イワカガミ、大当たり!

静ヶ岳、行けども行けども、イワカガミ。
百花繚乱、豪華絢爛。


20060521

一周空けて体調も今一歩。
「どうしようかな?」と思いつつ、何を血迷ったか桑名で右折。
このまま行けば竜か藤原。今の半端な季節なら藤原も空いているかもしれない。
と、思いつつ宇賀渓への分岐でうっかり左折。こっちへ来ちゃったのなら竜ヶ岳しかないわなあ。
でも昨年の秋、午前7時前だと言うのに宇賀渓前の国道沿い駐車場は満杯だった。駐車料金なぞ捻出出来ないので満杯ならまた銚子ゲロゲロかあ?

6:40 a.m. 宇賀渓入り口着。「しめた!」国道沿い駐車場はガラガラ。駐車料金あるいはガソリン代節約。

6:50 a.m. 仕度を済ませ出発。無茶苦茶良い天気。風が強く少々肌寒い。病み上がりの身には寒さが堪える。

国道から宇賀渓へ道を折れると、道路脇にシャガが。もうそんな季節か。

有料駐車場のトイレを拝借する。綺麗なトイレだが電灯が無い。ドアを開けたままで用を足す。そう言えば家のかみさん、いつも扉を開けっ放しで用を足している。外でもそうしているのだろうか? な訳ねえか。
7:00 a.m. 出発。こうやって見ると竜ヶ岳は遥か彼方。そうだ、ここは川沿いの林道が長かったのだ。歩き始めてやっと気が付く私って、やはり認知症?

暑い! 上着を脱ぎ半袖Tシャツ一枚になる。チョット肌寒いがまあ良いだろう。
売店の並びを抜け林道に差し掛かる。両側の杉の木が鬱蒼と生い茂り朝日が遮られる。
後頭部を朝日に焼かれずに済みGood、Good。
道端にはタニウツギ。もうそんな季節か。

今日はヨコ谷から行く事にする。ホタガ谷は樹林帯が長く寒そうだから。
7:25 a.m. 魚止めの滝。林道も終わりここからは山道。

しかし記憶が…。山道ってこんなに高く巻いていたっけ?
対岸の砂山の新緑が朝日に輝き眩しい。

7:45 a.m. 五階滝着。

山腹道からヨコ谷に入る。日が当たり暖かい。吹く風が滲んだ汗を拭い去り、少々熱っぽい身体に心地良い。


明るく緩やかな傾斜のヨコ谷を行く。ヤマツツジがそこら中に咲いている。もうそんな季節か。

8:30 a.m. ヨコ谷との分岐着。山頂はまだ遥か先。

ここからは左岸尾根に乗り移る。暫らく行くとイワカガミ。色が薄く貧相である。

この尾根の上部は釈迦が岳松尾尾根上部をよく連想する。地形、土質ともによく似ており、ジャ谷道と合流する辺りでよく勘違いをする。「えっ、尾高分岐が無い!」なんてね。
そしてまだこの先樹林限界までヌタ場道が暫らく続くのである。

疎林帯の中の道ではあるが、ヨコ谷崩落部の直ぐ上を通っているため南側の眺望は良い。八風峠の向こうに釈迦ヶ岳、その向こうには御在所から雨乞岳に連なる稜線。それが銚子ヶ口で大きく落ち込んでいる。

9:10 a.m. 「やけに後頭部が熱くなってきたな。」と思うと樹林限界。振り返ると伊勢平野の広がりが一望できる。右手にはホタガ谷から抜け出た山道が遠足尾根の稜線に突き上げている。そして正面には竜ヶ岳山頂がドンと聳えている。その頂へ笹原を縫うようにヌタ場道が続いている。こうしてみるとまだまだ遠いように見えるが、そこは鈴鹿の山。見た目よりはずっと近いのである。後10分と言ったところか。


9:20 a.m. 竜ヶ岳山頂着。相変わらず風が強く肌寒い。やっとお目見えした鈴鹿北部の山並みに見惚れていたら鼻水が出て来た。例の方法でちんする。


まだこんな時間。早仕舞いするにしても早すぎる。「静ヶ岳まで行ってみるか。」行き当たりばったりは幾つになっても直りません。
小休止の後、北に向けて漫ろ歩き。


ホタガ谷道を分け尾根道を巻くように進む。右手の谷はもう銚子谷である。
この辺り二重山稜となっており窪地には池が多い。普段はヌタ場のようなものだが、昨日未明までの大雨のせいか、今日は立派な池に変身している。

縦走路と別れ静ヶ岳の登りにかかる。暫らく行くと辺り一面イワカガミの群落。
丁度今が最盛期のようで一面に咲き乱れている。一株辺りの花数が多く、大きさもそこそこ。そして色が濃い。鎌ヶ岳の馬の背尾根下部もイワカガミが多いが、あそこのは花の形が悪い。細長く貧相である。そして一株あたりの花数も少ない。色も薄いのが多い。それと比べるとここのは凄く見栄えがする。全く良い時に来たものだ。

静ヶ岳、行けども行けども、イワカガミ。百花繚乱、豪華絢爛。



10:25 a.m. 静ヶ岳山頂着。

正面の竜ヶ岳山頂には人影が見える。北側の藤原岳も指呼の距離(ちょっと無理かな?)にあるのに針葉樹の植樹のせいで見通しが効かない。
燃料補給兼大休止。

10:50 a.m. 出発。いささか草臥れました。帰りはホタガ谷から最短コースで降りちゃおかな?


11:30 a.m. ホタガ谷道分岐着。一瞬悩んだが、老化は精神から。老化予防の為、老骨に鞭打ち再度山頂を目指す。石榑峠から宇賀渓の滝巡りでもして降りよう。
つい先程歩いてきた山並みを振り返りながらヌタ場道を辿る。


11:45 a.m. 竜ヶ岳山頂着。ゲゲッ、凄い人。どこから湧いて来たのだろう。石榑峠を目指し早々に立ち去る。

もつれかけてきた足を騙し騙し降る。
重ね岩が近付いたところで大勢の騒ぎが聞こえる。嫌な予感がする。
降り立った所で「ギャン! やっぱり。」高校生くらいか、大勢が岩の上に陣取っている。最後の楽しみにしていたのに〜。
でもこんな事で諦める私ではない。高校生の団体を掻き分け掻き分けピークに立つ。そこからの眺望をパチリ。


降りかけると岩の上からの奇声が聞こえる。私もバカだがあの連中、私よりもバカだなあ。Good、Good。若い頃にしか出来ないのだから。
高い所に登りたがるのはやはり人間の本能のようだ。Becouse it's there!

12:20 石榑峠着。どうやって降りるのだったかなあ? 御在所通い再開後、確か一度来ているのだが全く記憶がない。やっぱりわたしゃ認知症。
とりあえず車道を降る。この狭い区間、対向なので恐い。下手ッピーが多いからなあ。止まれないくせに無謀運転するから尚恐い。恐怖と隣り合わせで、2t車制限区間をひたすら歩き続ける。車幅制限ブロックを越えた所でガードレールの切れ目に看板。どうやらここから沢沿いに行けるようだ。やっと人心地がつく。
暫らく降り、長尾滝の手前で砂山への分岐。ここでまたスケベ根性がムラムラ。
実は私、砂山って行った事がないんです。現役の頃でも宇賀渓っていうと沢沿いばかりだったので…。「ちょっと行ってみっか。林道歩きがパスれるし。」
道を折れるといきなりの急登。いいかげん与太っていた足がヨレヨレに。一登りの後水平道になったが、与太った足は一向に回復しない。なんだか攣りそう。騙し騙し行く。

所々で竜ヶ岳が望めるが、全体としては樹林の中の水平道。特に面白そうな所も無い。今日初めて砂山を歩いて二十数年来の謎がやっと解けた。【何故皆砂山を通らなかったか?】
きっと皆知っていたのだろう。知らないのは私だけだったのか。そりゃこんな所歩くより滝巡りの方が余程楽しいですわなあ。
でもまあひとつお利巧さんになったから良いか。それにしては高い代償だった。何がって?足がヨレヨレになっちゃいました。こんな事なら沢沿いの道を採っておけば良かった。途中でしっかり休憩を入れたのですが、ここまで与太ってしまっては、ちっとやそっとでは回復しません。「全くもってチカレタビ〜。」
最後の最後にヤマツツジの立派なのに遭遇しましたが足が痛くて気もそぞろ。


14:20 車に帰着。
帰り道、温泉を探しながら行く。が、スーパー銭湯はあれど本物の温泉は無い。
「ギャン! そうだった、こっち方面は温泉は無かったんだ。クソッ。」
汗臭いままの帰還となってしまった。おまけにエアコンは壊れたまんま。ああ、来週は小雨程度の天気でありますように。
晴れ男の弊害が出つつあるtanuoさんでした。


2006年05月21日22時10分00秒

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