冬枯れHike PartU

今日も冷んやり良い気分。
急な登りも汗ばむ程度。
スイスイ、テクテク、スタコラサッサ。


20061125

今朝は星が出ていない。一面曇り空だが案外薄い。
「雨かな〜。この時期の雨は冷たいからな〜。」と思いながらも着替えるのも面倒だしそのまま出かける。
「寒かったらセーター着ればいいさ。」


7:00 a.m. 料金所跡駐車場着。山頂付近は雲の中。傘は必携。今日は玄関に置きっぱなしだった傘をちゃんと持ってきた。まず折り畳んで、合羽も出し易い所にセットして…。
本当に準備の良い?人ですな。前日にやっときゃ良いのに。

7:15 a.m. でっぱつ。

道路沿いの楓も良い色になってきた。山茶花も咲いている。「もうそんな季節か〜。」来週は師走である。
「山茶花、山茶花咲いた道〜♪」鼻歌を歌いながら行く。人が見たら【気の字】と思うかな?

中道の手前で立ち止まる。

生憎こんな天気。中道行っても眺望は望み薄。久しぶりに本谷でも行くか。橋を渡って山の家の方へ向かう。
石段を登るとすっかり葉を落とした沙羅双樹。

花の色だけでなく丸裸の樹も、「盛者必衰の理をあらわす。」なんちゃって。
根元から二股に別れており、双樹とはよく言ったものだ。

本谷なんて本当に久しぶり。一年近く来て無いんじゃないかな?
どうもこの本谷って好きになれない。水が汚染されているせいか、岩に白い汚れが付いているのである。下の方では水量が多いせいか殆ど付いていないが上の方はよく付いている。見るだけでむせかえりそう。手が触れるのも厭だ。他にホールドが無いとしても絶対に触りたくない。触るとそこから壊疽になりそう。だから本当は雪の季節くらいしか来たくないのだ。

昔はこんな所に道があるなんて知らなかった。御在所通いを再開した当初、一の谷新道を降りてきた時にたまたま看板を見つけ、話の種に行ってみるか?って事になったのだった。
そして、行ってみたら結構面白かった。規模的には全く比べものにならないが、結構傾斜があり白い花崗岩が折り重なった様子が中央(アルプス)の沢に似ていたのだ。それも数回続けると、上部の岩にこびりついたあの白い粉のような物が気になり、だんだん足が遠退いてしまった。
でも悪い事ばかり気にしても仕方がないので楽しみながら行く事とする。


7:45 a.m. 不動滝着。

そうそう、この本谷コースって【アルペンガイド38 鈴鹿の山】にも載っていたのだった。
押入れのダンボール箱から探し出し読んでいたら載っていた。如何に何もかも読み飛ばしているかがよく解かる。ホントいい加減なヤツ。
御在所通いを再開してから初めて行った所って結構沢山ある。入道、雲母、クラシ、銚子ヶ口、それに綿向山。綿向山はスカイラインが無料になってからだった。

ここまでで大勢の人と遭った。中道は、先日の中日新聞夕刊に紹介されており、「きっと混むに違いない。」と思ったのも本谷にした理由のひとつだ。それなのにこの混み具合は一体なんなのだ。
足元のおぼつかない、ご老人様一行もいる。よくあんな足捌きでこんな所へ来るなあ。関わり合いにならないよう足早に距離を開ける。
というのも、私自身が最近富にバランスが悪くなっているのを実感しているからである。置いた足が決まらないのである。ぶれた重心を脚力だけでリカバーできず、二の足を出すか手をつくかしてしまうのである。置いた足に体重を預け地面からの反発力を感じながら歩いているにも拘わらず、なのである。
細かなスタンスに立ち平気でいられるのは、絶対にバランスを崩さない、滑らないという自信があるからである。その感覚が曖昧になってきたという事はいつどこでスリップしてもバランスを崩してもおかしくないのである。そろそろ山歩きは限界かな?と思う事がよくある。しかし楽しみながら健康管理ができるのは今のところ山歩きしかない。せいぜい爺様方のことを人事と思わず、細心の注意を払いながら歩き続ける事とする。

不動滝を巻き大岩を越える。振り返ると伊勢湾が朝陽に輝いている。

大黒滝の谷に入る。右岸のバンドに上がる所に古いハーケンが打ってある。冬場ノーアイゼンの時はいつもこれに足を掛けA0としているが今日はその横の細かなスタンスを拾って上がる。「よしよし、今日はフリーで行けたぞ。」こんな事をやっているとまだ現役でいけるような気になるから面白い。

大黒滝を巻くと、滝の上には白い大岩。これが三角岩のなれの果て。

樋状滑滝を巻き三角岩のあった場所へ降りる。なれの果ては遥か下。「あ〜巻き込まれなくて良かったなあ。」

ここから上は例の白い付着物の付いた岩が目立ち始めます。
「うわ〜、気持ち悪い!」背筋がゾ〜! 鳥肌立ちまくり。「早く抜けちゃいましょ。」

周りにはだんだんガスが立ち始めます。見える内に菰野の街並みでもパチリ。

ドンツキ手前で右岸尾根へ。どうせ何も見えないだろうけど大黒岩にご挨拶。

8:45 a.m. 大黒岩展望台着。やはりな〜んも見えんかった。


8:55 a.m. 山頂公園に抜ける。一面ガスの中。人っ子ひとりいない静寂の世界。「寂びし〜い。」


今日も早仕舞い〜♪ 久しぶりついでに国見尾根から降りよかな。
てな訳でひとまず裏道へ。

国見峠から国見岳へ。ひととおり観光スポットの石門と山頂へ足を運ぶ。

石門を潜り、裏側から回って上へ上がろうとすると、辺り一面イワカガミの葉っぱ。「あっ、春にまた来よ〜。」(覚えていたらね。)


9:25 a.m. 国見岳山頂着。

岩の上からはな〜んも見えん。ただ一面にたちこめた、国見の朝の霧の海。
うう〜、寒い。「早く降りて温泉へ行こうよ〜。」またもや軟弱君が騒ぎ出す。

霧が立ち込めた雰囲気の良い尾根道を足早に駆け下る。

あっちゅうまに天狗岩。こんなに寒くっちゃ、上へあがる気なぞ毛頭ございません。

不動谷への道を分け尾根通しに行く。「久しぶりついでにダイレクトルートで降りるか。」
北谷への道も分け巻き道はパスして尾根通し。花崗岩の岩塔を辿る。ふと右手を見るとガスの下に藤内が覗いている。




そして急な降りを暫く行くと、ありました【界】の岩。


10:30 a.m. 国見尾根末端に降り立つ。

裏道に合流し中道分岐へ。


10:55 a.m. 中道に合流。あとは駐車地まで降るだけ。


11:05 a.m. スカイラインに降り立つ。なんとか降られずに済んだ。道路沿いの楓が綺麗だ。


さあ後は温泉が待っている。
この時刻なら希望荘はまだ混んでいない筈。温泉目指してスタコラサッサ。


2006年11月25日20時25分00秒 記

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