雪を求めて

雪が無いなら有る所へ。
スキー場ならあるだろう。
と、いう事で今日はスキー。
2月初旬の美味しい雪。
サラサラ、ギュンギュン、ああ爽快。


20070203

雪無し御在所は食傷気味。
今は年間で最も冷える時。の筈が今回も望み薄。「田立の滝でも。」と思ったがこの気温じゃあ全面結氷は無理。
「じゃあスキーにしますか。」てな訳で御岳ロープ。ホント変り映えのしない人ですな。
しかしこれも必然のなりゆき。志賀、八方はチト遠い。奥美濃なんて行く気がしない。朴の木なんて行ってやらん。となると御岳辺りになってしまう。そしてゴンドラがあってシニア券がある所で最もお値打ちな所というとここしか無い。まるビ親爺の選択肢は限られている。

4:00 a.m. 自宅出発。こんな時刻でもチラホラと車が走っている。どんな人かと思っていたら、いつまでもこちらと並走している。同じ裏道や近道を走っている。なんの事はない。この人達も行き先はスキー場らしい。

三岳の信号でおんたけ行きの車と別れる。こちらはさすがに一台もいない。暫くすると空が白み始める。雪が出てきたところで数台をパスする。
御岳がよく見える所まで上がってきたら丁度山頂の一角がピンクに染まり始める。車を停めてパチリ。

あまりのんびりしていると先程道を譲ってくれた車に追付かれる。なんどもパスするのは失礼なので追付かれる前にサッサと発進。


6:50 a.m. 御岳ロープ駐車場着。
急いでセンターハウス前へ。もうこの頃にはすっかりピンクに染まっている。

日の出前、中央のシルエットとその上に広がる空の色のグラデーションが綺麗。


今日の目的、そのひとつ(モルゲンロート撮影)が達成されたところで、暫く仮眠。夜更かしおじさんには早起きはつらいよ。
ふと目覚める。正面センターハウスの反射が眩しい。空は真っ青、風も無い。無茶苦茶快適なスキー日和だ。

天気の良さに気が急かれる。ぼちぼち仕度を始めようかな。

8:15 a.m. リフト一本め乗車。既にリフトは営業中。にも拘らず未だ誰も乗っていない。昔は人がリフトを待ったものだが、今はリフトが人を待っている。
この次期ここは寒くてリフトがつらいのに、今日のような穏やかさは珍しい。お日様燦燦、背中はポカポカ、気温は低く爽やか、雪質最高、お天気快晴、景色も最高、非の打ちどころの無いスキー日和。

第二リフトに乗り継ぐとゴンドラ営業開始の案内。じゃあこの上から降りましょか。
滑走前に先ず写真。乗鞍、穂高は薄紫にけむっている。正面の継子が綺麗、樹林帯までが厭に白い。今日は舞妓さんのどうらん化粧。お山は全て化粧美人ですな。

先ずはストレッチ。山歩きではストレッチなぞした事ないが、身体の硬直した中年親爺、滑走前には必要です。
それでは一本め。「ん? 軟らかい。」いつもの朝一番のカリカリバーンとは違い凄くシルキー。この滑らかさ、これがスキーだったんだ。と思い出させてくれる、そんな今日の雪質です。北海道の雪質、岐阜県では絶対味わえない雪質。(ごめん。貶すつもりじゃ無いのですが…。)
大回りでギューン、ギューンと切れ上がって行く。あっちゅうまに次のバーン。ここも大回りでギューン、ギューン。後は第一リフトのダラダラゲレンデ。スピードを殺さないようクローチングで。この恰好、続けるのがしんどいので膝に肘をかけ楽チンモードで。
「プファッ。」あ〜、爽快。

ゴンドラ乗車前に、グラサン取りに車に戻る。ゴーグルは滑走時しか付けないのでグラサンは必携。
ではでは、本日一本め乗車。
ゴンドラ内は温室。窓を開け風を入れる。涼しくて良い気持ち。


それでは暫くゴンドラ回し。シルキースノーの舐めまくり。
2本目に乗ると先程同乗した人。「速いですねえ。」と声をかける。結構お年でシニアシーズン券をお持ち。気の入れようが違います。いつもは隣の【おんたけスキー場】に行かれているとかで、今シーズンも既に5回ほど行かれたとか。年末には北海道へ行かれたそうで、いかにも悠々自適を絵に描いたような身分です。関西訛りなので聞いてみたら鈴鹿だとか。「毎週御在所通いしてるんですよ〜。」なんてつい洩らしてしまう。この方、御在所へもよく行かれるそうだ。御嶽山も登られた事があるそうだ。元気なお爺さんである。
そして3本目、ゴンドラに乗って息を整えているところにまた先程のお爺さんが乗り込んできた。
「よく会いますねえ。」
「ゆっくりだと余計に疲れるんです。」
「私も大回りかノーターンです。」と笑いあう。
ぼろい板を見て、「長い板ですね〜。」と仰る。
「10年以上前のものです。恥ずかしいからあまり見ないで下さい。」
今更板を新調する気も無いし、使えなくなったらスキーも止めよう。
こんなにペースが合ってしまってもなんとなく煙たい。タイミングをずらそうと次は第三リフトに乗る。


センターハウスでトイレ休憩の後、またゴンドラ回し。一端タイミングをずらすとペースが一緒なだけにもうご一緒することは無い。
ゴンドラが混み始めた。また暫くは第二、第三リフトで。
飽きてきたところで、ゴンドラ終点駅の上の展望台へ。

屋上は最中雪。この分厚いモナカの皮を御覧あれ。

景色を満喫しながら(休憩を入れながら。)リフト回し。

第二、第三リフトに乗っていても全く寒くも冷たくもない。陽射しが強くポカポカ陽気で風がない。素手になってもちっとも痛くならない。という事で写真もパチパチ。

穏やか過ぎて眠気を誘う陽気だ。リフト下には兎の足跡やタラの木。雪が消えたら山菜取りにでも行きたいな〜。

志賀高原の春スキーでは、雪の消えた芝生の上にフキノトウが顔を出しているのをよく見かけます。子供達も食べもしないのによく摘んでいたなあ。
11時を過ぎたらまたゴンドラ回し。といっても相変わらずゴンドラ待ちが多い。6人乗りに2人しか乗らなきゃ混みますわなあ。イチャイチャしたい気持ちも解かりますがゴンドラは相乗りで行きましょう。ねえ若いお二人さん達!

閑に任せてアチコチ全ての斜面に行く。急斜面ではあまり人が入っていないせいかコブも出来ておらず、おまけにカチカチじゃないのでのんびりペースで降りられる。
暫く遊んだ後、またロングクルーズ。ゴンドラ15分滑走5分で3回転/時間のペース。

なんだかんだで結局ゴンドラ10本、リフト?本。まあ元手は回収しました。…こういう発想は団塊世代特有のもののようです。朝ご一緒したおじさんも凄くあくせくしており、まるで鏡に映った自分を見ているようでした。
いかんいかん、もっと余裕を持たなければ!

13:15 ラストの滑走を終え車に戻る。
靴を草履に替え、荷物を放り込み、パンを銜え片手運転。マナーの悪いおっさんですな。
中腹まで降って停車。振り返り御嶽山の全景を撮る。


帰りにはお決まりのコース、欅の湯。こちら側の道路の整備が済み温泉に寄る人には便利になりました。
入浴後は景色を楽しみながら鄙びた田舎道ドライブ。(と言っても道路は完全舗装ですが。)


まだ日が高く空も明るい。こんな時刻に帰途に就くなんて、軟弱になったものだなあ。


2007年02月04日11時00分00秒 記

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