お久しぶりです、お釈迦様


20060610

家から出ると、外はもうすっかり明るい。
「そうか、もう6月。あと2週間で夏至か。」明るい筈である。
冬の早朝と違い起きるのも辛くない。あれから半年過ぎたのか。いつまで続く? 御在所通い。

空は薄曇り。小高い所からは鈴鹿の山並みが望めるが、三重の方は高層の雲が分厚そう。おまけに鎌ヶ岳以北の山頂には低い雲がかかっている。
菰野町に入ったところで急に思いたち朝明へ向かう。「満開の空木の下を歩いて、庵座の滝でも見て来よう。」


近頃は朝明周辺までも蛭の勢力範囲になってしまったそうだ。私も何年か前、松尾尾根でやられている。朝明行くなら今の内。これ以上遅くなると足を踏み入れる事が出来なくなる。
こんな画策をしなきゃならない時代なんだなあ。昔はそんな事考えもしなかった。

7:00 p.m. 水無トイレ駐車場着。
お勤めを済ませてから準備にかかる。

7:15 a.m. でっぱつ。風が強く肌寒い。うん、これなら蛭もまだ出てこないだろう。
ここからだと林道歩きが長い。のんびりと道端の花を見ながら行く。

昔はこの辺りはまだ地道で道端の樹林の間に突っ込めばどこでも駐車可能だった。今では全線完全舗装。路側には縁堰が作ってあり車を乗り入れるには抵抗がある。凹んだ所は皆私有地への入口になっており駐車禁止。完全舗装で通行が楽な為、誰でもがやってくる。おかげで車上狙い対策など余計な事に神経を使わなきゃならない。数年前にはキャンプ場の中まで完全舗装となった。費用対効果を考えた事があるのだろうか。無駄に税金を使って誰がその恩恵に浴しているのですかね。…あ、あ、あ、また余計な事を言ってしまった。

足が棒になりかけたところでやっと庵座谷下部のキャンプ場入口。
キャンプ場を通り抜けたところで振り返るとハライドが見える。こちら側にはガレが無くこんもりとしている。


その後登山道に沿って行く。昔は滝までは沢沿いを辿っていた。今は山道の方が楽なのと、靴を濡らしたくないので沢沿いは敬遠している。こんなところにも精神の老化が見て取れる。
考え事をしながら歩いていたら、山腹道が大きく左に曲がり始めたのに我に帰る。
「ゲゲッ。滝を通り越しちゃったかな?」かな?じゃなくて確実に通り過ぎている。山道から滝下へ降る所を見過ごしてしまったのだ。庵座の滝見物は本日のメインディッシュだった筈。それを食い損ねても、「まっ、いいか。」 本当に食?への執着が無い人だ。そう言えば昔からそうだったなあ。核心部を巻いてしまっても、「まっ、いいか。」チャランポランは今に始まった事じゃない。引き返そうなんて選択肢は一切持ち合わせていない。
そんな訳で滝上の沢に出る。後は沢沿いに進むだけ。

8:30 a.m. 二股着。冷んやりした風を身に受けながら、小休止して燃料補給。


もう暫らく沢沿いを行き、最後の滝着。庵座の滝の比じゃありませんが、今日は水量が多いせいか結構迫力があります。

滝を巻き沢と別れて尾根に取り付く。朝方かかっていた雲のせいか、雨上がり同様何もかもビチョビチョ。
樹林帯を抜けると下草も乾いてくる。そして正面には流れ谷のドンツキ。振り返ればさっきまで見上げていた猫岳があんなに低くなっている。そこから南に目を遣れば雨乞岳、御在所の山並。
涼風にシャツの汗がどんどん抜けていく。


最後の一頑張りで松尾のドタマに飛び出す。
9:25 a.m. 松尾の頭着。


9:30 a.m. 釈迦ヶ岳山頂着。笹を刈ってくれたようで東側の見通しが効く。茶色に実った麦と田植えの済んだ水田の緑がモザイク模様を描いている。


ハトムネ(本当は羽鳥峰です。)に向かう。
誰かが「ハトムネ(鳩胸)」と言うと、また誰かが必ず「デッチリ(出尻)」と言っていたなあ。毎度くだらない事を言い合ってよく飽きなかったものだ。若い時ってそんなくだらない事が楽しかったんだなあ。…爺イの戯言。
釈迦ヶ岳の稜線から外れ、猫岳への尾根を行く。シロヤシオの幹が露に濡れ赤み濃く見える。「ああ、この辺りシロヤシオばかりだったんだ。」尾根の左手、南斜面はシロヤシオだらけ。でも今年はここも駄目だったのだろう。
へたくそなウグイスの鳴声が聞こえる。この時期にまだあんな鳴き方をしてるなんてどんくさいウグイスだ。

暫らく行くと更紗、紅などのドウダンツツジが咲いている。時期的にはその季節ですがすぐ傍にタニウツギが咲いていたりする。遅れているのか追い着いたのか?


10:35 a.m. 白滝谷分岐着。うーん、悩ましい時間だなあ。愛知川へ降っても充分余裕のある時刻だが、どうも気が乗らん。何がって? この下草の濡れ具合、気温の上がり具合、推して知るべし。
結局今日は早仕舞い。うーん、軟弱。


10:40 a.m. ハトムネ着。

ここから降りるにはいくらなんでもチト早過ぎる。御在所通いを再開してから、中峠から降りた事ってあったっけ? どうも無いような気がする。それじゃあ今日は中峠から降りる事にしましょ。
ハトムネ頂上は人口密度が高いのでこの少し先で休憩する事とし稜線を南下する。振り返れば坊主頭のハトムネ。


急ぐ旅でもないので写真を撮りながらのんびりぶらぶらと行く。

ウグイスの鳴声やホトトギスの鳴声、そしてカッコーの鳴声を聞きながら行く。
数年前にホトトギスが増えたなあと思っていたら、今度はカッコーである。鈴鹿でカッコーの鳴声なんて殆ど聞かなかったのに。

11:45 a.m. 中峠着。昔は【黄和田峠】の表記もあったが今では中峠としか無い。

羽鳥峰峠、黄和田峠、根の平峠は愛知川への往来によく通ったところだが、どんな道だったかあまり記憶に無い。歩けば思い出すかもしれないがそうでないかもしれない。
早速、朝明へ折れると直ぐ笹トンの下の掘割道となる。昨日の雨のせいか沢となり水が流れている。記憶がないなあ。それよりこの鬱陶しさ。なんとかなりまへんかあ。
掘割から抜け右手からの土石の押出しに記憶が蘇る。しかしこの記憶は20年以上も前のものではない。せいぜい4-5年?
そして急な降りを終えた後の左手からの流れに、断片的な記憶が繋がる。これは【あけぼの滝】つい先ほどまで【あけぼの滝】は根の平峠から降った所、と思い込んでいた勘違いに気付く。そしてここは再開後も何度か歩いた事を思い出す。

そうだ、根の平峠からの道は大きな堰堤の上に出るのだった。その横を下ると古い林道になり、大昔の舗装が風化侵食されガタガタになったコンクリートの塊が路面に顔を出しているような道だったのだ。
何度も通っているにも拘わらず、中峠からの道はまだ歩いていない。なんて思っていた自分にぞっとする。思ったよりもアルチューハイマーの進行が速いようだ。
にしても、今日の【あけぼの滝】、迫力がありますなあ。庵座の滝とは比べものになりませんが。…まだ言っている。くどいですなあ。

朝明川本流を渡り林道に出ると**公園。何の為に作ったものか知りませんが何かの役に立っているのですかねえ。…また余計な事を。
この辺り、昔愛知川に通うのによく路駐したところだ。こんなもの作らなきゃ今でも路駐できたのに。ブツブツブツ。

後は完全舗装の道路を降り水無トイレの駐車地へ。朝明はこれがあるからしんどいんだよな。
所々舗装路に路駐している車がある。
大型車旋回の為、駐車禁止の看板の前に堂々と止めている。どういう神経してるのかな? 松尾尾根の取付き付近にも3台停まっていた。駐車禁止、皆で停めれば恐くない。ってか。
繊細な神経の私にはとても真似できません。

12:55 車に帰着。一路【三休の湯】へ。今日半日朝明で遊ばせて頂いたのだから、お風呂代くらいはここ朝明に還元しよう。
重い足を引きずりながら歩いた道も、車だとあっという間。ここに停めさせてくれると便利なのに。



2006年06月10日21時35分00秒

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