目覚めると一階にまだ明かりが点いている。
降りてゆくと奥の部屋でS司がPCと睨めっこ。
よく頑張るなあ。
「ノートじゃ見辛いだろ。お父の使って良いよ。19インチモニターは見易いよ。」と言ってもいろんなツールをインストールするのが面倒で遣らないだろうな。相変わらずブラウザはMozillaのFirefoxである。歴史のある大学は未だにUNIXベースでファイルを管理しておりマイクロソフトを目の仇にしている。そして馬鹿にしたように鼻で笑っている。世の中の企業は殆どマイクロソフトに染まっているというのに。
10時からバイトだと言っていたが、いつ眠るのだろう。まさかバイト先で? まさかねえ。
あのグータラのS司がねえ。変れば変るものである。
今日もカルちゃんはかみさんに取られてしまった。エイトで行こうとするとかみさんが駄目だと言う。結局今日もAuちゃんで。まあエイトより燃費も良いのでAuでも良いか。でも偶にはマニュアルも乗らないと乗り方を忘れてしまう。
長距離走るとマニュアルのエイトよりTipのAuの方が燃費が良いのである。ミッションの最終ギア比の違いだと思う。高速走行が一般的な国の車は最終ギア比が小さくなっていて燃費節減に繋がっている。
因みにカルちゃんはODで2000RPMだと60数km/h。AuちゃんだとTipの5速で2000RPMだと約90km/h。回転数が少ない分燃費も良くなります。御在所通勤では12km/Lは走ります。エイトではせいぜい10km/Lです。
5月からガソリン価格が上がるそうなのでAuちゃんの出動が増えそうです。
ミルクロードを左折して宮妻へ向かう。
水沢へ入ると眼前に鈴鹿の山並み。平らな所から入道、雲母の山塊がもっこりと盛り上がっている。まるで大きなモッコで土をぶちまけたようだ。そしてその間の奥には水沢岳から鎌ヶ岳に繋がる山並みが控えている。
この辺りから見る山の姿が好きだ。そしてこの季節は山肌がカラフルに色付いて見るからに暖かそうで気分も良い。
6:40 a.m. 宮妻峡入口の展望台。山肌がカラフルだ。この時期特有の春色である。
6:50 a.m. 宮妻峡駐車場着。トイレを済ませ仕度をする。
7:05 a.m. 出発。今日も右回り。日が差し出し周囲の木々が輝き始める。眩しい。
入道の登りの急斜面を行く。風がなく暖かい。いきなり大汗が噴出す。
一登りすると傾斜も落ちシロモジ林。辺り一面花の黄色に染まる。
シロモジが切れるとアシビ林。雪を被ったように真っ白。積雪10cmくらいか。
疎林帯になると三つ葉躑躅が目立ち始める。
樹林限界を飛び出すと後ろには鎌ヶ岳から雲母峰。シロモジの黄色の上にドンと居座っている。
背丈の低くなった笹原を行く。海のようにうねった笹原のあちこちにアセビの浮島が点在している。
8:40 a.m. 入道ヶ岳、大鳥居着。360°の大展望。
奥宮へ向かう。
参拝の後、イワクラ尾根へ。
降り始めて直ぐ三つ葉躑躅。そしてコブシ、アカヤシオ、足元にはイワウチワも。
鞍部を過ぎイワクラへの登りに差し掛かる。いつもの場所はどうかな?と見回すと、あっやはり咲いているイワウチワ。あちこち点々と。暫し撮影タイム。
イワクラが近付くとアカヤシオが一段と映える。そしてまたコブシも。
さあもう一度降って登れば主稜線。今年はコブシが殊の外多い。山肌に白い塊が点在しているのが良く見える。
10:15 a.m. 主稜線の分岐着。小休止。その後鎌ヶ岳へ向かう。
水沢峠からの登り返しがきつい。スミレに癒されながらひたすら登る。
水沢岳山頂で燃料補給。北面のザレを降る。
やはりコブシの花付きが良い。写真では目立たないが山肌のあちこちにコブシの白い花が咲いている。一本の木にいっぱい花が付きまるで庭木の白木蓮のようなにぎにぎしさだ。
12:55 鎌ヶ岳山頂着。人が多い。鎌尾根でも団体さん二組を見かけたくらいだから、今日の人出も推して知るべし。ってところか。
早々に立ち去る。後は殺風景なカズラ谷を降るだけ。
雲母峰への分岐をカズラ谷へ折れ暫く行くと水沢岳。アカヤシオを手前に入れて「はい、ポーズ。」
後はひたすら降る。滝手前の日当りの良い所にイワカガミが咲いている事を期待して。
はたして…、あっ、咲いてました。今年一番乗り。
14:20 a.m. 林道に出る。見上げると山肌は新緑に萌え、鮮やかな錦絵。
宮妻峡春色。今の季節、本当に鮮やかです。
14:30 a.m. 車に帰着。覚悟していた雨に降られる事も無く、今日も一日良い日でした。これも晴れ○さんのおかげです。感謝感謝。
後は温泉を目指しスタコラサッサ。
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