お山の参観日

お山の景色を楽しむ為、やって来ました御嶽山。
手軽に上まで上がるには、ロープウェイが便利です。
どうせゴンドラ使うなら、ついでにスキーもやりましょう。
シニア券が3,000円。エサはコンビニ調達で。
今日もお安く仕上げます。やっぱり私は貧乏人。やっぱり私はしみったれ。


20060218

毎度の御在所通いが飽きた訳ではないが、今日は趣向を変え他のお山の景色を楽しむ事にする。
別に一穴主義って訳でもないが、御在所ばかりだと有らぬ疑いをかけられそうなので。
んっ? でも御在所以外では御岳ばかり…。やはり私は一穴主義か? 素直に認めるべきかな。
で、山の景色を楽しむついでにスキーもしようと言っているが、やはりそれは口実でしかない。 スキーがメインであることは疑う余地が無い。
子供が遊んでくれないから。かみさんがつきあってくれないから…。
理由はどうであれ、健全なる身体と精神を維持するため今日も一日楽しもう。

2月17日午後9:00 自宅出発。
朝早めに出ても充分なのだが長年の癖で、どうしても身体が勝手に前夜発としてしまう。
如何にも惰性で生きていると実感してしまう。
途中コンビニで食料を調達。チョット余分に買ったら800円を越えてしまった。1Lのお茶を入れても600円くらいで済むのに。
たったこれだけの事でだいそれた事をしでかしてしまったような自責の念にかられる。これ全て幼少期にしみついた貧困生活の所為。そんな事を気にするならスキーなんてしなきゃあ良いじゃないか。頭では解っていても勝手に心臓がドキッとしてしまうのである。
やはり根っから貧乏人。やはり根っからしみったれ。

木曽福島、元橋で19号線と分かれる。明かりの少ない田舎道。しかし月明かりで夜目が利く。無茶苦茶良い天気だ。星が寒空に煌々と輝いている。
御岳ロープの登りにかかると真正面に雪明りにぼんやりと光る御岳。懐かしい景色だ。積雪期、残雪期の前夜発は、いつもこんな景色を見ていたのだ。

2月18日 0:30 a.m. 御岳ロープ駐車場着。
前回来た時より車が少ない。この前が異常だったのかな。この程度の車ならゴンドラもそうは混まないだろう。何事も良い方へ解釈する。
道中殆ど雪が無かったので気になっていたが、【道路状況の良さが混雑に繋がる】と言うのは過去の話か。
寝袋に包まり就寝。
明け方、寒さで何度も目覚める。フラットじゃないので寝心地も悪い。堪りかねて暖房の為エンジンをかける。
毎度の事ながら、本当に軟弱になったものだ。
暖房が効き始めると深い眠りに落ちて行く…。このひとときがホント幸せ。

目覚めると既に外は明るい。時計を見ると既に6時を大きくまわっている。東を見ると… まだ日は昇っていない。寝袋から抜け出しカメラを手に外に出る。
中央の山並みが薄く色を帯び始めている。

センターハウスを回り込み御岳を正面に仰ぐ。
朱に染まり行く御岳をご覧あれ!

こうやっていても前回ほど冷たくない。2月も半ば過ぎ。これからは日一日と暖かくなって行く。一緒に雪も減って行く…。寂しい。

7:50 a.m. 仕度を済ませでっぱつ。
リフト券売り場の混雑もなく至ってスムーズ。勿論リフト乗り場もガラガラ。本日一本目のリフト乗車。誰もいないゲレンデを進む。正面には真っ白の御岳、背後には逆光の中央。雲一つ無い快晴。おまけに風も殆ど無い。ここのゴンドラは風に弱く快晴だと強風を懸念してしまうのだが、今日は全くその心配無し。

第一リフトを降りると丁度第二リフトも営業開始。
写真撮影の為手袋を脱いでいてもさほど冷たくもない。陽射しと無風のおかげか。気温は充分低く、雪の状態も良い。
余談ですが、御岳ロープ、薮原スキー場は風の通り道のようで、固く締まった雪の日が多いようです。同じ地域に在りながら、御岳、木曽福島は左程固くはありません。(と言っても奥美濃のネバネバ雪とは全く違いますが。奥美濃の雪にはグルテンが混じっているのではないか?と疑ってしまいます。これでうどんを打つと腰のある麺が出来るでしょう。…な、阿呆な。)

第二リフトを降りると右手には乗鞍、穂高がドーン。

正面には御岳がドーン。

剣ヶ峰と摩利支天の間の大きなピークは、賽の河原末端から派生した尾根です。ピークではありません。幻の大滝は御岳ロープ(名鉄観光)が宣伝の為勝手に付けた名前です。大昔からこの滝はあり、融雪期には19号線からでも望めます。以上、爺の講釈でした。
そして背後には逆光に霞む中央の山並み。

一本目に備えストレッチ。中年親爺には欠かせません。ゴンドラも営業を始めたようだし、ゴンドラ乗り場に向けて一直線。
今日は雪が固い。固い雪面をしっかりとらえカービング。ギューン、ギューンと切れ上がって行くこの快感。ゴーグルしてても涙が出てくるこの風圧。落ちて行く快感。
一本目、二本目のバーンを過ぎるとダラダラの緩斜面。いつも通りにクローチングで。(だってここ余りにもダラダラなんだもん。これさえ無ければ良いゲレンデなのに。)

8:25 a.m. ゴンドラ一本目乗車。車内は温室のように暖かい。寝ちゃいそう。
ゴンドラの窓から乗鞍を再度パチリ。「あれっ? 西穂の上に見えるのは槍じゃねーか。」
テレ側に目一杯ズームして写す。モニタで拡大しても解らない。肉眼って凄いなあ。
赤色でマークしてみましたが解るかなあ? 撮影時に最大画素(2592×1944にしておけば多少見やすくなったと思います。常時は撮影枚数を稼ぐ為、2048×1536にしています。)

空いている間にとゴンドラまわし。天気は良いし風も無い。雪はしっかり締まってる。おかげで板もよく走る。1本に4分かかっていない。こんな事やってたらまるで中年暴走族じゃないか。…まっ、いいか。

かなりハイペースで滑り込んでいる。でも休憩時間(ゴンドラ乗車時間)が長く疲れない。
スキーって持久力は付かないんだよな。スキーばかりやってて、いつも春合宿で痛い思いをしたんだよなあ。

ちょっと本来の目的に戻り山岳同定。今日は遠くまで良く見渡せる。

解る範囲で書き込んで見ましたが、浅間山がよく解りません。たぶん右の方かな? 左は…志賀高原手前の山かな?
北八ツの辺りは行った事がないのでよく解りません。
ぼんやり霞んだ遠方の山々に比べ近場の御岳はとてもクリアです。真っ青の空に真っ白の山肌、色濃い針葉樹林と強烈なコントラストです。

午前中にゴンドラを10本ほど乗ってしまった。平均して乗車待ち及び乗車時間15分滑走5分で、一時間当り3本ほど。ここらでのんびりモードに切り替えゲレンデの上の東屋へ。締まった雪につまさきがよく効く。そう言えば昔プラスティックのスキー靴にビブラムを貼っていた奴がいたなあ。それで岩登りをやっていた。その後だったなあ、コフラックが山用のプラブーツを売り出したのは。あああ、また昔話をしてしまった。ジジイの昔話と聞き流してください。
再び山岳同定。

暫らく景色を楽しみながら第三リフトで遊ぶ。雪質最高、斜面最高、景色最高、お天気最高。


その後は昼飯時の空きを狙いゴンドラまわし。ぼちぼちお腹も空いてきたがこのまま滑り続ける。食事休憩なしで2時頃まで滑り早めに上がろう。エサは運転しながら採れば良い。
正午をまわると光線が変わり日陰ができたせいか御岳のコントラストが尚いっそう強烈になる。


空腹を抱え一頻り滑った後、早めの終了。ホント軟弱ですな。
着替えは温泉でする事とし、片付けだけ済ませ出発。これくらいの時刻では帰る車もいない。ガラガラに空いたカラカラの雪の無い道を滑るように駆け下りる。片手にかじりかけのパンを持ち片手ハンドルで。うーん、スキーも楽しいけど車も楽しいですな。
ある程度降るとルームミラーに御岳の巨体。車を停めてハイ、ポーズ。でも御岳さんはポーズをとってくれなかった。

欅の湯を目指し駆け下りる。

14:35  毎度の事ながら天然記念物の氷柱をパチリ。この時期しかできない記念物です。河岸断層から染み出した地下水が作り出す造形を暫し堪能する。


さあ、欅の湯は目の前。早く今日の疲れをお湯に流そう。…全然疲れてないけど。


2006年02月19日12時20分00秒

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送