蒸し風呂Hike

もうこの時点で既に消耗しきってしまいヘロヘロである。
身体中の汗を搾り出したかのようでまるで濡鼠。
草臥れ果ててお稽古する気も出てこない。


20080705

今日は晴天、本当に久しぶり。
汗かき日和は御在所通い。そろそろ梅雨も明けるかな。今年は梅雨明けが早いそうだ。
先週蕾だったササユリは、もう萎れてしまっただろうか。本谷のシモツケソウのご機嫌はどうかな。
花なんて全くの門外漢のtanuoさんは近頃花屋さんの見習い中なのである。(そんなことくらいしかマンネリの解消法がないのである。)

7:00 a.m. 料金所跡駐車場着。
到着と同時にIさんがやってきて、○○○行かない? モチベーションの高いお人である。尻軽親爺のtanuoさんは「んじゃ、下の駐車場まで戻ろうかね。」
という訳で蒼滝トンネルの駐車場まで引き返す。Auちゃんのトランクには滝谷(メット)が入れっぱなしなのである。それも去年からずっと。いかにもグータラ親爺のtanuoさんらしいです。

7:15 a.m.出発。
先週880円で買った時計を捨ててしまったので、今日は普段着けている腕時計である。こんなもの着けたまんまでクラックに入ろうものならたちまち傷まみれになってしまう。準備の時に外さなくっちゃ。
靴を履いている時もジリジリと夏の日差しに照りつけられていた。「あ〜、今日は暑くなりそうだな。こんな天気じゃ白い花崗岩の照り返しで暑くて堪らんだろうな〜。」早くも弱音を吐きそうになるtanuoさんなのである。
駐車場脇の紫陽花が満開。そう、時期的には今が梅雨真っ盛りなのである。例年ならこれから20日頃の梅雨明けまでの間、各地で集中豪雨に見舞われる頃なのである。

裏道を行く。木陰に入ると湿気を含んだ涼風が通り意外に爽やかである。しかし強烈な木漏れ日に後頭部を焼かれ、それだけで陽射しの強さとこの先の猛暑を思い浮かべ気が萎えてしまう。まあ何かにつけてケチばかり付けるのはtanuoさんの悪い癖であり、実はそれほど気に病んでいる訳でも無い。ただ言ってみたいだけなのである。いつまで経っても子供ですなあ。

風は通るが止め処なく汗が流れ落ちる。既にシャツはベタベタ、ズボンもじっとりとして足に纏わり付く。あ〜、夏ですなあ。鈴鹿の夏、日本の夏。キンチョールでも持ち歩くか。

7:55 a.m. ピョンの耳着。
何度見てもここからのバットレスは見飽きる事がない。規模はグッと落ちるが【鈴鹿のヨセミテ】の名に恥じない。

余談ですが、最近グーグルマップやYahooマップに嵌っている。ヨセミテやコロラド河流域、或いはシャモニー周辺やグリンデルワルト周辺の航空写真を見たり地形図を見たり。
まるビ親爺のtanuoさんはこれだけで充分楽しめる。「へ〜、エルキャピタンを真上から見るとこうなのか。上から見てもハーフドームらしい形だな。ネバダ滝の水量は凄いな。ヨセミテ滝に水があるって事は春に写した写真だな。etc. etc.
お暇な〜ら〜、見てよね。とても楽しいの〜。
引き替え御在所を見てもあまり迫力が無い。仕方ないか。実のところはこんなものなのだろう。所詮鈴鹿のヨセミテは鈴鹿のヨセミテ。本物に敵う訳がありません。


8:10 a.m. 藤内沢出合着。


8:15 a.m. テストストーン着。
もうこの時点で既に消耗しきってしまいヘロヘロである。身体中の汗を搾り出したかのようでまるで濡鼠。
テストストーンでお稽古する気も出てこない。
それとは違い、Iさんは早速お稽古。私ゃ暫く休憩して回復を待つ。


ぼちぼちでっぱつ。
テストストンに着いた時からクラック下にいた人がまだいる。既に30分ほど経っている。これ幸いと軟弱tanuoさんは巻いて行く。ついでにチムニーも。
P-5はノーザイルで。このクソ暑いさなか、ヒモなぞ引きずって歩きたくない。
暑いには暑いが幸いガスが出てきて日に焼かれるのは免れた。やはり夏場は曇り空の方が涼しくて良い。


9:05 a.m. P-4下。準備を整え登攀開始。と言っても私ゃブーリンで腰にヒモを巻きつけるだけ。それが巻き付けると同時にグッショリ。シャツの腰周りに溜まっていた汗を吸い一瞬にしてこうなってしまった。さぞかし汗臭いヒモになってしまう事だろう。Iさん、ゴメン。

当然の事ながらトップはIさん。軟弱tanuoさんは終始ジッヘルに徹する。

要所以外はコンテで行く。ムシムシ蒸し風呂○○○Hike。

P-3チムニーの上で大休止兼燃料補給。すっかりここが休憩所になってしまった。レストラン○○○なんちゃって。
ガスに日が遮られ、湿気を帯びた涼しい風が吹き抜け爽やかなレストランである。


後続が近付いてきたのでぼちぼちでっぱつ。ちょうどポツポツと雨も降り出したようだ。

10:30 a.m. 登攀終了。道具を片付ける。クラックに入らないからと半袖Tシャツのままでいたが、腕のあちこちを擦りむいている。デリケートなお肌のtanuoさんはやはり長袖でないといけません。が、このクソ暑いのにそんなもん着てられっか。
外し忘れた腕時計は幸い無傷だった。ああ良かった。

さてこの後は先週不作だったササユリ見物。裏道経由で山頂へ。


10:45 a.m. 山頂に抜ける。
降るかと思った雨も降るのを止めたようだ。相変わらず曇っているがイブネ辺りには日が射している。
遊歩道脇にはウツギが咲いている。とうとう山頂まで開花前線が這い上がってきたか。

三角点手前のササユリに会いに行く。「ギャン、無い!」
良く見るとピンクの開きかけの蕾が落ちている。丁度花だけ残し、首の部分から下を食いちぎられたようだ。鹿かなにか獣のようだ。そして草本体も見当たらない。根元から食べてしまったのか。
鹿の所為じゃあ鹿た無い。(寒っ。)

三角点広場から望湖台へ行く道への入り口に開きかけのササユリ。

年の頃なら十五-六。花も恥らう乙女ササユリ。まさにバージンササユリである。おしべも鮮やかなオレンジの花粉色。失礼してスカートの中を覗いちゃいました。こんな私って猥褻行為で逮捕されちゃうかな?

11:10 a.m. 望湖台着。

涼しい風に吹かれ暫し休息。
まだお尻の黄色いアカネが乱舞している。それを狙ってかツバメも乱舞。下からはゲーキョゲーキョ、ケケケケケ。エゾハルちゃんの大合唱。
ケツから根が生えてきた…。

このままのんびりも良いが峠道のササユリも気になる。それに早く温泉で汗を流したいし。
てな訳でそろそろでっぱつ。


峠道へ入って直ぐ、先週蕾だった子とご対面。

う〜ん、チョット? まあ綺麗ではあるが少々草臥れている。三十路の年増ってところかな? こんな事言ってると女性連からクレームが着きそう。ナイショナイショ。
その後は壊滅状態。でもまだ蕾もあった。明日くらい咲きそうかなあ。

12:10 武平峠着。もうすっかり暑さにやられてしまい、鎌なぞ眼中に無い。天気が崩れそうな所為にして、さっさとここからエスケープ。その前にまた小休止。

12:30 スカイラインに降り立つ。辺りにはガクアジサイがいっぱい。

情緒を求めて登山道を下る。この辺りのササもすっかり衰えてしまった。雨でも降っていようものなら全身ずぶ濡れになるほど、背丈以上に繁茂していたのは数年前の話。
そんな事を考えながら歩いている内に三ツ口ダム

帰り際、盛者必衰の理を現すという沙羅双樹を見て行く。先週は二輪しか咲いていなかったが今日は結構咲いている。ただこの時間ではもう草臥れている。朝咲いて夕刻には散るって言うから朝見なきゃいけないのか。

あっ。今日は車を蒼滝トンネルまで持って行ってしまったのだった。料金所跡からもう暫く、スカイラインを歩く。靴底が減りそう。



2008年07月05日22時40分00秒 記

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