曇り空の散歩道

葉っぱを落とした疎林の中を行く。
湿気を帯びた風が火照った身体に心地良い。
この時期、日が照るとまだまだ暑い。
強い陽射しに照り付けられるでもなく、曇り空の下の尾根歩き。
ところどころ日本庭園が広がる。
白い花崗岩と薄緑色の流れのような下草。
シロヤシオの奇怪な枝ぶりが色を添えている。
こんな景色には曇り空の柔らかな光がお似合いだ。

20061014

6:50 a.m. 料金所跡駐車場着。
気候の良い秋の行楽シーズンの筈なのに車が少ない。
天気が良くないせいか? それとも先週の連休に頑張り過ぎたか?
何れにせよ人間嫌いの私には好都合である。

半袖Tシャツ一枚では寒そうなので、長袖を着て行こうとザックの中をまさぐる。
「あれっ、無い。」先週雨に遭った為、洗濯したまま持って来るのを忘れた。
やっぱり山の道具は濡れようがどうしようがザックに入れっぱなしにしておくのが一番。
寒い中Tシャツ1枚で出かける。防寒具はザックの中。「我慢出来なくなったらセーターでも着れば良いさ。」

7:05 a.m. 出発。スカイライン沿いの楓の紅葉はまだまだ。

山道にかかり暫く行く。どうも足元が見辛い。最近仕事でPC画面の見っぱなしだったので視力が落ちたかと思っていたが…、「あ〜っ、眼鏡替えるの忘れてた〜。」普段かけている遠近両用のままだった。
曇りで眩しく無いものだからグラサンに替えなかったので、眼鏡も山用(壊れても良いお古)に替えるのを忘れていたのだ。
我ながら本当にアンポンタンである。
長袖シャツと言い、眼鏡と言い、私の老人性痴呆症は確実に進行しているのである。
気を取り直し、あちこち寄り道しながら行く。

雨上がりに露を宿した紅葉が瑞々しい。


8:10 a.m. キレット着。
山肌の紅葉はまだまだ。多少色付きかけと言ったところか。
でもな〜、ここらの紅葉って鮮やかさに欠けるんだよな〜。


鈴鹿の紅葉では亜高山の紅葉とでは比ぶべくもない。ダケカンバの鮮やかな黄色、ナナカマドの鮮やかな赤に対して、ミズナラの枯葉色、シロモジの緑の混じった黄色、躑躅類のどす黒い赤。 植生の違いと気温の日較差の違い。無いものねだりしても仕方ないか。



8:25 a.m. 北谷テラス着。


8:40 a.m. 岩稜帯着。


山頂が近付くにつれ、だんだん薄暗くなる。すぐ傍をガスが流れていく。じっとしていると寒い。それでもまだやせ我慢して半袖Tシャツのまま。


9:00 a.m. 朝陽台着。ゲゲッ、道草ばかり喰っていたら2時間近くかかっている。さっさと武平へ向かう。
その前にジャケットを羽織る。いくらなんでもこのままじゃあ風邪引いちゃう〜。
山頂一帯はガスの中、ぼんやりと紅葉が浮かび上がっている。
霧の中に浮かびくる、揺れ揺れる紅葉よ。


御岳社を過ぎ暫く行くと、路肩に青々とした苔。もうすぐ冬だというのにこの元気さは一体なぜ?


チロリン村を過ぎ尾根上を行くようになるとだんだん明るくなってきた。


10:15 a.m. 武平峠通過。寄り道の所為か凄くローペース。
一路鎌ヶ岳を目指す。
時折指す木漏れ日に紅葉が浮かび上がる。カメラを構えると直ぐ曇る事は解かっているので写真は撮らない。


10:55 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

やはり山頂はガスの中。早々に立ち去る。今日は? そうですね、長石尾根を末端まで。もう長いこと行っていないから。

降り始めると意外に綺麗。あちこち日本庭園風の所へ寄り道しながら行く。


犬星滝からの道を合わせ、三ツ口谷への分岐を分け暫く行くと尾根道は若干登り始める。
振り向くと鎌の山頂はガスの中。左手には白ハゲ、真ん中が鎌本峰、右端のピークが峠道の展望岩。

葉っぱを落とした疎林の中を行く。
湿気を帯びた風が火照った身体に心地良い。
この時期、日が照るとまだまだ暑い。
強い陽射しに照り付けられるでもなく、曇り空の下の尾根歩き。
ところどころ日本庭園が広がる。
白い花崗岩と薄緑色の流れのような下草。
シロヤシオの奇怪な枝ぶりが色を添えている。
こんな景色には曇り空の柔らかな光がお似合いだ。


末端が近付くと右からも左からも大きな水音。結構降ったみたいだ。
道は右側へ降り、長石谷沿いの道に合流する。最後の大堰堤からは凄い水量が落ちている。結構迫力がある。
爽やかな尾根道もここでお終い。後は薄暗い樹林帯の小径。


12:40 車に帰着。下界は青空。クソ暑い。ああ、曇り空の散歩道は爽やかだったなあ。日が当たらなくて良かった、良かった。
さあて丁度良い時間だし。温泉目指してGo!


2006年10月14日20時20分00秒 記

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