御岳 御鉢巡り

降りてきたところで丁度降りだした。
弱まる気配はない。
大急ぎで荷物を片付け車に乗り込む。
黒石林道の降りでは既に本降り。
まるで降りてくるのを待ってたかのようなタイミング。
やはり我々は晴れ男、晴れ女。


20070923

先週の3連休は雨で出端を挫かれグータラ三昧。
カレンダーをみると今度の週末も3連休である。そうだ、お彼岸だ。暑さ寒さも彼岸まで? いや、まだまだ暑いぞ。暑いけど健康の為、今週はサボらないようにしよう。と思っていたところに【お誘いメール】
なになに、御岳の御鉢巡りだって? 御岳なら鈴鹿よりずっと涼しい。それにこの夏は継子まで足を延ばせなかったし。二つ返事でOKの返信メール。

6:20 a.m. 田の原駐車場着。この季節、この時刻でも意外に車が多い。
奥の駐車場でIさん夫妻発見。えっ、前夜発でここで車中泊したって? その方がしっかり眠れて良いですわなあ。
出遅れた私は、まだこれから朝のお勤めと腹ごしらえ。お待たせして済みません。

6:45 a.m. 出発。天気は高曇り。雲も薄く薄っすらと青空が覗いている所もある。この方が暑くなくて良い。

昨日はピーカンの快晴で無茶苦茶暑かったそうである。お彼岸の一日前だからさぞ暑かった事でしょう。
紅葉には未だ早いが山頂一帯の草は色付いているかも知れない。後のお楽しみ。
多少湿度が高いが流石に2,000m越えである。冷んやりとした空気が心地良い。

登るにつれガスっぽくなってくる。田の原は既にガスで見えない。眺望の利かない中ひたすら歩く。
最近の不摂生が祟り、身体が重い。Iおとうさんは相変わらずの健脚ぶりでどんどん登ってゆく。Iおかあさんも身体が軽そうである。高所に弱いと言っていたが昨晩の車中泊で高度順化が出来ているようだ。
ひきかえ私はドンジリを青息吐息でヨタヨタと…。「あ〜、付いて行けんな〜。」

8:05 a.m. 一口水の水場着。

全く眺望は利きませんなあ。三笠山はガスの中…。
この上の九合目、大のぞきで一息入れよう。

8:15 a.m. 大覗き着。ガスが濃く景色がイマイチ。


8:35 a.m. 王滝頂上着。
祠に拍手の後防風壁の外へ。一面乳白色の世界。時折ガスが切れ、正面の剣が峰が姿を現す。

エッチラオッチラ胸突き八丁。息を整えながら見上げると青空が覗いている。

山頂直下の石段を行く。よくもまあこんな所まで石材を担ぎ上げたものだ。信仰の力とは恐ろしいものである。そのおかげで楽をさせて貰っている訳で、感謝しながら一歩一歩登って行く。
春先になるとこの階段が太陽熱を吸収し易く、雪を融かし透明氷の滑り台になる。どうせなら黒い石材じゃなくて白い石材を使ってくれてたら、滑り台にはならないだろうに。えっ、いや、文句じゃありません。充分感謝してます。

9:05 a.m. 剣が峰着。まずは拍手。
周りは…、やはり灰色の世界。一の池すら見えない。かろうじて足下の岩場が見えるだけ。

眺望の利かない中で小休止。
その後本日のイベント、御鉢巡り開始。まずは一の池から。
社務所の裏から尾根伝いに降って行く。右手に一の池、左手には地獄谷の断崖を見ながら…、と言いたいところだが相変わらずのガスの中。高度感に息を呑むでもなく単調な尾根歩きであるが、地獄谷の激しい噴気音だけは絶えず聞こえる。

突然右手のガスが薄くなり、平坦な一の池越しに二の池が姿を現す。

前方、一の池外輪山の向うはガスに覆われている。今日は長丁場、どうせ何も見えないのなら外輪山を辿るのはパス。一の池へ降りその端を横切り、外輪山の北端へ登り返す。そこから二の池へ。
北端まで上がると。賽の河原が望める。その向うに磨利支天の尾根。東半分はガスに覆われており、磨利支天もガスの中。振り返ればいつしか一の池を覆っていたガスが晴れ剣が峰も望める。

9:40 a.m. 二の池へ降立つ。薄く霧が立ち込め幻想的な雰囲気を醸し出している。

小休止の後、賽の河原を目指す。
相変わらず山頂部はガスを纏っているが、平坦なこの辺りはガスも無く視界は良く効く。ガスにまかれ易い所だが、数m毎に真っ白なペンキ印が描かれており、余程の事でも無い限り道を失う事は無い。


10:00 a.m. 三の池降り口着。ガスでなーんも見えん。かろうじて視界が保てるのは賽の河原のみ。

そのまま磨利支天へ向かう。

10:20 a.m. 磨利支天着。丁度ガスが切れ五の池や継子の稜線が姿を現す。

めまぐるしくガスが流れ、賽の河原が姿を現したり、また消えたり。
ガスが通り過ぎると、広大な賽の河原の向うに剣が峰、一の池外輪山が姿を現す。しかし継母だけは全く姿を現さない。今日はお休みのようだ。

痩せ尾根を引き返す。コケモモの実を愛でながら行く。珍しい花発見。暗く沈んだガスの中、この花だけが鮮やかなクリーム色で目立っている。

五の池へ降り始めると三の池が姿を現しだした。絶えず東側からガスが流れてくるが、その切れ目を狙いシャッターを切る。(デジカメでシャッターを切るって表現も変かな?)


11:05 a.m. 五の池に降り立つ。さあ継子を目指して出発。
五の池小屋の裏から行く。ここの西斜面もコマクサの自生地だが今はただの砂礫地でしかない。
時折雨に降られるが、粒が大きい割りに直ぐ止んでしまう。中に固形物でも含んでいそうで霙というより雹になりかけ? 上空に積乱雲でも発達しているのだろうか? そうなると雷が心配だが、朝からの高曇りではそう大きな積乱雲は出来ないだろう。雷も大丈夫かな?
相変わらずの天気だが、時々すっきりとガスが晴れる。霧に濡れた這松の緑が瑞々しい。


11:35 a.m. 継子岳着。合羽を脱いで大休止。
さあ後は引き返すだけ四の池東端から三の池を目指す。
降っていると突然ガスの中から四の池が姿を現す。やはりデカイ。圧巻である。


12:20 四の池の水の流れ出し口に降り立つ。目の前に広大な湿地帯が広がる。東側の斜面もガスが晴れだした。 そして足元には草紅葉。まだ少し早いかな。


12:35 四の池から登り返し、三の池との稜線に出る。ここから五の池の分岐まで戻り、トラバース道から賽の河原へ。

  右手に広大な四の池、左手には神秘的な三の池。どっちを向いても池ばかり。御鉢巡りフルコース、完食です。
トラバース道にはまだ花が咲き残っている。かと思えばナナカマドの真っ赤な実が生っていたり。紅葉はしていないがこの辺りはまだ夜の冷え込みが弱いのだろうか。


13:15 賽の河原東端着。ヒ〜、きつかった。毎度毎度ここの登りは堪える。
後は二の池経由、剣が峰のトラバース道で王滝頂上へ。

13:40 二の池着。剣が峰のガスも晴れ、視界は良好。

小休止の後は王滝頂上目指しトラバース道を行く。午前中立ち込めていたガスも薄くなり山裾の眺望が利く。御岳ロープからの道も見通せる。

14:15 王滝頂上着。振り返ると剣が峰がはっきりと姿を現している。

時間的には奥の院往復も可能だが、もう身体が言う事を聞かない。右足にマメはできるし左の足裏が痛い。我ながらデリケートな身体ですなあ。日頃の不摂生が祟り、もうヨレヨレです。
Iさん夫妻も、奥の院はまたこの次、という事で田の原直行に決定。
ところが御二方の降りの速い事! 岩登りの成果なのか足裏感覚の鋭敏さのおかげで飛ぶように降りて行く。
私は…、途中まで頑張りましたが八合目での休憩の後はもう付いて行けません。素直に負けを認めます。
降りの速さだけは自信があったのに…。


15:30 ヨレヨレの老骨に鞭打ち、やっと帰還。
田の原は雨に降られたようで何もかもが濡れている。車に着くと同時にポツポツ降りだした。
弱まる気配はない。大急ぎで荷物を片付け車に乗り込む。
黒石林道の降りでは既に本降り。
まるで降りてくるのを待ってたかのようなタイミング。
やはり我々は晴れ男、晴れ女。



【おまけ】
御岳温泉事情
山歩きの締めはやはり温泉。ところが田の原からの帰りではお勧めが無いのである。
昨年の事だが、王滝村の【うしげの湯】は源泉が枯渇して水道水の沸かし湯になっていた。経営者側は湧出量が減ったので循環させ殺菌、水道水補充と言っていたが、どうみても水道水としか見えないのである。この辺りの温泉はどこも似た泉質で含有鉄分が多く、湧出時点では無職透明でも暫くすると空気中の酸素と結びつき褐色に濁ってくるのである。それが去年は全くの透明であった。見るからに100%ピュアな水道水である。そして循環や追い焚きにコストがかかるのか入浴料が700円になっていた。【欅の湯】の実に1.75倍である。
それで今年の夏に来た時は【王滝の湯】へ行ったのである。時間に余裕があり、ボロ車でなら【王滝の湯】はお勧めである。入泉料500円であの泉質と檜の浴槽、樹間から望む御岳の姿は勧め甲斐のあるものである。
しかしあの長い悪路の連続では車が可哀想。時間もかかるし燃料も相当無駄に使うことになる。山の帰りにチョット立ち寄ると言うには余りにも過酷なのである。
【欅の湯】も然り、御岳ロープなら帰り道だが田の原からでは遠回り。
他に東大天文台へ向かう途中にある【大喜撰】もちょっと遠い。19号線まで来れば桟橋温泉、阿寺荘などがあるが、本線から離れ寄り道なぞする気は無くなってしまう。
それでこの日は帰りの通り沿いでIさんにも解り易い【うしげの湯】に寄った。
てっきり700円と思っていたらまた600円に戻っていた。「急にお客さんが減ったので戻したのかな?」と思ったが、湧出量が戻ったのかもしれない。いずれにしてもコロコロと入浴料を変えるのは顧客の不信感に繋がる。
そして浴槽を見てビックリ。去年と同じ無色透明。源泉の試飲も不可で「飲めません」の表示がしてある。ここの源泉は炭酸が強く、炭酸飲料の代わりにがぶ飲みしていたのだがそれも出来ない。結局水道水の沸かし湯のままで入浴料だけ戻したってところか。
寄り道するのが面倒なら【うしげの湯】で我慢。時間的に余裕があるなら【欅の湯】。車が傷んでも良いなら【王滝の湯】ってところかな。


2007年09月24日17時00分00秒 記

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