師走Hike

御在所は開け切らない朝の明かりの中に真っ黒の巨体を横たえている。
先週の薄化粧の御在所美人と比べ、哀しいかな今日はドブスである。
早く雪化粧して美人になってよ〜。


20071222

予報では今日は雨。
夕べ準備はしておいたが最近は寝不足気味。起きれなかったら今日はサボっちゃおうと思っていたが、やはりいつもの時間に目が覚めてしまった。哀しきかな熟年親爺、ジジイは目覚めるのが早いのである。そのくせ日中は眠くて仕方がないのである。
着替えて階下へ降りて行くと、まだS司がPCと睨めっこ。感心感心!と回り込むと画面が目に入る。
「なんじゃこりゃ!」勉強中かと思ったら【You Tube】でアニメを見ている。褒めてやって損をした。
おバカなお子ちゃまには困ったもんです。

外は真っ暗、冬至の朝。と言ってもまだ暫くの間は日の出が遅くなり続けるのだが。
雨はまだ降りだしておらず、雲も薄い。ただ気温は高くAuちゃんのDISは外気温6.5℃を表示している。この気温ならいずれ降りだすことだろう。「合羽着て歩いてこようっと。」


7:00 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
御在所は開け切らない朝の明かりの中に真っ黒の巨体を横たえている。
四日市市内で外気温9.5℃だったから、当然の事か。降ったり融けたりしながら冬らしくなって行くんだなあ。

7:10 a.m. でっぱつ。まだ薄暗いが空は明るい。高曇りで午前中くらいはもちそうだ。

歩き始めると手袋が暑い。外して素手で行く。
先週の薄化粧の御在所美人と比べ、哀しいかな今日はドブスである。ブスは三日で慣れるそうだが、わたしゃ一向に慣れることができない。美人は三日で飽きるそうだが、わたしゃ365日一緒でも一向に飽きない。早く雪化粧してよ〜。

暫く行くと後ろに鎌ヶ岳。樹林の枯葉越に覗いている。やはり北面はまだ化粧が残っている。

急いで登ってもやること無いし、地蔵岩に寄り道。
Iお父さんの身のこなしが軽やかだ。おつむの上で一休み。
左程強くはないが、ここにいると冷たい風が当たり身体が冷えてくる。早々に降りる。

初冬の山道、冷んやりとした空気が旨い。旨い空気をたらふく貪りながら中道を行く。


8:25 a.m. 北谷テラス着。やはり北面、あちこちに雪が残っている。


8:45 a.m. 岩稜帯着。風花が舞い始めた。「ええぞ、ええぞ。」雨より雪の方が濡れなくて良い。この時期の御在所にしては気が利いている。(鈴鹿は真冬でも雨が降るからなあ。)

そして北に目を遣れば、御池の平頂峰が真っ白。「やはりあっちの方が雪は多いですわなあ。」と言いながらもなかなかあちらへは足が向かないtanuoさんなのである。(道中面倒臭いんだも〜ん。)

北側へ回り込むと少し雪が残っている。やはりこの季節、山道には雪が欲しい。雪の無い山道なんてクリープの無いネスカフェみたいなもんだ。(いかん、年がばれる。)

滑り易い斜面でもIお母さんは上手くキックステップで登ってゆく。皆さんすっかり山慣れちゃって、もう私なんか置いてきぼり。体力的にもすっかり差をつけられてしまった。ロートルおじさんのtanuoさんは少々自己嫌悪。


9:05 a.m. 富士見岩展望台着。
先程までの高曇りは一転、鎌から猛烈な風花の嵐。(大袈裟な!)北側の御池、いや釈迦すらも全く見えなくなってしまった。


9:10 a.m. 朝陽台着。

風の陰を求めてカモシカセンター跡へ。あそこで一本立てましょ。
喫茶○○は今日営業再開の予定でしたが、店主が年末で多忙を極め、29日か開けて1月2日に延期だそうです。ご贔屓の皆さん、暫くお待ちください。なんちゃって。

チョット脱線。これカモシカセンター横のトイレの中にあったハエトリ紙です。こんなものまだ売ってるんですねえ。Surprised at Cow's voice.(ビックリしたなあ、も〜。)…あほくさっ。

ヤッケ代わりに合羽を着て、一息入れてでっぱつ。


9:45 a.m. 望湖台着。さすがに雨乞岳の雪は融けずに残っている。しかし先週の冷え込みと比べるとやはり今日は生暖かい。

武平峠へ向かう。
先週ほどではないが、I can't stop the coldness.こらえ切れず 鼻水が止ま〜らな〜い。

天指し岩から鎌北面。なんだか天指し岩が、髭を生やしたお爺さんの後姿のような…。


10:25 a.m. 武平峠。ここまで降って来るとやはり暑い。登りに備えて合羽を脱ぐ。


10:50 a.m. 展望台通過。


11:15 a.m. ヘロヘロになり山頂北端に立つ。いや実は座り込んでいた。

やはり冷えてきた。またもや合羽を羽織る。

11:20 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
なんと祠には鏡餅が供えられていた。プラスティック製の小さな蜜柑まで付いている。
世の中には信仰心の篤い人が居るものである。わたしゃ拍手だけ。
南側に回る。先週と比べ、今日は人っ子ひとり居ない。年末のこの忙しい時にこんな所へ来る人の方が異常なのかも知れない。

小雪は霙に変わった。こんなところで休憩する気も無い。早く温泉へ行こうと心の中の軟弱君が誘惑してくる。
それじゃあ久しぶりに長石谷から降りましょうかね。こんな日は風の当たる尾根筋より谷間を行く方が暖かい。
岳峠から下は木の枝が掃われとても歩き易くなっていた。
暫く行くと霙は暖かい雨に変わる。いよいよ本降りになってきた。こんな日は傘を差してそぞろ歩き。久しぶりの長石谷の傘差しHikeである。
暫く来てないなあ。そう、軟弱が板に付き鎌へ来るのも今年は少なかった。犬星滝を登り返して三ツ口谷へ抜けるコース取りも今年はやっていない。こうやってだんだん足が遠退き、いずれは山歩きもしなくなるのだろう。

12:00 犬星滝着。
気温が高くまだまだ氷ができる状態ではない。

久しぶりの長石谷、あちこち様子が変わっている。こんなに安定した谷でさえも半年違えばガラッと様子が違っている。先々週歩いた藤内沢の変貌ぶりも充分納得できる事である。


12:55 車に帰着。
なんと駐車場には車は我々の2台だけ。ホント暇人ですなあ
さあ早く温泉で冷え切った身体を暖めよう。居眠りして溺れないよう気を付けなくっちゃ。


2007年12月22日21時25分00秒 記

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