ドカ雪Hike

雪の季節到来。
待ちかねたぞ武蔵!
久しぶりに峠道も埋まった。
根雪無しで下まで潜る。
パフパフ、スカスカ、雪まみれ。
フカフカ、ズコズコ、大騒ぎ。


20080216

今日はお久のAuちゃんで出勤。
DISは気温−3.5℃を表示。空には星が煌めいている。当然こんな日はウインドウは真っ白。出かける前の霜落とし、カリカリキコキコ面倒臭い。

湯ノ山駅を過ぎると道路には雪。御在所も山頂付近はガスの中。「ウッシッシ、降ったかな。」
バスターミナル対岸の駐車場にはIさんの車。その向こう隣にはOさんの車。歩くのが好きな人達だなあ。ロートルおじさんのtanuoさんはとても真似が出来ない。と言う事で、減速はしたがそのまま素通り。

7:10 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
Oさんは既に到着していた。仕度をしていたらIさんも到着。皆さんタフですなあ。

7:30 a.m. でっぱつ。駐車場で20cmくらいの新雪。軽い雪だ。
Iさんは途中までTさんに乗せて貰ったとか。そのTさんは本谷へ行くとか。こんな降ったばかりでは難儀するだろうなあ。軟弱チームは当然中道。
登り始めると早速風紋のお出迎え。こんな樹林の中でも風の通り道に従って雪のハードルが出来る。構わず突き崩しながら行く。久しぶりの雪の感触、無意識にニンマリと頬が緩む。
独り占めも申し訳ないのでトップ交代。皆さん雪大好きっ子、まったく幾つになっても子供ですなあ。

8:25 a.m. 岩棚着。
薄日が射しかけていたな、と思っていたら青空も覗き始めた。うん、やはり山には晴天がお似合いのようで。

「やはり山は2月が一番ですね〜。」とIさん。すかさずOさんが「来月になれば3月が一番って言うでしょ。」
月替わりで毎月一番って言える人は幸せである。何事も気の持ちよう。苦手な面を見るより良い面を見るようにしなければ。さすがに人生の先輩は言う事が違う。

とうとう雲が割れ日が当たり始めた。照り返しの眩しさの中、新雪を掻き分けながら行く。
陽射しはもう春である。輝く陽光、雪の照り返し、そして青空。永らく出会わなかったシチュエーションに大満足のtanuoさんなのである。「あ〜、グラサンかけてきて良かった。」

山頂付近はまだガスを纏っている。さあ、登り着く頃にはどうなっている事か。凶と出るか吉と出るか。


8:45 a.m. キレット着。

フェイス側のスタンスを拾いながら降る。チョット雪が着くだけで楽しさ倍増。
凹角下の雪を期待しながら行くが意外に少ない。胸までの雪って最近出会わないなあ。
凹角にはしっかり雪が詰まっていたが軟らか過ぎ。ハシゴから回る。


9:15 a.m. 北谷テラス着。
時折富士見岩尾根の岩峰に日が射す。やはり雪が有るのと無いのでは山の容姿が全く違う。山にはお化粧がよく似合う。


ここの出だしが雪の深いところである。胸まで潜りながら横の土手に攀じ登る。木登りの技術が要求される所である。
暫く行くと下にトレースが残っているのか潜り込みが少なくなる。しかし目で見る限り凹凸の無い綺麗な急斜面である。綺麗過ぎて知らず知らず笑いが込み上げている。全く幾つになっても子供である。

9:30 a.m. 掘割道のドンツキ。正面にはタイルの目地もはっきりと岩峰がド〜ン。エルガーの威風堂々のメロディーが頭の中で突然聞こえ出す。まったくtanuoさんは【キの字】一歩手前なのである。


9:40 a.m. 岩稜帯着。ここまで来ると山は雪。隣の鎌もおぼろげ。

岩場を回り込み上部テラスへ。ここがまた雪でいっぱい。ウハウハモガモガ雪泳ぎ。

そしてまだまだ続きます。ここから上がいつも雪の多いところ。目星を付けてルートを決める。外れたらズボボボボボボ、奈落の底。
そして直下のガレ。全体がしっかりと雪を纏い我々を誘惑している。こんなものを見せ付けられたら行かない訳にいかない。深い雪をものともせず、トップを交替しながら行く。もがきながらもこの恍惚感、全くドMかバカ丸出しである。
ヒーヒー言いながら雪壁を上り終え呼吸を整える。が…、こんな所にトレース付けたら、お堅い通称【山の通】の方々からお叱りを受けるやも知れぬ。知らんぷり、知らんぷり。

10:15 a.m. 富士見岩展望台着。
アマチュアカメラマン達がいっぱい。こんなガスと降雪の中ずっとシャッターチャンスを待ち続けるのだろうか。大した忍耐力である。


10:20 a.m. 朝陽台着。Iさんは用事があるとの事でここから来た道を降る。
我々は遊歩道へ。時折薄日が射す中、今日はスキー場も大賑わいである。

無料休憩所はまだ掘り出し中である。相当降ったようだ。アゼリア前の雪の山は先週より一段と高く積上げられている。ほぼ垂直に近い側を上から滑り降りる。やはり私は子供だ。
旧カモシカセンターが開いていた。中で写真が展示してあるそうで入ってみる。藤内小屋で昨年展示していたものを継続してこちらで展示しているようだ。なかなかの力作揃いである。
毎週この前を通っていながら一度も入館した事の無い私には、珍しさも手伝い結構興味深いものである。
そう言えばロープウェイもまだ一度も乗っていない。話の種に一度くらいは乗っておきたいものだが先立つものが…。

10:55 a.m. 望湖台着。
そこら中のものにエビノシッポが付着し綺麗。日が射していればもっと綺麗だろうに…。


無料休憩所での喫茶O開店が空振りに終わったので、風の陰を探し一本杉で開店。
固まらない雪面を踏み固めツェルトを被る。そして早速暖房をいれる。ゴーゴーと音を立てて燃えるバーナーを見つめながら暫し休憩タイム。やはりこれが冬の楽しみ。最期に外へ出るのがつらいけど。

さてそろそろ撤収。暫しの天国ともバイバイ。
気付かぬ内に外には踏み跡が。足跡からして登りである。「しめた。武平までのトレース確保。」などと言いながらも、「実は降りの足跡で、途中で引き返したものかも知れない。」などともお気軽軽口。
はたして…、峠道に入って直ぐ雪が深くなった所で踏み跡は忽然と消えていた。二人して大笑い。「やっぱりな〜。」
さてそれじゃあワカンでも着けよかな。この雪ではあまり効かないだろうが。
「外れないっすか?」とOさん。
「よく外れるよ。」と私。
歩き出して直ぐ片側が外れる。やはりこの雪では引き抜くのが大変。暫く行って、結局外す。
降りだからまだ良いが登りではどうにもならないくらいの軟らかく深い雪である。七転八倒、もがきにもがき悶えに悶え雪まみれ。沈み込みが止まったかと思えども、ズボボボボボボ〜。首まで浸かり雪の温泉。嬉々として行く。もうちょっと傾斜があれば落ちるように進めるのだがこれもまた良し。

暫く行くと後ろから新手の援軍。まだ20代と思しき若手の2人組である。これ幸いと先を譲る。
やはり若者は元気である。潜り込みながらもペースが落ちない。七転八倒、いとおかし。

12:25 武平峠着。鎌への登りは綺麗な雪壁になっている。いかにも美味しそう。
鎌まで行くと言っていたOさんも気分は既にエスケープモード。降りであの雪では推して知るべし。春まで帰って来れなくなるかもしれない。
丁度そこへスカイラインから団体さんが上がってきた。「しめた、トレース確保。」
あちらさんも同じ事を言っている。「しめた、トレース確保。」
それでは折角付けてもらったトレース、使わせて頂きます。
忠実に夏道を辿っているトレースをあちこちショートカット。雪があると傾斜があればどこでもずり落ちて行ける。これぞ降りの楽しみ。ずり落ちついでに証拠写真。鎌をパスった言い訳の為。

あっと言う間にスカイライン。
広い所に出ると降雪の多いのが解る。朝は良くなりかけていた天気も今では完全な降雪。高度が下がった所為かスカイラインの雪は湿気が多く重い。気温も高く暑い。

13:10 西多古地の大滝を望む。そこそこ氷結している。

雪の降りしきる中トボトボとスカイライン歩き。途中で表道へ合流するが雪が少なくショートカットは出来ず。中途半端はやーよ。
街の方へ目をやっても空は暗い。Oさんは帰りの道中を気にしている。先週は23号線の渋滞で帰宅が午後10時頃だったとか。2週連続の大渋滞は御免蒙りたい。私も温泉パスして早く帰ろうかな?

13:40 車に帰着。
駐車場の雪は一部融けている。取付き道もアスファルトが出ている。「これなら大丈夫ですね。」
私も一安心。これで温泉にも入れる。
道具を片付け温泉へGo!


2008年02月17日9時10分00秒 記

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