おお寒こ寒の紅葉狩り

まだ秋のつもりでいたら鈴鹿にも冠雪のニューズ。
ゲゲッ、寒いの厭だなあ。
tanuoさんは寒いの苦手。
そのくせ雪は大好きっ子。
歳は食っても変なおっさん。


20071123

目覚ましは鳴ったが布団から抜け出す決断がつかない。
北日本では記録的な大雪だそうな。そう思うと尚更寒く感じる。「今週もサボッちゃおうか?」と悪魔の囁きが聞こえる。いや、天使の囁きかな。
意を決して飛び起きる。ああ寒いのは山のてっぺんだけで良いのに。
夕べ出しておいた冬用の服に着替え仕度をする。
車のタイヤも冬用に替えたし、道中雪に見舞われても大丈夫。暖房を入れぬくぬくしながら一路鈴鹿を目指す。
鈴鹿の山並みは薄化粧をしている。藤原、竜、釈迦、御在所、鎌、と雪線も顕著に見事な程の化粧姿である。
水沢に入りいつもの所で鎌をパチリ。遠くなったが釈迦もパチリ。


7:00 a.m. 宮妻峡駐車場着。
イワクラ尾根から見下ろす紅葉は、高低差が大きく長い期間楽しめる。11月初めの主稜線から11月末の宮妻峡まで一ヶ月間いつ行ってもどこかが良い色に染まっているのである。それで今日は見納めを兼ねてやってきたのだ。
お勤めを済ませ仕度をする。

7:25 a.m. 出発。曇っていた空もいつか晴れ渡り最高の日本晴れ。気温が低く少々肌寒い。
先を行くIさんのペースが速い。いかにも力が有り余っているようである。それに比べてこちらは身体が重い。不摂生が祟ってまた体重が増える重病になってしまったようだ。入道新道の急登が堪える。
尾根筋に出て傾斜が緩くなると樹林帯が疎林帯へと変わる。下草の笹は殆ど葉を付けていない。来春に新芽を出す事も無いだろう。山頂部の笹原も今では足首程度の丈しかない。数年前までは深い所では腰以上あった筈だが。
雲間から朝陽が差すと黄葉が輝く。霙に洗われた葉が陽光を反射し、何もかもが瑞々しく感じられる。


8:20 a.m. 痩せ尾根に出る。疎らな樹間から右手を見ると冠雪した鎌ヶ岳が朝陽に輝いている。う〜ん、やはり山は白い方が良い。
その後ろにはこれもまた真っ白な御在所がデーン。水沢岳はちと雪が少なくお寂しまる。

左斜面は黄葉の光の海、右側は冠雪した山の遠望。今日は本当にカラフルである。

樹林帯を抜けると後ろの山並みが鮮明に見える。

足首ほどの丈の笹には雪が融け残っており、このサシがまた綺麗である。

遮るものが無くなると冷たい西風がもろに当たり無茶苦茶寒い。汗で濡れた背中が冷たいが、周りを見渡せば雪と紅葉に染まった山肌がとても綺麗。寒さを忘れ景色を満喫する。

北尾根の頭から大鳥居へ。
季節は晩秋。空気も澄み遠望が利く。眼下の水沢から菰野、そして四日市、伊勢湾への広がりが一目の内に見渡せる。


9:05 a.m. 大鳥居着。

風は弱いが登りじゃないので少々寒い。セーターは? あっ忘れた。先回久しぶりに洗濯してもらったら、やはり入れ忘れた。代わりに合羽を羽織る。

奥宮へ向かう。窪地まで降りると全くの無風。後ろからの柔らかな日差しを浴びのんびりテクテク山頂漫歩。
「スパッツ着けないんですか?」「持ってきてないんです。」
フル装備でつるはしまで持ってきた人には勝てません。意気込みからもう置いてけぼりです。
笹に被った雪で足元を濡らしながら行く。チョット冷たいけどまあいいさ。セーターといいスパッツといい、相変わらず無精なおっさんである。


9:20 a.m. 奥宮着。大鳥居の向こうに伊勢湾が輝いている。

お参りの後、イワクラ尾根へ。

なだらかな山頂からイワクラ尾根への降り口、いきなり視界が開け錦絵が眼に飛び込んでくる。
ここが第一番目のビューポイント。
暗い入道の翳の向こうに広がる錦繍の屏風絵。その競り上がりの上には冠雪した鎌尾根。やはりここからの景色はこの時期が最高です。歩を進める度にアングルが変わり、その度に新たな感動。この量感とこの色彩。彫刻的であると同時に絵画的でもある…、いやそんなものではとても表現しきれない。

宮妻峡側だけでなく小岐須峡側も今が最盛期。ただ樹林に遮られ良いアングルに恵まれていないのが難点。

主稜線から離れている為、風も穏やかお日様ぽかぽか、小春日和の日溜まりHike。

朝から本調子ではなかったが登りになるとペースが落ちる。鎌どころか水沢峠まで行けるかどうか?
早々にエスケープを決め込む。イワクラ尾根の鞍部から林道へ抜ける道があった筈。
イワクラ手前の風の陰で小休止。エスケープの為のエナジー補給。

10:20 a.m. イワクラ着。
尾根上最期のビューポイントを満喫する。


10:30 a.m. 奥ノ沢分岐着。水沢峠まで行く元気は無い。早くエスケープして温泉に直行しよう。
初めて通るが明るく開けた気分の良い谷である。紅葉のカクテルライトに照らされて本当に快適である。

暫く降ると苔むした大岩が累々と重なりその辺りから小さな流れが現れる。降り積もった紅葉の落ち葉を踏みながら行く。沢沿いの小道は時々流れを渡り途切れながらも続いている。
暗い樹林帯の翳の中に鮮やかに輝く黄葉が時折眼に映り、その度にはっとさせられる。
傾斜も落ちそろそろ林道に出る頃かと思う辺りで、強烈な輝きに眼を射られる。

どうやらここが本日のメインイベントだったようだ。深い感動の余韻を味わいながら暗い樹林帯から抜け出すとそこは広い川原。そして目の前には林道が通っている。
あ〜、良いものを見せてもらった。エスケープでもしなきゃあこんな良い所、知る由もない。
林道沿いも素晴らしい紅葉の連続。標高が低いおかげか楓が多く、その赤と鈴鹿特有の黄色とが折り重なり、とても鮮やかである。暗くくすんだヤシオ類の赤より、楓類の赤の方がずっと見栄えが良い。

紅葉を楽しみながら行くとダルな林道歩きも飽きる事はない。30分を超える林道歩きもまるでワープしたかのように気が付けばカズラ谷出合。その手前にも素晴らしい紅葉が。


11:45 車に帰着。
いつの間にかたくさんの車が停まっている。まだこれから出かける人もいる。道路沿いでの紅葉狩りが目的らしい。
帰りの林道でも歩いている家族連れとよく行き会う。
宮妻峡入り口辺りは紅葉祭りで繰り出した人でちょっとした渋滞。いつもの道が通行止めになっており迂回路から引き返す。
狭い道を抜け、茶畑沿いの道に出る。さあ後は温泉で重病のリハビリ。


2007年11月24日11時05分00秒 記

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