春風Hike

行けども行けどもアカヤシオが出迎えてくれる。
永遠に続くかのようなアカヤシオの回廊。
立ち止まれば額に滲んだ汗を春風が拭ってゆく。
空は快晴、辺り一面新緑が輝いている。
風薫る五月、光り輝く五月。


20080503

五月の初め、アカヤシオの季節。
中道上部テラス辺りのアカヤシオ目当てに御在所通い。
めっきり日の出が早くなり23号線も明るい中の走行。いつに無く順調に来たので久しぶりに菰野町役場前に寄り道。
三滝川沿いの植栽にはポピーが満開。洋名ポピー、和名芥子。これってヘロインが取れるんじゃなかったっけ。




7:00 a.m. 料金所跡駐車場着。
好天の割りに車が少ない。そうかゴールデンウィークか。皆さん本番へお出かけなのだろう。
一台奥にはTさんの車。既に待機中である。急ぎ仕度をする。
ぼちぼち夏靴に替えたいがいつも忘れる。車のトランクに入れっぱなしの冬靴で今日もお出かけ。こんな事やってたんじゃ冬靴のソールが減ってしまう。来週こそは夏靴に替えるぞ、っと思いながらまた来週も忘れたりして…。tanuoさんは実は健忘症なのである。

7:10 a.m. 出発。陽射しが強い。長袖を薄手のものに替えてきたがそれでも熱い。予報では今日の四日市の最高気温は29℃まで上がるそうである。
登り始めるといきなり玉のような汗が噴出す。こりゃ堪らん。上着を脱ぎ肌着のTシャツ一枚になる。

山頂を見上げと、富士見岩下辺りがピンクに染まっている。

首筋の日焼けを気にしながら尾根に出る。思った通り強い陽射し。乙女の柔肌のようにデリケートな皮膚のtanuoさんはタオルで首周りを防御。山での衣替えのこの季節、いつもの事ながら日焼けに気を遣わなければならない鬱陶しい季節である。


7:55 a.m. キレット着。日陰に入ると冷んやりと気持ちが良い。
ここまでのアカヤシオは草臥れ果てていたが、ここから先は今が盛り。アカヤシオの透過光に照らされて赤味を帯びた中を行く。



8:10 a.m. 北谷テラス着。富士見岩末端の下斜面には点々とアカヤシオ。

そして岩峰下をズームアップすると、うんうんいっぱい咲いている。

アカヤシオのトンネルを行く。トンネル出口正面にはアカヤシオの花の向こうに大黒岩。屏風岩の下斜面もアカヤシオで染まっている。


8:30 a.m. 富士見岩尾根末端の岩場に到着。
振り返ると中道沿いにピンクの帯が出来ている。今日は大正解。天気も最高、花も見頃。

そして右側のテラスの方を覗くと、期待していたのより花が少ない。
時期的には今が最盛期である。どの木も開花時期は今に違い無いが、どうも花数が少ないようである。少ない木では申し訳程度に疎らにしか花が付いていない。ちょっと寂しいがこれだけ一所懸命咲いているのなら由としよう。


8:50 a.m. 富士見岩展望台着。


8:55 a.m. 朝陽台着。

今日は馬の背まで行く予定だったが、中道から見る隣のヤシオ尾根があまりに綺麗だったので急遽予定変更。
ヤシオ尾根へ回る前にまず望湖台へ。
遊歩道の周りに所狭しとタテヤマリンドウ。天気のおかげか今日は殊の外花が多い。それに皆粒ぞろいでデカイ。


9:15 a.m. 望湖台着。

涼やかな春風を受けながら暫し休憩。

国見岳に向けて出発。スキー場裏から国見峠へ。
ルンゼ正面には国見岳の南側斜面。点々とアカヤシオが咲いている。


9:50 a.m. 国見南面テラス着。静かだ。麗らかな春の陽射しと爽やかな春風。暫し休憩のつもりがあまりの心地良さに、ついケツから根が生えてしまった。

時を忘れて寛いでいたらだんだん騒がしくなってきた。天気の良さに誘われてか、相当数の人が繰り出しているようだ。
ボチボチでっぱつ。と時計を見ると既に10:20 a.m. えろうのんびりしてしまった。

石門上には大勢の先客。山頂一帯も芋を洗うような状態。パスして青岳へ。
ここからがまたアカヤシオの花盛り。尾根いっぱいに広がるアカヤシオの花の下を行く。


10:50 a.m. 茸岩着。

またここでも小休止したら、ケツから根が出て来た。いかんいかん、先を急がねば。
静かなヤシオ尾根を行く。いや、ちっとも静かではなかった。次から次と人とすれ違う。挨拶だけで草臥れてしまう。

11:15 a.m. いよいよ大降りにかかる。今は正面ハライドもまだ目の高さ。

降るにつれ、どんどんハライドが競り上がってゆく。

11:25 a.m. やっと腰越峠に降り立つ。

さてハライドにお参りへ。再び汗が噴出す。

11:35 a.m. ハライド着。

ここでもまたケツから根が…。と言ってもまだ12時前。のんびりしている割にもう今日の日課は済ませてしまった。後は降るだけだが、ここからの降りはアップダウンが多く老体には堪える。それじゃあもう出発しましょ。
大降りの後の登り返しが堪える。大きなアップダウン二回目にして割り谷の尾根に乗る。もうここからは登り返しらしいものは無い。振り返るとハライドが挨拶をしている。

割り谷の頭への尾根筋から外れ、三岳寺跡へショートカット。やがて不動沢に沿って降ると岳連の北谷小屋。不動沢側にあるのに北谷小屋とはこれいかに。
北谷を渡り藤内小屋へ。テストストーンで少々お遊び。

裏道の中道分岐をまた素通りしてしまった。戻るのも面倒なのでそのままスカイラインへ。右岸へ折れる所の鉄製橋を渡る。


13:10 車に帰着。
思いの外、早いご帰還。天気も最高。気温も丁度良い。良い一日だった。
さあ、温泉温泉。


2008年05月03日22時10分00秒 記

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