禁を犯して後尾根へ

梅雨のあいまの五月晴れ。久しぶりに裏道へ。
ピョンの耳から好天の、バットレスでも見てきましょ。
思わぬ事からハプニング。
後尾根行ったは良いけれど、中道抜ける道が無い。
予期せぬ薮漕ぎ、ゼーハッハ。
身体も心もズタボロです。


20060624

今日は曇りの筈。なのに朝からドッピーカン。
「暑いの嫌だなあ。」と思いながら車を走らせる。

菰野でトイレ休憩。車から出た途端、後頭部と首筋を直射日光にジリジリと焼かれる。
「ギョエー。」悲鳴を上げながらトイレに逃げ込む。
ああ、夏至も過ぎたし、これからまた地獄の季節がやってくる。

湯ノ山への道と別れスカイラインへ向かう。信号を越えるとダラダラの上り坂。真っ直ぐの道で正面にはピラミダルな御在所が立ちはだかっている。
ここから見る御在所が好きだ。近頃は何も感じなくなっていたが、今日のように天気が良いと初めて見た時の感動が甦る。
あれからもう30年以上過ぎているんだなあ。歳食う筈だ。


6:50 a.m. 料金所跡駐車場着。
早々と常連さん達の車が停まっている。
支度をしながら考える。今日は暑そうだし、中道の尾根筋なぞもろに後頭部を焼かれる。そうだ、裏道の木漏れ日の下を歩くのが気持ち良さそう。朝の陽光に輝く、ピョンの耳からのバットレスも綺麗に違いない。
朝見た御在所の姿から、バットレスを初めて見た時の感動が呼び覚まされたものか? 今日の予定が決定。

7:00 a.m. 出発。道路沿いの合歓の木、葉っぱが閉じている。花が咲くのももうじき。


割と気温が低いが湿度が高く、汗が噴出す。でも良いんだ。暑いのはここの登りだけ。裏道分岐からは降り。裏道に出ても緩い登りの木陰の散歩道。うん、我ながら良い選択だ。


思った通り良い選択だった。おまけに冷んやりとした涼風が通り爽快この上なし。
Iさん、Oさんも中道途中のササユリに後ろ髪を引かれながらも御同行。それじゃプレゼント代わりに珍しい所でも案内するか。
7:40 a.m. 藤内小屋着。急ぐ旅でも無いので休憩がてらテストストーンでお稽古でも。と言う前にもうおふたかたとも取付いている。

「おかあさん、ヒモは反則だよ。」
そうだ、今日は後尾根のテストストーンで遊びそのまま中道に抜けるか。お二人とも行きたがっていたようだし。
でもそうするには、「藤内へは足を踏み入れない。」という私の禁を破らなきゃいけない。「まっ、良いか。別に大した決め事でもないし。」随分いいかげんな禁である。でもかみさんには内緒、内緒。

ひとしきり遊んだ後で直ぐ傍でササユリ発見。さすがおかあさん。思いが通じて良かったね。


8:00 a.m. でっぱつ。小屋の裏手にも大きなササユリ。まるでテッポウユリほどの大きさ。
コアジサイも満開。


8:15 a.m. ピョンの耳泊り場着。
朝の陽光に真っ白に輝く岩と真っ青の空のコントラストが絶妙です。まるでヨセミテに来たかのよう。
手前に空木の花を入れてもう一枚。


その後裏側からピョンの耳へ。
おふたかたのお尻のツーショットです。(肖像権の侵害だ。って怒らないでね。)

しかし良い天気。もう秋の雲だ。おかげで湿気も抜けてしまい凄く爽やか。


8:40 a.m. 藤内沢出合着。
雨か雪か天気の悪い時しか通っていないので、久しぶりの出合からの藤内である。やはり晴天時の方が迫力ありますなあ。

藤内沢を登り始めて様子が変わっているのに気付く。これは記憶が無いのではなくて、記憶にある、在ったものが無いのである。大岩がありそれをテストストンのようにスタンスを拾いながら直登していた筈。どうやら下の石がえぐられ傾いてしまったようだ。「昔より難しくなっている…。」

8:45 a.m. 前尾根下のテストストン着。どこがどう違うのか説明できないがなんとなく様子が変わっているように感じる。そうだ、テストストンの直ぐ上、藤内滝側にあった垂直の大岩が無い。ボルトが打ってあり、シュリンゲ一本でアブミ代わりに直登していた岩が無くなっていた。それでも大体の様子は昔と同じである。
考えてみると25年ぶりなのである。「あ〜あ、こんなに簡単に禁を犯すとは。でも今日限りにしとこ。」


8:55 a.m. 一壁に向けて中俣を詰める。

Iさんが言うにはここは冬しか通らないそうだ。一壁へは右岸側に巻き道があるとか。「ふ〜ん、世の中変わった。」

詰めて行くと垂壁に阻まれる。「あれっ、こんなとこあったかなあ?」左側に逃げる。暫く行くと巻き道の上に出る。もう一壁は目の前。
左側の簡単な所ならノーザイルで行けるかなと思ったが、悪いお手本は禁物。バカな事は止めときましょ。それに上の方はスタンスが細かそうだし…。

一壁の下で休憩していたら、ゾロゾロと人がやってきた。そう言えば今まで藤内では誰にも会っていない。無茶苦茶静かである。昔のような順番待ちの数珠繋ぎなんて嘘のよう。今の人達は恵まれているなあ。
この人達の中にIさんの知り合いがいた。顔の広い小母様である。なんでも有料講習会だとか。そして一人15,000円だとか。「しょえー。」今の人は不幸ですなあ。…さっきと言ってる事がちゃうやんけ。
お邪魔虫さっさと消えましょ。という事で左側から一壁の上へ行く。
3ルートの終了点を過ぎそのまま上へ抜ける。リッジを這い上がりながら行く。「あれ〜、こんな怖い所あったかな〜。」記憶が全く無いのである。でも後尾根は一壁の上には違いがないので適当に行く。

一壁の真上から後尾根に回りこんだ所で休憩。ちょうど中俣を挟んで真正面にバットレス登攀中の2人が見える。今日はこの一組だけの貸切なのである。追い立てられる事も無く終始マイペース。
そしてこちらもマイペース。こんな所来るバカはどこにもいない。我々だけである。
適当にルンゼに沿って行く。嫌らしそうな大きなチョックストーンが目につく。「あんなもんあったかなあ?」
ころあいを見て左側のフェースに回りこむ。がテストストンらしきものが無い!
とうとう砂ザレに出てしまった。昔は一番上に大きなテストストンがあり、落ちると下まで行ってしまうようなところなので凄く緊張感があり楽しいところだった。そのテストストンの下が空洞になっておりその下が砂ザレになっていた。裏側から砂ザレに飛び降りそのまま獣道を詰めると中道の上の方、テラス上のトラヒモで囲ってある所に出るのだった。
どうやらルンゼ途中にあったチョックストーンはテストストンが落ちた物のようだ。
25年。いろんな事があったのだろう。過ぎてしまえばあっと言う間だが、毎年の台風、大雨が25年間繰り返されてきたのである。
下を見下ろすと先ほどまで同じ高さにいた人達がまだあんな下に。ほんとマイペースですな。

9:50 a.m. テストストンのお楽しみは空振りに終わったが、まあまあ岩稜歩きも楽しめた事だし、ササユリ求めて中道へ向かう。
しかし…、道が無い。通り易い所を選んで行くしかないのだが、大岩が行く手を阻んでおりそれを回り込んでゆくしかない。急斜面の薮漕ぎ。立ち木を頼りに木登りで岩を乗り越えて行く。
「おいおい、こんな所無かったぜ。」ともう一人の自分が話しかけてくるが、二人を不安にさせちゃあまずい。こんなときはダンマリを決め込むしかない。微かに踏み跡らしきものはあるので、我々のようなおバカがいるのだろう。しかしこれは明らかに昔の道ではない。スリップして落ちればそのまま中俣まで空を飛ぶ事になる。残念な事に誰も翼を持ち合わせていない。「ああ、空が飛べるといいなあ。」

10:10 a.m. 傾斜が落ちてきた所で休憩。見通しの効く岩の上で燃料補給。

その後は緩かな疎林帯の中を行く。大岩の横に日本庭園のような所もある。おバカな事をやらないとこんな所がある事も知らないままだ。
「ぼちぼちかな?」と思った頃に人の姿が目に映る。中道に飛び出した。変な所から人が湧いてきたので驚いた様子。「どうせバカが道に迷ったのだろう。」とでも思われちゃったかな? 事実だから否定しません。
中道に出たところの5m程下はトラヒモの場所。
「ええっ。ほぼ同じ所じゃん。」今度はトラヒモの所から降りてみようかな?昔の道はどこかで崩れ落ちたのかも知れない。
いずれにしても全員五体満足に生還出来たので善しとしよう。しかし昔の記憶ほどあてにならないものは無い。

10:40 a.m. 富士見岩展望台着。爽やかな風が先程かいた冷や汗を拭って行く。「あ〜あ、極楽極楽。」

朝陽台へ向かう途中でまたまたKさんと遭遇。お互い「こんなに遅い時間になぜこんな所に?」と同じ事を言っている。Kさんは今日は三ツ口から鎌、武平経由だとか。こちらも変な所経由でって事で。
そしてササユリ情報の交換。三ツ口も下の方でちらほらとか。
朝陽台でまたまた小休止(どんだけ休んだら気が済むんじゃい。)の後、望湖台へ。

11:40 a.m. 望湖台着。

そしてまたまたおケツのツーショット。お二方伴狭い所が好きですね〜。


またここで暫しダベリング。おもむろに中道に引き返す。先週蕾がたくさんあったところが気になっているようだ。


そして開きかけの初々しいのを発見。まるで17-8歳の乙女のよう。こんなのが好みだなんて全員ロリコンですな。でもやっぱり可愛い。


そしてまた地蔵岩下のテラスで長時間のダベリング。今日は身体より口が草臥れました。来週一週間黙っていようっと。

14:05 車に帰着。温泉で口の疲れって取れるかな?


2006年06月24日24時15分00秒

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