コクイ谷早春賦

春は名のみの風の寒さや。
コクイ谷の鶯、歌は覚えど、
時に非ずと声も立てず。
時に非ずと声も立てず。


20080329

今朝は寒い。そういえば夕べも寒かった。寒の戻りか花冷えか。先週の暖かさが嘘のよう。
車に乗り込むとDISは外気温2℃を表示、曇りを取ろうとワイパーを動かすと一瞬にして凍りつく。過冷却っていうやつだ。ウォッシャーを噴射し氷を掻き落とす。「今日は冷えてるわ。」
順調に鈴鹿を目指して走る。
山並みが近付くと山肌は真っ黒。当然と言えば当然か。
湯ノ山に入ると桜の蕾がはちきれんばかりに膨らんでいる。四日市市内はもう咲いていたからなあ。
満開のモクレンが賑やかだ。麓はもう春。桜も来週辺りには楽しめそう。

6:50 a.m. 湯ノ山、奥の駐車場着。
常連さんも既に到着し、仕度を始めている。車を停めると同時にTさんも到着。今日は大人数だ。

7:05 a.m. でっぱつ。
本当に寒い。肌着を半袖にしてきたがはやまったかな? 身体が暖まるまでブルブル震えながら行く。

登り始めたところで早速ショウジョウバカマ。あちこちで咲きかけている。まだ開いたばかりのようで紫が濃い。おしべも崩れていない。


夕べか今朝少し降ったようで日陰に薄っすらと雪が残っている。寒い筈だわ。
天気は概ね良好だが北西から流されてくる雲と一緒に霧雨も飛ばされてくる。寒い筈だわ。
尾根に出るとかなり風がある。先週よりも気温が低く、寒の戻りか。寒い筈だわ。
寒い寒いと言っている内に北谷テラスまで来てしまった。寒くて道草食えないおかげで早い早い。
7:55 a.m. 北谷テラス着。冷たい強風に曝され立ち止まると冷え切ってしまう。休憩も早々に出発。その前に時刻記録の為、辺りの景色をパチパチ。


8:10 a.m. 岩稜帯着。鎌北面にはまだ雪が残っている。


多少残った雪を惜しみながら行く。あんなにあった雪も融け始めるとあっけないものである。周りの木々もしっかり新芽を膨らませ出番を待ち望んでいる。後一月もすればこの辺りはアカヤシオでいっぱいになるのである。
8:25 a.m. 富士見岩展望台着。

やはり強風が老体に堪える。寒い筈だ、辺りの枯れ枝には申し訳程度の霧氷の付着。下から見上げた時、薄っすらと白く見えていたのはこれだ。


8:35 a.m. 朝陽台着。


カモシカセンター前で休憩。スキー場も休業に入り子供達の歓声も無い。静かな御在所に戻っていた。おまけにカモシカセンターも今日は閉まっている。喫茶Oも休業だそうで、冷たい水で喉を潤す。それでも風の陰であり、日が射すとポカポカ。やはり春には違いない。


9:05 a.m. 望湖台着。雨乞岳は雲に隠れているが、こちらは日が射し明るい。霧氷が輝き綺麗である。「今年はさっぱりだったなあ。」と思っていたがやはり自然はきっちりとつじつま合わせをしてくれる。

ここではたと考える。いつも通りこのまま鎌では芸が無い。ここまでの雪は結構締まっていた。それでは久しぶりに地獄谷でも降ってみるか。この雪の量ではあまり期待は出来ないが。それに暖かくなってからじゃあコクイ谷は既にヒルのテリトリー。今行っとかなくっちゃ、秋まで行けない。(大袈裟な!)
提案はつつがなく受理され、皆で地獄谷めがけて降りて行く。
谷に入ると、思った通り雪も少なくグッサグサ。ズボズボ踏み抜きながら降って行く。相変わらずグータラのtanuoさんは勿論ノースパッツ。靴の中に雪が入り冷たい冷たい。おまけに穿いてるズボンがビジネス用ウールもどきの実はポリエステル。ケツの方から滲みてきて冷たい冷たい。


9:30 a.m. やっとの思いで地獄谷出合着。「あ〜、冷たかった。」

上水晶谷に沿って下降する。

この道もすっかり雪が消え夏道丸出し。

9:45 a.m. 根の平分岐。
大岩の苔が春の陽射しに輝きとても綺麗だ。水の色も何となく春の温もりを感じる。

コクイ谷へ向かう。山腹から見下ろす愛知川の水も春の温もりが感じられる。


10:05 a.m. コクイ谷出合着。

滋賀県が立てたと思われる真新しい看板、【コクイ谷出会い】との標記。世の中変わった、こういった表現も新鮮なのかも知れない。滋賀県の看板を批判する事は出来ない。愛知県側北谷にも【藤内壁出合】なぞと言う普通では考えられない標記があるのだから。
小休止の後はコクイ谷の川原歩き。ホント久しぶり、去年のこの時期以来である。
すっかり雪が融けてしまい、滝となって降り注ぐ雪解け水も無い。当然雪の上を歩く事もない。すっかり季節を変えてしまったコクイ谷、その割りに今日は寒い。鶯さえ鳴かない。
春は名のみの風の寒さや〜。
コクイ谷の鶯、歌は覚えど、
時に非ずと声も立てず。
時に非ずと声も立てず。

暫く行くと折れたのか倒れたのかマンサクの木が崖の上から川原に垂れ掛かっている。丁度目の高さに、「写して下さい。」とばかりに花が付いている。据え膳食わぬはカメラの恥。お相伴に預かる。

水際の石も冬場のように氷の鎧を着けている訳ではない。夏場のように苔の鎧を身に着けている訳でもない。しっかりフリクションが効き、滑ってドボンって事はない。歩き易くて楽チン楽チン。

10:50 a.m. もう黒谷出合。綺麗な渕の色に魅せられながら歩いていたら、もうこんな所まで来ていた。寒い所為か道草もなくペースが速い。
そして直ぐに沢谷への分岐。腐れ雪の残るルンゼを登り、沢谷の滝へ。

11:20 a.m. 雨乞分岐着。
ここまで来れば後は小一時間で武平峠。時間的に余裕もある事だし窯場跡で大休止。燃料補給とティータイム。
しっかり寛いだ後、もう一踏ん張り。

12:10 武平峠滋賀県側スカイラインへ降り立つ。
車も来ないし、アスファルトの上に座り込み、またまたのんびり寛ぐ。

後はスカイライン-表道と春を楽しみながらそぞろ歩き。


13:00  駐車場着。
今日は割りと早く着いた。この時刻なら温泉もゆっくり入れる。先週はカラスの行水だったからなあ。
よし、今日は先週の分もゆっくり浸かる事としよう。


2008年03月29日20時50分00秒 記

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