春スキー

春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、
少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

いやいや、日の出が早うなり過ぎて、到着時には御覧の有様。

風情も何も有ったもんじゃない。


20080308

このところ御在所の神様に意地悪のされっぱなしで天気に恵まれない。
それでは他の場所へ浮気しよっ。
という訳で今日はスキー。久々に晴れ男の復活。御嶽山はまだ私を見放していないようだ。シメシメ。

4:15 a.m. 自宅を出発。すっかり当日発が板に付いてしまった。居住性の良いワンバコ(Friendee)がなくなってしまったが、朝出で充分。道路もスキー場も今ではどこもガラ空きである。
老体のカルちゃんを労わりながら無理せずゆっくりと走る。ゆっくり走ってもリフト営業までには充分間に合う。そして当然の事ながらまるビのtanuoさんは下道をトロトロと行くのである。
日の出が早くなり中津川を越えたあたりで空が白んできた。
南木曽を過ぎると前方に中アの白い峰が見える。朝日を受けピンクに染まり始めた。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、…。
この時期の早朝、山道を走ると枕草子の冒頭の一節が頭に浮かぶ。
それに伴って中学時代の国語の先生の事も思い浮かぶ。アンチ紫式部で、不遇の中宮を支え続けた清少納言に思い入れがあり、何も解りもしない中学生相手に熱っぽく持論を展開する姿に皆が圧倒されたものである。
新任の一年生教師でありながら男勝りでさっぱりした気性にワルガキどもも一目置いていた。
授業中にイタズラしているガキの所へ本を読みながら近付いて行き、頭を鷲掴みにして「こらっ!」一瞬の間をおいて何事もなかったかのようにまた本を読みながら教室内を歩き回る。若い女の先生にありがちなヒステリックさなぞ全く無く、まるで何年ものキャリアを積んだベテランさながらの態度にワルガキどもも呆気にとられていた。 そしてこの頭を鷲掴みにする姿も必ず思い出すのである。
最近の事は全く思い出せないのに、昔の事は鮮明に覚えている。いかん! ○○症の始まりかもしれん。

ぎこちない運転の車達と別れ、元橋を渡る。良かった。今日も御岳へ行く車は少ない。誰もいない道をひた走る。やがて御岳ロープへの登りとなるが、既に日は昇ってしまい樹林越しに真っ白の御嶽山の巨体がよこたわっているのが見える。
「少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」なんて風情はもうどこにも無い。


7:10 a.m. 御岳ロープ着。
正面駐車場はもう大分車で埋まっている。それでも4列目くらいには停められる。
靴を助手席足元で解凍しながら朝食。正面のセンターハウスに朝日が当たり眩しい。そして空は雲ひとつ無いピーカンの快晴。久々に晴れ男の復活である。今日は焼けるぞ〜。

のんびりしていたらもう7時30分。ぼちぼち仕度でもするかな。車の中で着替え。窓にカーテンが無いので外から丸見え。「チョットだけよ〜。」


8:00 a.m. リフト券を買い外へ出るともう第一リフトは動いている。逃げる訳でも無いのに条件反射で慌ててスケーティング。おじさんおじさん、落ち着いて落ち着いて! まったくこんな事やってたらリフトのお姉さんに笑われちゃうよ。

第二リフトに乗り継いで〜。

写真を撮るために手袋を外していてもちっとも冷たくない。もう三月なんだなあ。
まだ8時15分。このまま降りてもゴンドラは未だ動かない。第二リフト乗り場まで一滑り。まだ誰も滑っていない斜面を独り占め。この快感。まるでプライベートゲレンデみたい。
再度第2リフト乗車。降りてから乗鞍の勇姿をパチリ。

その後はゴンドラ乗り場まで一直線。

8:25 a.m. ゴンドラ1本目乗車。
ゴンドラの窓を開け乗鞍を望む。右奥の穂高も今日は鮮明に望める。そして正面の御嶽山は殊の外強いコントラストで迫ってくる。

「ヘッヘッヘ〜。」今日は10倍ズームのCAMEDIAも持って来ている。リフトが混み出したらカメラをこれに替えて本当に槍が見えているのか確認する予定なのだ。

8:40 a.m. 本日ゴンドラ駅からの1本目。朝一番の雪は最高です。人が少ないのも最高です。進行方向の読めないボーダーを回避する必要もなく、どこでも自在に滑れます。
ギューンと切れ上がって行く板、踏み込みに返って来る雪面の反発力。ゴーグルのベンチレーションで侵入してくる冷たい風に涙が滲んでくる。そして耳を劈く風切り音。あっちゅうまにゴンドラ乗り場へ。

8:45 a.m. 2本目乗車。少し並び始めたがこのペースなら1時間に4本?…甘い甘い、直ぐ混み始めるに決まっている。
あにはからんや、3本目は9:05、4本目は9:30、とだんだん行列が長くなる。
混み始めたし、天気も良しでちょっと上まで。写真撮影の為、板を担いで最上部へ。
そこに待ち構えていた正面の中アの姿。霞の上に浮かび上がった主稜線の山並み。これぞ春山、春スキーの醍醐味。


カメラを替えに降りてくるとゴンドラ乗り場は長蛇の列。こりゃ堪らん。ちょっと早いけどお昼にしましょ。
9:55 a.m. 車に戻り靴も脱ぎ室内でおさんどん。まるビ親爺の定番です。

気圧低下でパンパンに膨らんだカップ麺の形が解るかな〜。

11:00 a.m. お腹も膨れ、疲れ?も回復したところで午後の部にでっぱつ。
おっ、空いてる空いてる。皆さんもお昼が早いようで。
以後暫くはCAMEDIAの画像です。殆どテレいっぱいで撮っている為コントラストが悪く補正してあります。

そしてこれが問題の槍? おおっ、拡大するとよく解る。紛れも無く槍です。
槍の稜線と穂高の稜線が重なり見難いですが、目を凝らして御覧あれ。南岳は天狗の頭の陰になっているようです。

近場の御嶽山もズームすると細かな所までよく見える。ふ〜んズームって凄いな。絵になるかならないかは別として。

ついでに正面の中央も。

再度カメラを替えてから、ゴンドラを避け暫く第二、第三リフトで回す。リフトが寒くないのも春スキーの魅力。冬と比べると天国。

ここで中央全貌

そろそろ空いてきたかな? とゴンドラ回しに切り替え。


13:20 a.m. ゴンドラも空き始めたがここらで終了。もう足もヨレヨレ、気付かない内に結構草臥れている。年寄りである事を自覚するのも大切な事。
道具を片付け、温泉目指してGo!

いつもの場所で午後の光線に輝く御嶽山を撮る。ついでに10倍ズームでも。


欅の湯は相変わらず400円。嬉し楽し400円。懐に優しい400円。

15時に欅の湯を出て18時30分に帰宅。深夜着なんてもう考えられない。
当然夕飯も家で。T哉のお土産、焼津の塩辛を肴に発泡酒をグビリ。ビールを飲んで寒くないってのも春なんだなあ。


2008年03月09日10時30分00秒 記

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