家を出ると東の空が既に明るい。そうだわなあ、もう直ぐお彼岸。あと3ヶ月で夏至。ラニーニャの夏は酷暑、想像するだけで厭になる。
とは言えまだまだ寒い寒の戻り。おおさむ、こさむの早春Hike。
7：00 a.m. 湯ノ山、奥の駐車場着。水溜りには氷。寒い筈だ。
7：10 a.m. 出発。
天気はピーカン、雪も無し。余分な荷物は全て置いて行く。だってまだ本調子じゃないんだもーん。
尾根筋に出ると風が強く寒い。いつ降ったのか雪も残っている。手袋はザックの中。ズボンのポッケに手を突っ込んだままそぞろ歩き。「う〜、寒くてかなわん。」
7：55 a.m. キレット着。風が強く吹き飛ばされそう。
鎌北面がやけに白い。やはり降ったようだ。
堪りかねて手袋を出す。まるで冬に戻ったみたい。
キレットから暫くは風の陰、寒さも一段落。風が無いと暖かい。やはり陽射しはお彼岸を感じさせる。
8：10 a.m. 北谷テラス着。
ここに飛び出すと、待ってましたとばかりに強風のお出迎え。顔が痛い、身体中が寒い。
でも空が綺麗、雲が綺麗。まるで秋の絹雲だ。指先の痛みを我慢しながら手袋を外し写真撮影。
 
養老山脈の上には薄っすらと御岳。春霞の上に白い山頂部だけが浮き上がっている。
東に目を遣れば金色に輝く伊勢湾。その中にセントレアと空港橋がシルエットを描いている。橋脚まではっきりと視認できる。
また暫くは風の陰。ポカポカ陽射しの日溜まりHike。
富士見岩末端の岩稜帯に飛び出すと、またまた強風の洗礼。「う〜、ブルっちゃう〜。」
8：30 a.m. 上部テラス着。御池、藤原辺りがやけに白い。あちらは大分降ったようだ。先週真っ黒だった霊仙が今日は真っ白。
8：45 a.m. 富士見岩展望台着。
少しの化粧で今日も綺麗。厚化粧も綺麗だけどこんな薄化粧も綺麗です。やはりお山（女形）は化粧がお似合い。
8：50 a.m. 朝陽台着。「う〜、寒い。」長居は無用、かもしかセンター前へ急ぐ。最近はここが定番の休憩場所。日当たり良し、風は無し。
一息ついたところで望湖台へ。この南面の遊歩道がまた最高。日当たり良し、風は無し。かもしかセンター前より暖かいくらいだ。ここでもポカポカ日溜まりHike。
9：30 a.m. 望湖台着。先週よりずっと白い。雨乞も薄化粧がよく似合う。（厚化粧はもっとお似合いです。）
  
目を凝らして見ると霊仙の上にぼんやりと伊吹山。今日は思いの他、空気が澄んでいるようだ。
吹きっ曝しの望湖台、長居は無用の望湖台。早々においとまする。
そして先週のタテヤマリンドウに会いに行く。
今日は雪に隠れてしまったかなと思っていたが、丁度そこだけ雪が無い。そして咲いていました。が、先週より少なく開きも悪い。それでもこんな雪の中、頑張っているのは健気である。
 
峠道を行く。上の方は風が強く寒かったが中腹まで来るとやはり暑い。お日様燦燦、日溜まりHike。
10：05 a.m. 武平峠着。
先週は雪がすっかり消えていたが、今日は日陰に残っている。春は名のみの武平峠。
「今日もここから降りちゃおうかな？」と軟弱君の甘いささやき。
しかしなあ、さすがに二週連続はまずいでしょ。易きに流れ過ぎると後が大変。今夏の酷暑に備え今からトレーニング。
雪の残る峠道を鎌を目指して早春Hike。春は名のみの早春Hike。
 
10：35 a.m. 展望岩着。
  
11：10 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。祠に拍手の後、久々に南側のリザーブシートへ。そしてまたまた久しぶりにコンロで紅茶を沸かす。
のんびり、ポカポカ日溜まりHikeは良いものです。
 
11：50 a.m. でっぱつ。降りは長石尾根から三ツ口谷。
 
流石に尾根上は風がきつく寒い。おまけに薄く新雪が被っており滑り易い。
急坂を下り終えた分岐で三ツ口谷へ。後は谷沿いを降りて行く。谷に入ると急に暖かくなる。3月のお日様は強烈である。
しかし気温は低いままのようで、あちこちの斜面から滲みだした氷柱が解けずに残っている。
     
12：45 三ツ口大滝の下に降り立つ。
流石に全面氷結とはいかないが、その横がしっかり凍っている。
下に目を遣れば、寒々とした滝の姿とは打って変わり全くの春である。薄く積もった雪は残っているが如何にも明るく春爛漫。
流れの横にはビー球状の氷の造形、滝横もツララのフリル。
 
その下も氷のデコレーション。
 
13：10 a.m. 三ツ口ダム着。湖水の向うに。街並みが…。
「あっ、JRツインタワーの横にミッドランドスクエアー。」人の目って凄いです。
そして青空を映した湖水の色。
  
スカイライン横のアセビはもう花を付け始めている。
 
13：50 a.m. 車に帰着。さあ、久しぶりに冷え切った身体を温泉で解凍しよう。
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