雨上がりHike

雨に洗われた新緑。露を宿した若葉。
足早に流れるガス。湧き立つ雲。
大雨に打たれたササユリは哀れな姿だったが、今にもはじけんばかりに膨らんだ蕾がいくつか。
厳しい自然の中で逞しく命を繋いでいる姿に、心地よい感動を味わう。
こんな日だからこその出逢いがある。

20060701

未明、豪雨の音に目覚める。
「窓を閉めなくっちゃ。」半分眠ったまま別の部屋の窓も閉めに行く。
「この雨じゃあ今日の御在所通いはパスだなあ。」また眠りの渕に落ち込んで行く。

目覚ましの音に目覚める。外はもう明るい。雨はあがっており、雲も薄い。
「出かけるか。露を宿したササユリでも見てこよう。」やはりササユリは多少雨に濡れている方がお似合いだ。

6:55 a.m. 料金所跡駐車場着。
Iさんの車が1台だけ。明け方の大雨。こんな日に来るのは我々くらいのもの。
準備をしていたらRoad Ster。もしや?と見ているとUさん。こんな日によく来ますなあ。やはり似たもの同士ですな。尤も雨は既に止んでおり雲が切れかかっている。晴れ男の面目躍如ってところです。
支度を終え挨拶をしていたらダベリング。長々と話し込んでしまいました。

7:20 a.m. 出発。
日も当たっていないし気温も低く爽やかである。多少湿気を含んでいるが強めの風が汗を拭ってくれる。
軽快に歩を進める。尾根筋に出たあたりからチラホラとササユリが散見できるが、明け方の大雨で傷んでしまったようだ。どれもこれも痛々しいくらい哀れな姿に変わり果てている。
「上へ行きゃあ、良いのが有るだろう。」と先を急ぐが、えてしてこんな時には良いものが無いのが普通である。
先週見つけておいた蕾も、開いたものは既に傷んでしまい、未だ蕾のままだったり。今日は駄目かな?
ササユリは駄目でも雨に洗われた新緑が瑞々しい。こんな日の散歩が好きだ。

8:25 a.m. 凹角上の岩塔から見下ろす。
田植えの済んだ田圃の緑がベルベットのように見える。雨に濡れ色が濃く見える岩と新緑のコントラストが綺麗。目が覚めるような鮮やかさだ。
この辺りではササユリは見かけないが、そこらじゅうコアジサイが咲いており、濡れているせいかいつもより色が濃い。


9:05 a.m. 上部テラス着。
足早に流れるガス。湧き立つ雲。暫しの間荘厳な世界に浸る。




9:20 a.m. 富士見岩展望台着。暫くの間、本谷を湧き上がるガスの流れに見惚れる。ガスが切れた一瞬、大黒岩の尾根が姿を現す。

またササユリを探しながら朝陽台へ向かう。


9:35 a.m. 朝陽台着。

山頂一帯でも成果は無し。リョウブがチラホラと咲きかけ。でも蕾が少ない。時期的にまだ早いのか?

峠道でも成果無し。いや、いまにもはちきれんばかりの蕾を発見。明日あたり咲くのだろう。これは12-3歳のお嬢ちゃん。ますますロリコンになってゆく…。

今日は殆ど写真を撮っていない。あまりにも淋しいのでなんでも適当に撮りながら行く。

そして武平峠手前で、なんでも良いからと草臥れているササユリで手を打つ。
ロリコンのおっさんとしては不本意ですが成果ゼロでは心許ない。年の頃なら三十路過ぎ、既に薹が立っていますがこの辺りで我慢しておきましょう。
「別にあんたの為に咲いた訳じゃない。」 えっ、ササユリが何か言ったような…。


10:55 a.m. 武平峠着。
今日は早仕舞い。ここからエスケープ。
登山届けのポストが替わっていました。


スカイラインに出ると里の雑草がいっぱい。成果の足しに手当たり次第撮って行く。


大雨の後にしては西多古地の滝は水が少ない。こちらはあまり降らなかったのかな。

夏草の茂る表道を行く。

11:35 a.m. 三ツ口ダム通過。その後は三滝川沿いの道を行く。


12:05 車に帰着。
さあゆっくり温泉に浸かって早めに帰ろう。最近寝不足で歩きながら睡魔に襲われていたtanuoさんでした。


2006年07月01日19時05分00秒

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