まるビ親爺の御岳Hike

いかに出遅れたとは言え1時間少々である。
一ノ池外輪山をパスし摩利支天もパス。
にも拘らずこの疲労感。
奥の院など度外視の上、帰着は5時近く。
体力の衰えは確実に、そして目に見えて進んでいる。
そしてマインド自体が衰えている事にも歳を感じる。

20060814

今日は御岳。田ノ原からだと費用はガソリン代と餌代のみ。有料道路代もバス代もロープウェイ代も要りません。
まるビ親爺には涙がちょちょぎれるくらい有難い所です。
往路、復路のレポートはこちらをどうぞ。

8:00 a.m. だだっ広い田ノ原駐車場で駐車場所を定め駐車。登山口もトイレも遠いが、これも車の安全の為。ずっと昔、一家でタウンエースで来た時、駐車中にぶつけられている。幸か不幸か人身事故を伴っていたため当て逃げされずに済んだ。(怪我をされた方には不幸以外のなにものでもないが。)
まずは腹ごしらえ。前日マーケットで調達した餌の中からシャケのオニギリ(105円)を頂く。行動食のパンも賞味期限が近付いたディスカウント品。まるビ親爺に相応しいメニューではないか。
そしてお茶も198円の2Lペットボトルから500mlボトルに移し変えて持って来ているのである。なんと慎ましい生活ぶりだ。こんなんじゃあ、リッチな若い方々とはとてもご一緒出来ない。これもまた一種の【孤高の人】なのである。いや、【孤独の人】もしくは【赤貧の人】か。

たとえ赤貧でも僕の周りにはいつも太陽が輝いているのである。見て下さい、この青空を。天気予報では曇りだった筈。
賞味期限切れ(8/14 午前1時まで)のおにぎりを美味しく頂いた後は、準備を済ませて登山口へ。そこで朝のお勤めも済ませる予定が…。出ない。なんとなく落ち着かず踏ん張る事もできない。
ちょっと生活パターンが変わっただけで出るものが出なくなる。こう言うのを【ケツの穴の小さいヤツ】と言うのだろう。…ああ、今日もまた下ネタになってしまった。
まあいいか、途中でしたくなったら青天でやろう。その方が爽やかだ。(くれぐれもマネしないで下さい。最近は恐〜いエコロジジイのおっさんが睨みを効かしていますから。)


8:20 a.m. 腹膨るる思いを抱えたままでっぱつ。

熱い。後頭部や首筋が熱を持ってくる。早速ハンカチカーテン。歩き始めると今度は暑い。これ以上脱げないよ。いくら山の中でもここらはうら若き乙女もいっぱいいる。パンツ一丁では歩けない。木陰を目指し一目散。

樹林帯に入るとほっとする。さすが2000m越え、風は無くとも木陰は冷んやりしている。

9:00 a.m. 樹林帯を抜け早くも檻に入ったお不動さん。いつもながら恐い顔で僕を睨んでいる。「オオキジ撃つな〜。」とでも言いたいのだろうか。
日差しは強いがさすがにこの辺りまで来ると涼しい風が全身の汗を拭ってくれる。

腹に不要な荷物を抱えているせいか身体が重い。ああ、早くこの荷物を捨てたいが、こうも人が多くっちゃ這松の中に入って行く訳にもいかない。クッソー。クソしたい。(いかんいかん、また下ネタだ。)

水場が近付くとチラホラと花が目立つ。こんな所の貧弱な花に時間をかけて撮影なぞしなくても、上へ行けば厭になるほど咲いている。解かっていながら足を止めて撮っている私ってやはり認知症?


10:00 a.m. 大のぞき着。

そしてこの辺りから王滝頂上まで花が増えてくるのである。上の比ではないが。


10:20 a.m. 王滝頂上着。祠に拍手。

時折青空が覗く剣ヶ峰を目指す。


10:45 a.m. 剣ヶ峰着。
この空気の清涼感、やはり3,000m。これが夏山。


いつものメニューで一ノ池周遊。社務所裏から降りて行くがどうも気が乗らない。去年S司と来た時みたいにショートカットして二ノ池から降りちゃおか?こう言う気持ちが起こる事自体精神老化の証拠である。
降りるかどうかは別にしてあそこを登る気がしない。いかにもしんどそうだし登っても継母は見えないかもしれない。

結局去年同様一ノ池を横断しショートカット。振り返れば剣ヶ峰もガスに覆われている。正解だったかな?

ショートカット後外輪山東端から振り返る。
ああ、あの雲では継母はやはり見えなかった事だろう。

そして二ノ池へ降りて行くがガスで見えない。見えなくても勝手知ったる他人の山。砂ザレをショートカット。この辺り砂地にコマクサが自生しているので荒らさないよう気を付けて。且つ豪快に飛び降りるが如く。
おお、有るわ有るわ。いっぱい咲いてる。ここにもあそこにも。そこらじゅうコマクサの群落だらけ。

ガスが切れるとコバルトブルーの二ノ池がすぐ足元に。

雪渓の上に出るがやはり硬い。滑って池にドボンじゃ洒落にもならん。早々に砂ザレに移り池畔に降り立つ。
11:10 a.m. 二ノ池着。池を眺めながら賞味期限間近のディスカウント商品のアンパンをかじる。


11:20 a.m. 出発。このまま降りてしまっては今後も易きに流される一方である。老骨に鞭打ち賽の河原へ。
二ノ池から降り始めるとそこらじゅう花盛り。これでもかこれでもかと咲いている。私は植物については全く無知なので「おお、いっぱい咲いてるな。」程度にしか思わないが、花好きには堪えられないだろう。
この辺り半端な位置のせいか人も少ない。おかげで荒廃が避けられているのかも知れない。この辺りを踏み荒らしているのは私を含め極一部の人だけだから。


賽の河原はガスの中。時々視界が開けるが山頂部は殆ど顔を見せない。

ペンキ印もしつこい程付けられているし、ロープも張ってあるし余程でないと迷う事はない。ロープがトラヒモから緑一色になっていたが何か理由でもあるのかな?景観を保つ為とか。植物保護とか遭難防止というなら目立つトラヒモの方が良いと思うが。
それにしても毎年毎年こんなもの張り直してたら金がかかって仕方なかろうに。


12:05 摩利支天の尾根の末端着。

摩利支天へ行くつもりで登ってきたがいいかげん草臥れた。このガスでは継母も望めないだろうし、早々にパスを決め込む。そのまま五ノ池へ。
降りかけると五ノ池小屋、継子が霧の中から現れる。
振り返ると先程の末端がもうあんなに高くなっている。

そして右手のガスが切れ掛かると三ノ池がエメラルドグリーンの湖面を輝かせている。

継子の上には青空も。


12:20 五ノ池小屋前に降り立つ。
時計を見て一瞬躊躇する。「四ノ池一周はパスろかな?」それを黙殺するかのように継子へ向けて歩き出す。
「老化は精神から。老化は精神から。」呪文のように繰り返す。


12:55 継子岳山頂着。

だが一瞬勘違いかと目を疑った。継子ドームが無い。
目の前にあるのは瓦礫の山。目新しい看板になんとなく違和感を覚える。【チャオゴンドラ駅まで100分】ゴンドラが使えるとのことでこちらからのルートもメジャーになったのか。その為目障りなものは解体し見栄えを良くしたものか。
昔から日和田ルートはあったが殆ど登られていなかったように思う。
こちらから登る人が増えたせいか、継子から四ノ池流出口への登山道も整備されたようだ。賽の河原と同様の緑のロープで仕切り、ペンキ印をそこ等じゅうに塗りたくり、這松帯を削り取り明瞭な道が作られている。いつも通っていた岩場からのルートにはペンキで大きな×印。そのくせ入口には「この先道が不明瞭の為、云々。」の看板。「通行止め」にしておきルートファインディングできる人だけの秘密の通り道にしておいてくれれば、と思うのは私の身勝手か。


13:20 四ノ池流出口着。

ついでに幻の滝なるものの一部を覗いて見る。うーん、この季節大したもんじゃねーな。

レストラン四ノ池で小休止。なにか補給しないと賽の河原まで上がれない。

13:45 三ノ池外輪山北端に這い上がる。燃料補給しても即エネルギーにはならない。効き目が現れるまで暫し時間を要す。これも歳のせい。

この辺り日当たりが良くないせいか花の時期が遅いようだ。賽の河原では既に終わってしまったと思われるナントカシオガマがいっぱい咲いている。その他のミヤマシラナイソウもぎっしりと咲いている。


そのまま摩利支天の巻道を賽の河原へ。重い足を引きずるように。


14:20 賽の河原東端着。ここまで来ると多少は元気も湧いてくる。ここからはもう高低差もそんなに無い。

14:50 二ノ池着。

ゲゲッ、もうこんな時間。日のある内に降りれるかな。ラテの電池使えるかな。
現役の頃は毎週ラテを点けていた。本番前には行動予定に応じて予備電池もちゃんと用意していた。然るに今はザックに入れたまんま。使えもしないものを持ち歩いているって滑稽ですね。

15:00 剣ヶ峰と巻道の分岐着。ここまでくれば王滝頂上は目と鼻の先。


15:25 王滝頂上着。そのまま田ノ原へ。

16:00 檻の中のお不動さん着。相変わらず恐い顔で睨んでいる。「大キジは撃たなかったよ。」そのせいでこんなにしんどかったのかな?
田ノ原はもう目の前。


平坦地まで降りてくると写真を撮る余裕も出てくる。所々ナナカマドの紅葉も見られる。


16:35 田ノ原着。
なんとかラテを使わずに済んだようだ。
社務所に無事下山のお礼をしようと思ったら建て替え中。昔の思い出がだんだん消えて行く。

いかに出遅れたとは言え1時間少々である。
一ノ池外輪山をパスし摩利支天もパス。
にも拘らずこの疲労感。
奥の院など度外視の上、帰着は5時近く。
体力の衰えは確実に、そして目に見えて進んでいる。
そしてマインド自体が衰えている事にも歳を感じる。


16:40 車に帰着。片付けをして(トランク内は今日はビニルシートが敷いてある。)シートが汚れないように運転席にバスタオルを敷いて、うしげの湯へ向かう。

うしげの湯で1000円札を出すとおつりは300円。レジの表示を見ると、なっなんと700円。
ガーン! 今更止めますとも言えず。
600円でも高いと思っていたのに。
そして中のお湯はシャビシャビの水。以前は濁っていた浴槽も透明で底がはっきりと見える。
前は飲む事ができた流し口のお湯にも「飲めません」の張り紙。
いよいよ枯渇したか。100%沸かし湯の為燃料代がかさみ値上げしたか。これじゃあ全くただの銭湯じゃあないか。なんで銭湯ごときに700円も払わにゃならんのだ。
「もう二度と来るもんか。」
心に堅く誓う【まるビ親爺】のtanuoさんでした。


2006年08月15日15時25分00秒

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