木漏れ日の散歩道

時々射し込む木漏れ日の中、涼風を身に受けながら歩を進める。
梅雨明けは未だのようで湿度も高い。
それでもこの爽やかさは気温が低いせいか。
毎週の神様からのプレゼント、有難く頂きます。

20060722

相変わらず異音の出ているカルちゃんを労わりながら今週もやってきました。
梅雨も明けていないのに毎週の好天。これはきっと御在所の神様からの皆勤賞。
菰野の道の駅で用を足しトイレから出ていくと日差しが強い。
ゲゲッ、天気が良すぎるのも考えもの。暑いの厭だなあ。

山頂付近にはまだガスが纏わり付いているが、中道はモロ日に当たっている。
「ありゃたまらん。」てな訳で料金所跡駐車場はパス。そのまま武平峠へ。
国境の長いトンネルを抜けると曇国であった。
低く垂れ込めた雨雲は周囲の山を覆い隠し小雨もぱらついている。
「人間さ〜ん、人間さ〜ん。」半ば開き気味の窓を通して呼び声が聞こえる。
そう、あれは蛭子と云う名の芸者ガールである。
この先自分がどんな運命を辿るかおぼろげながら察しはつく。君子危うきに近寄らず。のっぴきならない運命を辿るより汗みどろのサウナの方がまだまし。
という訳で料金所跡駐車場まで引き返す。「まあちょっとドライブしたかっただけさ。」
ついでに西多古地の滝の写真でも。


7:15 a.m. 出発。とんだドライブのせいで遅れてしまった。
登り始めるといっきに汗が流れる。こんな日は裏道へ。また木漏れ日の散歩と洒落込もう。
山頂付近はガスに覆われているがこちらは日が照っている。さあ裏道、裏道。

分岐から裏道へ。裏道に合流するとなだらかな散歩道。時折木漏れ日が射し込むが冷んやりした風が心地よい。
樹林の中の散歩道、私にとってここの登りは結構新鮮な景色なのである。昔は厭になるほど通った道だが、それは殆どが夜中の事。たまに朝出の事もあったが周りの景色の記憶なぞ全く無い。
それとは逆に足元の石の並び、形などはよく覚えている。この石を過ぎると道はこちらに曲がっていてこんな形の石がある…。あの頃から殆ど変わっていないというのも不思議な事である。余程安定しているのか、この形が究極の進化の結果なのか。

藤内小屋に着くと早速テストストンでフリクションチェック。一歩めのスタンスでズルッ!「えっ、なんで?」初めの一歩でつまづくと後がどうも不安になる。クレッターなら濡れていようがおかまいなしだったのに。やはり山靴では足裏感覚が鈍くなるようだ。
小屋前のテーブル付近には大勢の中高年。なんだか凄く奇異な感じがする。よく見ると登攀具を着けている。偏見だとお叱りを受けるかもしれませんが、お年寄りのこの姿は見慣れていないだけにどうもしっくりこない。
それにこんな所からあんなもん着けるか〜? 人に見て貰いたいのかしら。
そして早々とメットも被っている。頭が蒸さってハゲの進行が速まりまっせ。僕の頭が薄いのも昔のメットの被り過ぎが原因ではないか? と疑っているくらいですから。

遊んでいると、登ってきた小母様二人。一人がもう一人に何か説明している。「あんなことやるのは腕力がいる。」
「いえいえ、岩登りも基本は足です。腕力なぞ本番の長丁場ではあまり役に立ちません。」
と口に出して言えない私って本当にシャイですね。

その後久しぶりに天狗の踊り場に寄る。新しい遭難碑が無いって事は若者の登山人口の減少を物語っているのか。

8:45 a.m. 前壁前の大岩で休憩。
この辺りまで来ると雲が多く日が当たらないので涼しくて良い。
谷越しに伊勢平野の広がりを望む。里は日が当たり暑そうだ。

先程の藤内小屋と言い、前壁の前と言い、長々と長〜い休憩。Oさんとダベリング。年寄りのペースに合わせて貰いチョット可哀想。


10:30 a.m.? 望湖台着。またまた休憩兼ダベリング。ここでも長々と居付いてしまう。どうもケツから根が生えてしまったようだ。


このままではまた武平峠からエスケープしてしまいそう。鉄の意志で鎌まで行く事にする。
10:50 a.m. 出発。
11:10 a.m. 武平峠通過。「おっ、降りだけは速いじゃん。」
この辺りまで来るとヒグラシの鳴き声が活発になってくる。やっぱりエゾハルちゃんより哀愁を帯びた鳴き声がもの哀しい。

11:30 a.m. 展望岩着。

鎌ヶ岳最後の登路、ふと目の前にキンレイカ(だったかな?何度教えて貰ってもすぐ忘れます。)

最後の岩塔を攀じり先端に立つ。「ふう、良い気持ち。」雨乞岳と背比べ。


12:00  鎌ヶ岳山頂着。 祠に拍手の後、南側へ行くと先週同様凄い人。風が無いのも先週と同じ。
先週同様山頂北側に陣取る。先週同様涼やかな北西風に曝され小休止。夏場はこちらをリザーブシートとするか。


降りは三ツ口谷尾根コースから。
ここは登りには採りたくないコースだ。こんな陰湿な急斜面なんて想像しただけで気が滅入る。でも登ってくる人が多い。皆さん凄いパワーです。私ゃよう真似しません。
砂ザレから沢に合流。後は沢沿いに下るだけ。

13:00  三ツ口大滝着。
今日は凄い水量。けっこうド迫力です。

そしてここでもダベリング。

13:30 三ツ口ダム着。


13:50 車に帰着。
この時間なら温泉に入ってからでも午後5時までには家に着く。今日は5時までに帰って来いとの奥方様の命令である。こんな壊れかけのカルちゃんなんぞで出かけなくても良いだろうに。ああ可哀想なカルちゃん。

何はさておき温泉温泉。


2006年07月22日21時00分00秒

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