小雨の散歩道



20060909

カルちゃんの修理は日曜持込み。と言う事はまたAuちゃんでお出かけ。
かみさんは今日、明日の予定でS司の所へ出かけると言っていたが、「駅まで送れ。」とは聞いていない。
それじゃあ送らなくても良いって事で、いざ出発。
夕べ雨が降ったようで道路がまだ濡れている。Auちゃんの汚れを気にしながら走る。なるべく乾いた所を、水溜りは避けて。と、我ながら貧乏性である。

スカイラインは小雨。出発前の準備は車の中で出来るが、帰りも降っていたらどうしよう。濡鼠では車の中に入りたくない。じゃあ来なきゃ良いのに! おばかなおっさん。
Que Sera Sera.
Whatever will be, will be.
The future's not ours to see.
Que Sera Sera.


7:15 a.m. でっぱつ。
雨のおかげで車も少ない。今日もAuちゃんの危険度は低い。Good. Good.
小雨そぼ降る中道をひとり黙々と歩く。御在所辺りの山道は通行が多いせいか道幅も広く下草で足元が濡れなくて良い。伸びるより先に踏まれてしまうのか、どなたかが整備してくれているのか解からないが、雨の日なぞ本当に有難い。おかげで傘一本あれば良い。
しっとりと湿気を含んだ大気を腹いっぱい吸いながら行く。
玉のような汗がほとばしるのは相変わらずだが、気温自体は低く凌ぎ易い。
こんな日はゆったりのんびりと道草を喰いながら行くに限る。



8:20 a.m. 北谷テラス着。薄暗いガスの中、濡れたススキの穂だけが秋を主張している。既に開花は済み花粉も飛んでしまった。綿毛の種が飛び穂がほおける頃には冬の到来である。…まだ暫く先だなあ。


岩稜帯辺りから雨が激しくなる。テラスを過ぎ、なんとなく気配を感じ上を見る。「Kさんかな?」と思ったのだが違っていた。そういえば最近会わないなあ。
初老の紳士が道を空けて待ってくれていた。
「今日らあ傘が正解やね。」
「ええ。」
見ると傘も雨具も着けていない。
「雨具は?」
「うん、持っとるよ。」
「日帰りだし、濡れてもどうって事ないですもんね。」
見ると上着のカッターは殆ど濡れていない。最近の山用品はこんなにも防水性が良いのか。カッター自体が雨具のようなものである。じゃあゴアの合羽ならどんな雨でも屁の河童?
雨に会う度ゴアの合羽が欲しくなるtanuoさんなのである。(帰ったら直ぐ忘れてしまうtanuoさんでもある。)
もともと私は新し物好きなのである。ゴアテックスが出始めの頃に人より先にゴアテックスのスパッツも買っている。しかし数日続けて使うと表面に水の幕が付き、こうなると通気性なぞ全く無くなってしまった。
その時の印象から、期待するほどのものでもなかろう。と思うようになってしまった。
先天的に大汗かきの私では、蒸気の発散が発汗に間に合わないだろうと思う。そうなれば中はゴムびき合羽と同じ。そんな物に3万円もよう払わん。3万円もあったら何度も豪遊が出来る。(まるビ親爺の豪遊だからたかが知れてます。)

山頂に着いた頃から雨脚が激しくなった。吹き降りなのでズボンが濡れる。おケツまで冷たくなってきた。長者池手前の東屋で合羽のズボンを履く。ああ、合羽のズボンってオーバーズボンにならないかなあ。ドタ靴を通すのが面倒い。


外は凄い土砂降りである。時刻はまだ、9:20 a.m. 足を延ばす気は無いし、あまり早く降りても温泉はやってないし…。暫くのんびり雨宿り。【それは私が未だ神様を信じなかった頃、9月の或る土曜日に雨が降りまして…。】ああ、年寄りは思考パターンが単純で困ったもんですわ。

峠道は中道や裏道に比べ、若干下草の張り出しが多い。合羽のズボンが大正解。

9:50 a.m. 武平峠通過。もちろん行き先はスカイライン。のんびり降りて行けば温泉営業開始の11時くらいになるだろう。
東側駐車場まで来るとガスが山肌に纏わり付き幽玄な面持ちである。

西多古地の大滝はガスの中。勇壮な音だけが聞こえている。きっと水量も多い事だろう。
ガスが切れるまで時間待ち。時間がたっぷり有るって気分的にも余裕たっぷりですね。


10:15 a.m. 三ツ口ダム着。すっかり雨も上がったようだ。


10:30 a.m. 車に帰着。
相変わらず車は疎ら。Auちゃんチェック。OK.

雨は霧雨程度。シメシメ今の内に外で着替えちゃおう。
まず靴を脱ぎ始めたら急に土砂降りに。大雨の中傘をさし、まず靴を草履に履き替え合羽のズボンを脱ぐ。
小降りになるのを待ちながら傘をさしたまま外でウロウロ。
う〜、一向に止む気配がない。仕方が無い中で着替えよう。
バスタオルを運転席にあてがい、濡鼠のまま乗り込む。バスタオルの上で急ぎスッポンポンになる。誰も見てねーだろうな。タオルで全身を拭き、着替えを身に着ける。そして濡れたバスタオルを引っぺがす。
「ふ〜、今日の核心部はここだったな。」
しかし雨の日なんぞにAuちゃんで来るもんじゃない。二度と来るもんか。
着替えが終わりフロントガラスを見ると雨粒はもう当たっていない。「ゲゲッ、なんてこったい。」世の中こうしたもんです。ハイ。
時刻は11時10分前。温泉には丁度良い時間です。
さあ、温泉目指してGo!


2006年09月09日17時10分00秒

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