秋雨Hike

プーヨ プーヨプヨ 脂肪の子
おヘソの周りに住み着いた
プーヨ プーヨプヨ 膨らんだ
まんまるおなかのtanuoさん


20081108

目覚ましの音で目覚める。
外はまだ薄暗い。夜半雨音が聞こえていた。カーテンを掻き分け外に目を遣る。降っているような、いないような…。
軟弱の虫が「寝ちゃお、寝ちゃお。」と鳴いている。
しかしそうも行くまいて。不摂生のおかげか、ヘソの周りにプヨが住み着いてしまい、突くとぷよぷよと揺れるのである。おもちゃにして遊ぶのには良いが、このままにしておくとどんどん大きく成長しそうで恐ろしい。
ヘソの周りのプヨにお引越しを願う為にも、週次業務の御在所通勤は止めるに止められないのである。

プーヨ プーヨプヨ 脂肪の子
おヘソの周りに住み着いた
プーヨ プーヨプヨ 膨らんだ
まんまるおなかのtanuoさん

という訳で今日も御在所通い。雨なら傘でも差して歩いて来よう。雨に濡れた紅葉も風情があって良いものである。

7:00 a.m. 湯ノ山奥の駐車場着。
激しくはないがずっと降り続いている。まあオニギリでも食べて小降りになるのを待ちましょ。
しかし一向に止む気配はない。リアシートを倒し室内からトランクのザックの中の合羽を出す。そのまま車の中でフル装備。そうこうしている内に雨足も弱くなってきた。ではでは、ぼちぼちと行きまっか。

7:35 a.m. でっぱつ。
合羽上下の上に傘まで差してお出かけ。合羽を着ても暑くない季節になったのですねえ。

紅葉もかなり下まで降りてきた。温泉街辺りも結構色付いていた。山頂辺りはもう冬枯れかな?

歩き始めるとスカイラインから人の声。こちらの駐車場にはうちの車1台だけ。「ゲートから歩いてきたのかな?ご苦労なことで。」などと思っていたら料金所跡に数台が停まっている。取付道のゲートは閉めてあり、ここから上へは進入出来ないようにバリケード。
「なんだ、ここまでは入れるのか。」解かっていれば私も温泉街なぞ通らずにこちらから来たものを!

紅葉は丁度中腹が見頃である。それにしても例年にない色付き。明るい太陽の光線が欲しいところであるが、霧雨に煙る紅葉もまた一味違った風情がある。


8:10 a.m. 岩棚着。いや〜、全く見事な色付きだ。雨の割りに結構遠望が効く。

北谷下流を見下ろすと日向小屋の青い屋根が見える。「へ〜、ここから見えていたのか。」しかし広々とした河原になったものだ。

尾根上に出ると風が強い。傘がたわみ骨が折れそう。巧みに風をかわしながら行く。だって暑くなったので先程合羽を脱いじゃったものだから。傘が無いと濡れちゃうんです。
まあ、降ったり止んだりなのですぐ乾いちゃいますが。

8:20 a.m. キレット着。

この先は樹林帯の登り。手ぶらが好きなtanuoさんは傘を持つのが面倒なので仕舞う。凍えかけていた手をズボンのポッケに突っ込み、ぬくぬくしながら行く。
凹角を過ぎると風が強くなり寒い。天気もこんなだし道草食う所も無いしで黙々と歩く。さぞかしプヨが消耗している事だろう。(全然消耗してなかったりして…)


8:50 a.m. 上部テラス。
もうこの辺りの紅葉は終わってしまい、薄褐色とグレイの世界。見るからに寒々としている。
北谷を見下ろすと周りの尾根が鮮やかに色付いている。国見尾根も良い色だ。そうだ、こんな雨の中、武平からは降りたくない。鎌まで行く気も無い。中道往復も芸が無い。それでは国見尾根から降りようかね。


9:00 a.m. 富士見岩展望台着。ホント、見事な色ですなあ。

降ったり止んだり秋雨Hike。少々小寒い秋雨Hike。も一度合羽を羽織ろかね。

9:20 a.m. 望湖台着。

意外や、意外。てっきりガスで何も見えないと思っていたのに周りの山がはっきり見える。殆ど降ってないんじゃないか?

スキー場の横を抜け国見峠へ向かう。


10:00 a.m. 国見のテラス着。
ここからだと北谷の崩落箇所がよく解かる。前回北谷を歩いた時に概略は解かったが、ここから見ると手に取るように解かる。
最初は北冷水の沢からの崩落かと思っていたが、やはりそこに崩れた跡は全く無い。下の写真で解かるように、前尾根が突き上げている尾根の末端、崩壊地の向かって左側の斜面を起点として大きな崩落跡が見える。降るに従い徐々に規模を広げそれが北谷を直撃。それに誘発され北谷本流そのものが土石流を起こしている。それより下流へ流れ込んでいるいくつかの沢でも崩落が起きており、それらも加わって蒼滝橋上流の大堰堤までを埋め尽くしている。

この先国見尾根の展望台やらユルギ岩辺りから北谷右岸の崩落跡がいっぱい望める事だろう。ワクワクしながら先を急ぐ。
山頂へは寄らず尾根へ折れる。右側樹林越しに藤内が見えているが、木が邪魔でよく見えない。それより左側、ヤシオ尾根の紅葉が綺麗。


10:20 a.m. 天狗岩を乗り越えユルギ岩へ。「お〜、よう見える、よう見える。」

先程見た最上部の崩落以外に、前尾根P-1の奥の沢、ずっと下流の左岸、もう少し下の右岸にも崩落跡が見える。あの辺りは固い岩盤じゃなく、風化した脆い岩屑だらけのようだ。前尾根側壁は岩盤が固い所為か全く崩れていない。
下流の方へ目を遣ると先ず紅葉の美しさに目が行ってしまう。
河原を見ると、北谷本流と藤内小屋南側に出来た土石流跡がはっきり2本の線となり、その先で合流している。本流の方が右へ曲がって合流しており、どちらが支流か解からないような様子だ。その間に大きな樹林のインゼルが出来ている。

比べてヤシオ尾根側の景色の平穏なことよ。


ユルギ岩から下へ降ろうとすると、急場仕立てのとおせんぼ。幾重にも張られたテープで柵がしてあり通行止めの表示。
良識のあるtanuoさんとしてはこれを無視して通る訳にはいかない。
と言う訳で暫しワープ。


11:10 a.m. 時空を越えて不動沢出合に降り立つ。

藤内小屋のボランティアもめっきり少なくなり、今は主人一家だけの作業のようだ。
ゴミを焼く煙が芳しく、秋という季節と相まってなにかしら懐かしく感じられる。遠い昔の野焼きの匂いか、或いは落葉焚きか…。

小屋を過ぎると本流左岸が目に飛び込む。綺麗、カッコ良い。寝覚ノ床にしちゃ深い渕が無い。でもこの荒々しさ、黒部源流を連想させる。

人の不幸を目の当たりにしながら、こんな景色に感動しているってチョット不謹慎かな?
そして辺りの紅葉にも目を奪われる。
人の生活に降りかかるいろいろな出来事とは無関係に季節は過ぎてゆく。四季折々の自然からの贈り物をもって。


12:05 スカイライン蒼滝橋経由で車に帰着。
丁度雨も小降り。今の内に片付けちゃいましょ。
一段落して車の中で一息いれる。そうそう今日はまだ一滴の水も飲んでいなかった。こんな日は殆ど口が渇く事はない。何の為に重い水を担いでいたのやら。
いや、プヨを追い出すためだった。少しは減ったかな?
脂肪を燃やすとH2OとCO2になる。だから水分は補われているのである。ラクダが良い例。背中のコブには水でなく脂肪が蓄えられており、エネルギーとして燃やしたあとに残った水分で、蒸発により失われた水分を補っているのである。
んにゃ? わしゃラクダか?
しょうもない事言っとらんと、早よう温泉温泉。


2008年11月08日21時20分00秒 記

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