紅葉いまいち宮妻峡

どんなかな〜?
ギャン! いまいち? いま二? いま三かな。
山頂から中腹辺りまで。
紅葉前線が下まで降りるのは再来週辺りか?
ちょっとはやまり、ああ失敗。


20061028

先週の雨乞岳が大分したまで染まっていたので、今日は宮妻。
イワクラ尾根から見下ろす宮妻峡の紅葉がお気に入りなので、まずは入道から。ながらく小岐須峡に足を踏み入れていないので、駐車地は小岐須峡とする。また大石橋に停めてぐるっと半周してこよう。あそこなら厭な林道歩きが端折れる。

7:20 a.m. 大石橋着。仕度を済ませ、7:30 a.m. 出発。

まずは入道、池ヶ谷から。
山道に入ると落ち葉がいっぱい堆積している。朝の露を帯び湿っぽい。ビチョビチョと鬱陶しい。「なんだ、俺と同類だらけじゃないか。」そう、私も濡れ落ち葉なのである。
急な登りを暫く行くと杉の木が伐採されている。せいぜい直径20cmほど。太めの木は残してあるので間伐のようだ。こうやって手を入れているって事はまだまだ治山に携わっている人がいるって事だ。個人では杉では費用も出せないだろうから、国有地内で営林署がやっているのか。費用対効果を考えると無駄かもしれないが治水も国の大きな事業である。どうせならミズナラなどの保水性の高い樹種に植え替えれば良いのに。

急な巻き道を終え沢沿いの右岸を行く。相変わらずガラガラの岩屑だらけの道だ。
こんな所を歩くと山靴の有難さを感じる。
つい先日、どこかの掲示板で運動靴での山行について盛り上がっていた。
ガリビエールの靴が出ていたので懐かしさのあまり私も書込んでみた。ついでに、年寄りの私には山靴の方が合っている旨も書込んだら、ガリビエール氏とは別の人になぜか怒られた。運動靴を否定されたとでも思い、それに腹を立てたのか?
反論する気もないのでそのままにしておいたが、運動靴党のこの人、山慣れれば運動靴に行き着くものと思っているようだ。きっと整備の行き届いた北アしか行った事がないのだろう。こんな岩屑のところだらけでは運動靴では足裏が痛くて持たない。山靴がこれだけ普及しているのは全てのシチュエーションにおいて最も有利だからにほかならない。
と言っても運動靴の有用性を否定している訳ではありません。私もアプローチや簡単な岩登りではよく使わせて頂きました。

8:00 a.m. 非難小屋着。

小屋の裏からぐんぐんと高度を上げる。それに従い日当たりも得られるようになる。そして対面には仙ヶ岳がドーン。

滝ヶ谷への分岐を分けると山腹に沿う水平道。暫く行くと池ヶ谷の沢筋に戻る。

もうここからは源流の様相を呈し、なだらかな沢沿いの道となる。
そろそろ沢水が切れかける頃、アラジンのランプを発見。ケルンのようだがランプそっくりの石でした。

沢水が切れると杉の木が現れ、それがなくなると山頂の笹原に跳び出します。

この笹が露でぐっしょり。ズボンの裾もビッチョビチョ。まるで粗相したみたい。カッコワル〜。
朝陽に輝く笹露踏んで、もう直ぐ到着、入道山頂。


9:00 a.m. 山頂大鳥居着。

メッチャ良い天気。伊勢湾の広がりが一望の下。

小休止の後奥宮へ。

宮妻峡が覗けるよう北側へ回る。
「ん? なんだかいまいちのよう。」


9:15 a.m. 奥宮着。

拍手の後、イワクラ尾根へ。
馬酔木の樹林が切れたところで宮妻峡を覗き込む。
どんなかな〜?
ギャン! いまいち? いま二? いま三かな。
山頂から中腹辺りまで。
紅葉前線が下まで降りるのは再来週辺りか?
ちょっとはやまり、ああ失敗。


宮妻峡の紅葉はまだまだ先のようだが、尾根道はそこそこの染まり具合。間近の錦を見上げながら行く。上を向いて歩こう。


9:50 a.m. イワクラ着。

急ぐ旅でもないのでまた寄り道。仏様の膝の上で燃料補給。今日は風も無く、お日様燦燦、良い気持ち。


10:35 a.m. 主稜線に合流。

進路を南に取り、秋空の下稜線漫歩。ここがまた気分の良い落ち葉のプロムナード。
サクサクと乾いた音を立てながら行く。


11:25 a.m. 小岐須峠通過。

「カワラコバから降りてしまおうか。」と思ったが、ここまできたなら宮指路に寄らないのも失礼な話。
という訳で宮指路に向かう。ああ、今日もまたヤケギ谷から降りるんだろな。どういう訳かカワラコバは不人気です。だって目玉になるものが無いんだも〜ん。

11:40 a.m. 毎度お馴染みのランチサイトに向かう。ここの岩の上でのお食事が最高です。
景色が良い事。風が遮られる事。日当たりが良い事。静かな事。誰も居ない事。これら全てを充たす所はそうそう有りません。
が、今日は犬返しから北に伸びた尾根から落ち込んでいるガレ場で工事をやっており、静かな事という条件は充たされませんでした。
この辺りガレというガレ全てにコンクリートを吹き付けているようです。工事の終わったガレは全て灰色をしています。


12:00 出発。ひとまず山頂へ向かう。
馬乗り岩付近から先程のランチサイトを望む。


山頂からは…、やはりヤケギ谷へ足が向いてしまった。三体仏、東海展望の観光名所に寄り道する。


名所観光の後は、単調なヤケギ谷を降る。


ところどころ紅葉の光のシャワーが降りそそいでいる。


この景色が現れるとほぼ降りてきた事が解かる。

そしてこの滝を過ぎると林道は目と鼻の先。


13:30 車に帰着。
ああ今日も林道歩きがパスれた。ああ良かった。

見上げると空には薄雲が広がりかけている。
しかし行動中は全くの快晴に恵まれていた。天の神様に感謝しながら湯ノ山に向かう。
日課の温泉入浴が待っている。


2006年10月28日21時30分00秒 記

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