場着。コンビニに寄らなかったおかげで遅刻せずに済んだ。時間もある事だし、ゆっくりとキャンプ場のお手洗いへ。

7:05 a.m. 仕度を済ませでっぱつ。

奥の沢は下降にとる事としてまずは鎌から。入道からじゃあ距離が短すぎて、ヘソの周りのプヨが出ていってくれない。カズラ谷からぐるりと回る事にする。時折ポツポツと雨粒が顔に当たるが昼くらいまでもつんじゃないかな。(などとおバカな私。)

沢筋から離れ、樹林帯の中のつづら折れを行くようになると急に薄暗くなる。昼尚暗き杉の並木、羊腸の小径は落葉ザクザク。いや、直ぐ本降りになり、落葉グチャグチャ。
気温が高く暑いので合羽なんて着てられねえ。傘を差し、ピチピチチャプチャプランランラン。
濡れ落葉の上を歩くだけで靴の中が濡れてくる。底から滲みてくるようだ。もう長い事履いているからなあ。
濡れ落葉親爺が濡れ落葉を踏みながら行く。

植林帯を抜けると傾斜も落ち多少明るくなる。木々の間から紅葉が覗く。

そろそろ水場か。

7:50 a.m. 水場着。

水場横の急登を過ぎると周りの紅葉が望めるようになる。が、雨の所為で視界が悪い。鎌尾根側斜面の紅葉もぼんやりとしか見えない。

紅葉もこの辺りが限界のようで、稜線へ合流した辺りからは冬枯れと笹の世界。
雨も高度が上がるに従いどんどん元気に降ってくる。下草の雨露を貰いズボンも既にベッタベタ。ここまで濡れてしまってはもう合羽など身に着ける気もない。当然こんな雨の中、稜線を歩いて奥の沢まで行く気もしない。軟弱親爺の頭の中は既に「今日はカズラ谷往復。」と決め込んでいるのである。ああ、奥の沢遥かなり。
まあプヨを減らす為、鎌のてっぺんまでは行くだけ行ってみよう。
稜線を越えてから岳峠までの笹トン、あそこはあまり通りたくない。既に濡鼠ではあるがこれ以上濡らすのは御免蒙りたい。…神経質なtanuoさんは既にベタベタであっても濡れを嫌うのである。変なおっさん!
てな訳で稜線上にルートを取る。ピークに出た所で目の前に鎌がデーン。と聳えているのだが、今日は白一色の世界。前も後ろ右も左も、そして上も。足元だけは地べたが見える。
ピークを過ぎ右手の廊下を降り岳峠へ。そのまま鎌の山頂へ。これだけ濡れていても傘は差したまま。「これ以上濡れるのはかなわん。」と思っているのである。ホント変なおっさん。

8:50? a.m.頃、鎌ヶ岳山頂着。祠に拍手の後、北側へ。
眼前に雨乞岳がデーン。右に目をやれば御在所の長い巨体がデーン。それを遮って真っ白のガスが辺り一面にたちこめている。こりゃ完全に雲の中ですな。
奥の沢まで行くわけでもなし、こんな所に長居は無用。早く降りて早く温泉へ。いや、あまり早く降りても温泉はまだ営業していない。早からず遅からず、適当な時間になるように降りよう。
てな訳で傘を片手にヨタヨタと降る。先程の稜線上の道、降りに使うと滑りやすい。「ええい濡れついでだ。」と笹トンに突入。傘が邪魔で笹に引っ掛かってばかり。ブツブツブツ。

暫く降って樹林帯まで来ると雨も小降りに。下は降っていないかも。

9:50 a.m. 林道に出る。
紅葉はもう麓まで降りてきているようだ。


10:00 a.m. 車に帰着。
パンツまで濡れている。温泉営業まで一時間もある。このままじゃあ気持ち悪いので狭いが車の中で着替える。
「車の中が汚れちゃう〜。」
着替えてさっぱりしたところで小腹が空いた。パンでも齧るか。これ昨日かみさんが買ってくれた近所のパン屋のパン。閉店前のタイムサービスでお安く買ったもの。来たるべき世界的な景気低迷に備え我家でも緊縮財政を敷いています。「うん、コンビニのパンよりずっと旨い。そして安い。」

人心地ついたところで出発。


おまけ
今日はあまりにも写真が少ない。
賑やかしに宮妻紅葉谷の写真でも。下まで降りて行かず道路沿いの紅葉をパチリ。全くもって無精ですなあ。だって雨降ってるんだも〜ん。



2008年11月15日18時10分00秒 記

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