寒風Hike

ホントにお久のアイゼンワーク。
ガチャガチャギーギー岩稜Hike。
北風ピープー、寒風Hike。


20071208

目覚ましは鳴ったが寝床から這い出る勇気がない。
ついまた寝入ってしまいそうになる。いかんいかん、元気を出して〜、セーノ。

そうそう今日はアイゼンワークのお稽古だったんだ。
倉庫を家捜ししてアイゼンを出す。出かける時は忘れずに、忘れた時は出かけずに。AMEXの宣伝か? えっ古過ぎるって?

7:00 a.m. 蒼滝橋駐車場着。
Iさんの車発見。車が少なくスペースはまだ充分ある。あっ、今日はIお父さんもいる。じゃあ今日はヒモ一本に三人繋がって行きましょうかねえ。

7:15 a.m. 出発。名残りの紅葉と冬枯れの中、裏道を行く。
Iさん夫妻に登攀具を持たせ、軟弱叔父さんのtanuoさんは空荷に近い格好で行く。ずるい人ですな。
暫くすると木々の隙間から朝陽が射し出す。まだ低い位置にあり水平に近い光線は赤みを帯びている。もう直ぐ冬至。陽光は冬真っ只中なのである。

7:50 a.m. ピョンの耳着。今日も日本晴れ。暖かくなると良いな。


8:05 a.m. 藤内沢に入る。正面の中又を挟み一壁、バットレスが屹立している。この季節一日中陽が当たらずいかにも寒そう。


テストストーンでアイゼンを着ける。去年って着けたかな? 歳をとると物忘れが激しい。そういえばアイゼンワークのお稽古なんて何年ぶりだろう。昔は11月の声を聞くと猫も杓子もガチャガチャやり始めたものだが…。
一時期程酷くはないがテストストーンのスタンスというスタンス全てにアイゼンで穿られた穴が開いている。この穴にツァッケの先を差し込めば絶対に滑らないのである。ビブラムのフリクションとは少し違った感覚であるが、慣れればこちらの方が簡単である。本番のルートにはこんな穴は無いが、たとえ1mmでも掛かっていれば人ひとりくらいの体重は充分耐え得るって事が実感出来れば、お稽古の成果としては充分だ。


御二方共片足に乗り込み伸び上がる事が辛そうなので、脚力を付ける為のスクワットを教える。
これで脚力を付ければアブミも楽になる。
調子に乗ってやったら腿が攣ってしまった。いかん、年寄は自重しなければ。
下駄を履いたような感覚(足が地に付いていない感覚)とツァッケ一本に乗り込む感覚を憶えたところでボチボチでっぱつ。
私自身あまり自信が無いので取付きのクラックはパス。チムニーからスタート。

チムニー下まで行くと丁度陽が当たり出した。ああ、暖かそう。今日は小春日和ののどかな岩稜Hikeが楽しめそうだ。
下部のクラックでピッチを切り、2ndのIお母さんを待つ。まだアイゼンが不慣れな所為か少々梃子摺っている
Iお母さんが登り終えたところでラストIお父さんの確保を任せ、わたしゃ写真撮影。

反対側に回り込み登攀中のIお父さんをパチリ。

この後本日のメインイベント、アイゼン着けての狭いチムニー。
もっと梃子摺るかと思ったIお母さんが驚くほどスムーズ。あっという間に登ってしまった。
スムーズにこなすだろうと思っていたIお父さんが意外にも少々梃子摺る。アイゼンの火花を散らしながらスリップする様は豪快である。
とは言うものの御二方共慣れるのが早い。チムニー上の垂直の壁も難なく登ってくる。この辺はテストストーンでの成果の表われか。

次のピーク(P-5?)はコンテで。もうしっかりツァッケに乗り込んでいる。
P-4はスタカットで。ヒモが短いので途中でピッチを切る。こんな事も、もう御二方共おてのもの。

吹き曝しのP-4での確保が辛い。いつの間にか空は曇り寒風が吹き荒んでいる。真冬のような冷たさではないがぬるま湯生活に慣れきったtanuoさんにはチト厳しい。
Iお母さんにお父さんの確保を任せ風の陰に非難。うう〜、風が当たらないと極楽極楽。



その後はテストストーン同様のところをコンテで行く。
P-3も真ん中のチムニー下までコンテで行く。ガチャガチャとアイゼンを鳴らしながら到ってスイスイ。

チムニーからはスタカット。上から見ていると後続が追い着いて来た。誰も居なかった前尾根が多少賑わい始めた。が、風の陰で大休止を決め込み一向に近付く気配がない。どうやらI夫妻の知人のガイドらしい。本番前のお稽古のようだ。


11:35 a.m. 登攀終了。

Iお父さんは用事があるとの事で先に藤内沢から降りていった。お母さんと私もゆっくりと後を行く。前尾根Hikeは再開したものの、藤内沢ってずっと歩いていない。20数年ぶりに歩いてみる。
やはり全く記憶が無い。それにこんなに水苔は付いてなかったぞ。こんなにブッシュは無かったぞ。もっとすっきりとした谷だったように思うが…。四半世紀の間に変わってしまったのだろうか。
今では、岩登りをする訳でなく藤内沢を歩く事だけを目的とした人がよく来るらしい。岩登り人工がこうも激減しているのなら、邪魔になる訳でもないし大いに来て頂いて構わない。…しかしこんな汚いところ何が楽しくて来るんでしょうね。わたしゃもう来ません。もう藤内のあちこちを行き来する事もないし。
感覚的なものかも知れませんが、昔よりずっと歩き難くなっているように思う。当時はどこでも好き勝手に行けたように思う。それにリスクも大きい。今日も奥又尾根の方から絶え間なく崩落があった。その内通行禁止になるのではないかと思う。
降りだして直ぐ冷や汗がタラタラと流れ始めた。足元もふらつく。一体どうしちゃったんだろう。こんなところで落っこちたらカッコ悪すぎる。ひたすら見栄と外聞を気にするtanuoさんなのである。

体調の悪さと戦いながらも懐かしい景色を目で追う。

中尾根取付きのクラックとその上のツルムである。そしてその下にはマイナス滝。
対岸に目を遣れば前尾根フランケ。手前の斜面には随分樹木が多くなったように思う。

近付き見上げると・・・。


藤内滝の横には昔から巻き道があった。たしか狭い痩せ尾根状の背中を行くような感じだったと思うが全く違う。
1ルンゼが見え始めたところでIお母さんにこの冷や汗を見つけられてしまった。悪寒は無いので熱は無いと思うが。まるで病人のように手厚い看護を受け、ついでに小休止。燃料を補給したら少しは楽になった。冷や汗も止まった。ここからはもうすぐ裏道。蹴躓いて谷底へピュー、って事も無いだろう。
この藤内沢下降が本日の核心部だったようだ。アイゼンで蹴躓く事はないがそれよりもっとリスキーなものを体験してしまった。両のアンヨのもつれである。
あんな所で落ちたら人に何を言われるか解らん。「年齢を省みず無謀中高年転落死」こんな新聞ネタにならず本当に良かった。

13:50 車に帰着。
その後温泉で冷えた身体を解凍する。
う〜ん、手足がジ〜ン。お湯に浸かっていたらいつの間にか意識が…。顔がお湯に浸かり溺れそうになって目覚める。そんな事を何度か繰り返す。
うんにゃ? 原因は寝不足だったのかな? 寝不足くらいで冷や汗が出るかな? 老体は不可解な事ばかり。


2007年12月08日23時05分00秒 記

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