曇天Hike

スカイラインもやっと開通。
と言っても峠まで。
久しぶりに雨乞へ。

今日も曇天、寒風Hike。



20070331

今日はやけに車の流れが良い。
ひょっとして景気が後退? って事もないだろう。
年度の切り替わり時期、転勤族の引越しシーズンでもあり経済活動が一時的に停滞しているってところか。

スカイライン入り口には武平峠まで通行可能との看板。 OK、OK、武平まで行ければ充分。開通一番はやはり雨乞岳。
料金所跡駐車場にはIさんの車。武平峠行きの待機状態。時刻はまだ7時10分前。早いですな〜。
減速し峠へ行く旨、手振りで知らせる。
峠手前の駐車場にはOさんの車。御二方共示し合わせたように雨乞モード。
トンネル西側に停めようと合図するが通れないと教えてくれる。なんだトンネル手前でゲートが閉まっているのか。いつもと勝手が違い戸惑う。「やいやい、トンネルの中を歩かなきゃなんないのか。」ほんの少しが我慢できない軟弱親爺なのである。

7:05 a.m. 仕度を済ませでっぱつ。

杉峠への降りでアップのお稽古でも。とまたザイルを強力のOさんに持ってもらう。
風が強く寒い。日は雲に隠れ日当たりは期待できない。南東の風にガスか雲か、かなりの速度で流されて行く。
「崩れるのは早いかなあ。」ゴアの合羽はあるし傘も持った。守備は万端、いつ降ってもOK。
そういえば昨年は杉峠への降りで霰に降られたんだった。顔が痛いのは勘弁して欲しい。黄砂混じりの雨にも降られたんだった。今日は南東の風だから黄砂に降られることは無いだろう。

トンネル西側駐車場には真新しい立派な看板。税金を払ってくれない他府県人の為にこんな事で税金を使って良いのかなあ。なんだか申し訳ない気がする。


今日は郡界尾根から。分岐にはペナントがいっぱい。こんなにあれば間違いようがない。そして踏み跡もかなり顕著になっている。それだけ人気があるってことか。わたしゃどちらかというと沢沿い(クラ谷経由)の方が好きですが。岩とか沢とかって遊びの要素が大きいんですね。そんなものにまだ嗜好があるって事は精神的に大人になりきれていないって事ですかね〜。いつまでも子供の心を持ち続けるのも大切な事。っと自己満足していましょ。
顕著な尾根筋を行く。沢谷峠への分岐もこちらの踏み跡の方が顕著になり、立ち木にも看板がかかり、もう誰も間違いようがない。

8:05 a.m. 沢谷峠通過。峠からスカイラインを望む。

尾根沿いに進むと馬酔木が花盛り。


明るい尾根筋を行く。土質が粘度質で如何にもヒルが好きそうである。梅雨時には来たくない所だがそれまでは大丈夫。道端にはイワカガミの葉が目立つ。直径が7-8cmもありそうなオバケのような葉っぱだ。それが延々と続いている。こりゃ花の季節にもう一度来なきゃあ。
しかしこの冬、到る所でイワカガミが増えているように思う。気のせいかもしれないが。
痩せ尾根を辿り、途中のピークの急な登りを終えると、三人山へ続く二次林の緩斜面。だだっ広い雰囲気が良い。日が当たっていると昼寝したくなるような所だ。

ここから少し降った後、東雨乞岳への登り。周りには薄っすらとガスが立ち込め始め、なんとも幽玄な雰囲気である。…と風流な人なら書くのであろうが、この無粋なおっさんにはそれは無理。---なんとも単調な中、寒さに震えながらひたすら歩き続ける。と言うのが本音。
ここの登りは、山頂が近付き傾斜が無くなってからが意外に長いのである。いくらなんでももう着くだろう。と思う事数回。いい加減頭にくる頃にやっと東雨乞岳山頂着。
辺り一面ガスの海。な〜んも見えん。おまけに相変わらず風が強く寒い。長居は無用と本峰へ向かう。
ここの笹も大分勢いが衰えてきた。そんな中、道端の笹が刈り取られている。有難い事ではあるが、そこまでしなくても容易に通れる筈である。笹から顔だけを出し、大波小波の笹の大海原を泳ぎながら進む感触を、もう一度味わってみたいと思うのは懐古主義なのだろうか。

9:50 a.m. 雨乞岳本峰着。

ウ〜、やっぱり寒い。我慢しきれず合羽を羽織る。
長居は無用。休憩は杉峠で。

山頂一帯には雪のかけらも無い。雨乞いの池も夏場と同じ泥水の池。

杉峠への降りでストップ。傾斜の急そうな所を探す。が、どこも似たり寄ったり。雪があればもう少し楽しめそうなものを…。
適当な所で立ち木を支点にザイルを投げ下ろしアップのお稽古。肩絡みで降りる。「う〜ん、やっぱり傾斜がないなあ。」2ピッチ程お稽古したら傾斜も緩くなり、杉峠は目と鼻の先。ほんのお口汚しですんません。

スムーズにザイルを流しながらとはいかなかったが基本的な事は一通り。最後にケツを地面に付ける程しゃがみこんでから地面に立つ事を説明し授業は終了。これやんないとゴムのように伸びたザイルに身体が引き揚げられバランスを崩し危ないんですよね〜。
実際にザイルを回収し、その重さ、伸び具合、落ちてくるスピードなど体感しご満悦の様子。
しかしその間に身体が冷え切ってしまった。今日の風向きの所為かここは風が強い。

杉峠手前の風の陰で紅茶を頂きながら小休止。「う〜、暖まる〜。」
こんなに寒さが身に堪えるようじゃあ、冬場はスタカットなんかで登れないなあ。そう、コンテで行ける所だけにしときましょ。

杉峠から飯場跡までは旧道を行く。綴れ折りの懐かしい道。新しい沢筋の道の3倍くらい長く感じる。この道なら信長の軍隊が通った事も納得できる。
明るい疎林帯の中を行く。この時期木々の葉っぱは全く無く雨乞岳、七人山の稜線がはっきりと見渡せる。
なんとなく雰囲気の良い道だ。

12:00  パーの木通過。

もう直ぐ愛知川渡渉点。愛知川手前の南垂れ斜面にはショウジョウバカマが咲いている事だろう。
と思っていたら、案の定。


12:20 コクイ谷出合着。休憩中の釣人と二言三言。釣果を見せて貰う。20cm超のアマゴ、イワナが数匹。これだけでかけりゃ塩焼きで食える。その後コクイ谷を遡行する。結構魚影は濃いがやはり10cm前後のものばかり。


13:35 雨乞岳分岐着。

結構良い時刻だ。車まで小一時間、温泉には良い時間だ。

14:35 車に帰着。
降りそうで降らない今日の雨。結局一日持ってしまった。それどころかここまで来ると薄日が差したりする。
う〜ん、やっぱり晴れ男ですなあ。
早く温泉で身体の芯から暖まろう。いや〜寒かった。寒かった。


2007年03月31日22時00分00秒 記

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