思いたったが吉日。急遽出かける事にする。
風呂上り後、道具を車に放り込む。お風呂セットも忘れずに。…出かける時は忘れずに、忘れた時は出かけずに。…アメックスとちゃうちゃう。
「かあちゃん、行って来ます。」あれっ、返事が無い。でも「行くな。」とは言っていないので行っても良いんだろう。
車に乗り込むとガソリン空ッ欠。「う〜ん、またか。」出かける前にガソリン満タン。
3月18日 0:10 a.m. 御岳ロープ駐車場着。意外に早く着いた。
道中雪も無く気温も高い。外へ出てもちっとも寒くないのである。トイレへ行くため雪の上を歩くとズブズブ潜る。草履ばきなので足が濡れる。「う〜、ちみたいちみたい。」こりゃ、明日の雪はグサグサかも。あっ、もう今日か。
夜半、寝苦しさに何度も目覚めるが、ちっとも寒くない。おかげで尿意ももよおさない。
目覚めるとすっかり明るくなっていた。
時計を見ると、6時少し前。慌ててカメラを持ち外へ出る。すでに御嶽山は朱に染まっていた。
車に戻りエンジン始動。靴を融かす為暖房を入れる。
アナスタシアのヸオロンを聴きながら再び深いまどろみの淵へ沈み込んで行く…。
強烈な光の矢に射られうつつの世界に引き戻される。
すっかり暖房が効き暑いくらいだ。寝袋から這い出し仕度を始める。
7:50 a.m. でっぱつ。シニア券\3,000.也。今シーズンは3回も来てしまった。スポンサー無しの全額自前ではちとしんどい。かといって二の足ばかり踏んでいたんじゃ老ける一方だし。…まるビ親爺のジレンマ。なんちゃって。
リフト乗場の前で待機。営業開始までの時間でストレッチ。筋をしっかり伸ばして…。
第2リフトの営業まで一滑り。う〜ん、やっぱり軟らかめ。時間が経つとギシギシしてくるんだろうな。
第2リフト営業開始。リフトを降り少し登った所から乗鞍岳と穂高岳をパチリ。槍の穂先を確認する為、最大画素で写す。…う〜ん、よく解りませんなあ。
これから降りた頃にはゴンドラも営業を始める頃だろう。本日一本目の滑降。やはり雪は軟らかめだが朝一番は爽快です。ギューン、ギューンと大回り。どうせすぐグサグサのギシギシになってしまうのだから、今の内に楽しんでおきましょ。
今度はゴンドラの中から穂高を写す。ブレないようにシャッター速度を上げ最大画素で。
う〜ん、やはりよく解りませんなあ。
きりが無いのでギブアップ。滑る方に専念する。
今日は駐車場の車も少なかったしゴンドラもまだ混んでいない。この内に滑りまくる事にする。
なんと、9:30までの1時間にゴンドラ4本乗っちゃった。そして今5本目。空いてるおかげでハイペース。
その後少し混み始めるが長蛇の列にはならない。
思った通り雪がギシギシしてきた。2m超えの板ではよく引っ掛かる。急斜面では大回りは止めておこう。小回りに切り替えるがこれはこれでしんどい。やはり今流行りの短〜い、サイドカーブのきつい板が楽そう。
息抜きを兼ねて第3リフトに乗る。終点の最高地点まで行き、ゴンドラ山頂駅の屋上展望台へ行く。スキーやってるとなぜこうも歩いて登るのを避けるようになるのですかねえ。軟弱ですねえ。そして展望台から再度穂高を狙ってパチリ。
ちょうど穂高が日陰になりその奥の槍の稜線は日に当っているようです。肉眼でも槍の黒い穂先、その右の大喰-南岳の白い稜線、手前の西穂が日陰で暗くなっているのが視認できます。
まだ10時を少し回ったばかり。空は雲が広がりいつ崩れてもおかしくない様子。気温は下がる気配がない。賽の河原東端からはラフェーンが上がっている。昼までもつかなあ。やはり今の内滑れるだけ滑っておこう。その前についでだから中央も写しておく。
その後は休み無しでひたすら滑り込む。正午頃にはゴンドラガラガラ待ち時間なし。
急斜面の小回りで足はヨレヨレ。いい加減草臥れちまったぜ。
13時近くに降りて来た所でゴンドラが混み出した。
今日はこれでお終い。早々に切上げる。
車に戻り、着替えは温泉でする事とし、パンを齧りながらでっぱつ。
13時に切上げなんてなんちゅう軟弱さだ。我ながら少々気が引けます。でもあの重い雪で無理して滑っていても疲れるだけ。下手すると大転倒で怪我って事にもなりかねません。ここは勇気ある撤退って事にしておきましょう。…昔からこの言葉、しょっちゅう使っていたような…
やはりわたしゃ軟弱者。
帰りは定番の【欅の湯】こんな時間に帰る人はいませんねえ。道路同様温泉もガラガラ。ひとりでゆったり寛いじゃいました。
そして温泉から出たとたん、雨がパラパラ。暫らく行くと本降りに。(くどいですが)やっぱり私ゃ晴れ男。
氷柱もすっかり融けご覧の有様。この雨が上がるとまた一段と春めいて来るのでしょう。
春は良いもの味なもの。でも消え行く雪に侘びしさを感じるのは私だけでしょうか。
雨の19号をひた走る。なんと18時前に家に着いちゃいました。
さあて、かみさんの為にガソリン満タンにしておいてやろう。
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