暖冬Hike

雪を求めて本谷Hike。
あるにはあるが、でら少ねえ
素手でも平気の暖冬Hike


20070217

早朝、車に乗り込む。DISの外気温表示は−2℃となっている。「おっ、まあまあ冷えてるじゃないか。」
ヘッドランプを点けるとフロントガラスは真っ白。アイスレザーでキコキコと霜を取り出発。

天気は下り坂。菰野から望む御在所は時折山頂付近にガスがかかったりしている。

6:50 a.m. 駐車場着。時刻記録代わりに山頂を撮っていると直ぐIさんも到着。


7:10 a.m. でっぱつ。
スカイラインはカラカラ。中道にも雪は無いだろう。菰野から見えた御在所の姿を思い出す。本谷上部は結構白かった。偶には本谷でも行くかな?この気温では大黒滝は凍っていないだろうが、今日あたり行っておかないと今冬はもう行かないかもしれない。それに今日は中道からの眺望も望めないだろうし。
てな訳で今日は本谷。行き当りばったりは毎度の事。この性格は生涯直らないだろう。

谷に入ると雪が無い。解かっていた事ではあるが。

何の気無しに歩いていてスッテンコロリン。水際の石はアイスコーティング。ホントお馬鹿な私。以後気を引き締めて行く。
7:40 a.m. 不動滝着。

不動滝の上でアイゼンを着ける。雪も氷も殆ど無いが偶にはアイゼン歩行の感覚を思い出す為にも。
ギーギーと磨りガラスを擦るような音。磨りガラスのように背筋がゾゾ〜とする訳では無いが、あまり気持ちの良い音ではない。それでもなんとなく懐かしい音である。
ガチャガチャ、ギーギー、雪の無い岩の上を行く。ビブラムでは乗れない細かなスタンスでも乗れる筈だが、こうやって偶にしか履かないと思いきって体重を預けられない。年寄りは困ったもんです、ハイ。


大黒滝の谷に入り右岸を攀じる。上のバンドに出た所でトラヒモが目に付く。その上にも古びた撚りザイル。
「よく整備されているなあ。」と思いながらふと振り返ると紙切れが垂れている。なになに?「冬用です云々。」

これに掴まった男はオカマってことか? 良かった、オカマにならなくて。
冬の本谷には中高年が列をなして来るらしい。そんな小母様達の為のものらしい。ハーケンに足を掛けてもA0。フィックスロープにしがみつくのは完全な人工登攀かな?

大黒滝の按配は…?
うわっ、貧相! でもその下の小滝にツララがいっぱいで結構綺麗。

大黒滝の上から巻き道を行く。道端には霜柱がいっぱい。


巻き道から谷に戻ると今までと景色が一変。さすがこの辺りまで来ると雪が多い。岩と氷雪のミックスを行く。気が付けばまだ素手のままだった。凍った岩を触れば冷たいには冷たいが痛いほどではない。素手でいられるって事はそれだけ気温が高いって事だ。ふ〜ん、2月でねえ。そういえばつるはしもザックに着けたままだ。ふ〜ん、2月でねえ。
岩場が切れると暫くは雪面歩行。結構締まってはいるが表面の軟雪がアイゼンに付きダンゴになる。叩き落とすにもつるはしはザックに付けたまま。雪面にダンゴ毎叩きつけながら歩を進める。Iさんのはダンゴにならないプレート付き。僕も文明の利器が欲し〜い。


核心部PartUを過ぎると最後の雪壁。左岸の氷柱が綺麗。氷と戯れながら行く。


9:30 a.m. ドンツキ着。
既に周りはガスの中。陽が当たっていると周りの氷も綺麗だろうに。


眺望は望めないが来たついで、大黒岩へ行く。
やっぱ、な〜んも見えん。


一の谷道へ回り込む手前でアイゼンを外す。ここから先は雪が切れアイゼンが汚れちゃうから。
ついでにここで小休止と燃料補給。

アゼリア横の人工氷瀑は氷が崩壊。憐れな姿を曝け出していた。その前のチビッコ広場は大盛況。ソリ遊びの子供達でいっぱい。

10:20 a.m. 望湖台着。眺望なし、雪なし、樹枝にかろうじて霧氷の付着。お粗末!

望湖台南面を行く。少ない雪を惜しむように半分薮の中を行く。惜雪賦なんちゃって。

遊歩道から峠道へ入ったところで大きな兎の足跡。四肢の爪の跡までがくっきりと付いている。これだけはっきりしている物を見るのも珍しい。


10:50 a.m. 峠道展望台着。空は完全に雲ってしまった。天気予報ってよく当たるなあ。


11:00 a.m. 武平峠通過。鎌ヶ岳へ向かう。
絵心を刺激されるような景色と遭遇する訳でもなく単調な峠道。薄暗い中を淡々と歩く。
山頂直下の岩の下で小休止。風が無いのでこんな所でもちっとも寒くない。燃料補給の後、またもやボルダリングで山頂へ。

祠に拍手の後早々に引き揚げる。三ツ口谷尾根コースより降り、途中で雪原に出る。今日はブッシュがいっぱい出ており、雪面も固く滑り易い。
左股下降点まで行き様子を窺う。雪が少なかった割りに谷はしっかり埋まっており傾斜もなだらかになっている。しかし雪が固い。アイゼン着ける気はないし、着けてもダンゴになり滑り易そうである。
そのままトラバって登山道に出る。もう少し下から谷に入ろう。
ところがどんどん降ってしまい出合の少し上辺りで谷に入る。

やはり雪が少ない。出合近くでは雪が消え小滝が顔をだしている。

12:45 出合着。後は三ツ口谷に沿って降る。
谷沿いには地面から滲みだした氷柱がいっぱい。



13:25 a.m. 三ツ口大滝着。

この辺りからポツポツと雨が顔に当たる。「天気予報って正確ですねえ。」
ポツポツ程度なら合羽を出すまでも無い。と出さずにいたが三ツ口ダムの湖面を見ると既に本降りである。

ここぞとばかりに合羽を出す。本降りの中、駐車場までゴアの合羽のインプレッション。
目から鱗とはこの事か。多少蒸れるがゴムびき合羽とは雲泥の差。明らかに湿気が抜けて行くのが解かる。その代わりか少々スースーする。昔ゴアのスパッツを買った事があるが、その時もスースー感があった。
ゴアってこんな物なのか。多少蒸れても湿気は何れ抜けていくようである。それよりあれだけの激しい降りでも外からの濡れは無く、湿気もいずれ抜けていくものならこれはもう神の領域である。2万円はチョイ痛いけど。(…未だ言っている。しみったれたおっさんである。)

14:05 車に帰着。Auちゃんのシートを濡らさないようにバスタオルを敷き、濡れ物をトランクに放り込んでから運転席に。そして温泉目指しまっしぐら。
別に加速するつもりは無いが、降りの所為で転がしているだけでどんどん加速してゆく。コーナリングも実にスムーズ。御在所通勤車に格下げされてしまったが、こりゃ道中が楽しみじゃわい。
温泉は久しぶりに希望荘。税込み500円はお得です。


2007年02月17日22時26分00秒 記

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