初滑り

御岳ロープで初滑り。
同時に滑り納めかも。
そうならないように努力しよう。
まずはマインドから。
その気さえあればお金は何とでもなる。
「借金してでも。」の心意気。
でも、その気にならないのが大問題。


20060108

3連休中日。大雪の御在所で雪崩に巻き込まれるといけないので今回はスキー。
道具の準備を済ませカルちゃんの帰還を待つ。
景気が上向いて来たせいかスキー場にも客足が戻りつつあるとか。
駐車場の混雑を避けて前夜発のつもりなのにちっとも帰ってこない。
痺れを切らせかみさんにTEL。直ぐ帰ると言いながらしっかり待たされ帰宅は午後11時過ぎ。
急ぎ荷物を放り込み、いざ出発。
ガソリンを満タンにして少し走った所でグラサンを忘れた事に気付く。引き返したら30分のロス。それにもう午後11時40分を回っている。「ゴーグルあるからいいや。」

カルちゃんを労わりながら走る。無理な加速はしない。60km/hを少し越えたらODでダラダラ運転。タコメータは2,000rpm近辺。エンジンにもやさしく懐にもやさしいエコランで行く。

この時間帯、明らかにスキー場行きの車ばかりである。昔と違っているのは4駆のワゴンが増えキャリアを積んでない点。明らかにボーダーばかり。やはり客足が戻っているのだろう。
19号線を元橋で折れる。山道に差し掛かると道路にも雪が出始める。御岳ロープの登りは久しぶりの雪道。そのまま駐車場へ。「うへー。凄い車。明日は混むかな?」
1月8日2:20 a.m. 御岳ロープ駐車場着。トイレを済ませ早々に就寝。

明方、寒さで目覚める。こんなに着込んで寝袋に包まっているのに。こんな軟弱な事ではもう冬のビバークなんて絶対我慢できないな。一晩中ブス焚きっぱなしになるのがオチだな。
我慢できず、エンジンをかけ暖房を入れる。
暫らくすると暖房が効き快眠をむさぼる。
尿意で目覚めるともう外は明るい。カメラを持ちトイレへ行くがモルゲンロートには早すぎる。
センターハウスの周りをうろつき時間調整するが、東の空には雲がかかっている。また御岳山もガスに閉ざされ姿は見えない。
暫らくすると御岳に纏わり付いているガスがピンクに輝き始めた。これもモルゲンロートと呼んで呼べなくもない。


車に戻り朝食と着替え。
8:10 a.m. 出発。
前日Netで確認したとおりシニア券が3,000円に値上げされていた。
隣の【おんたけスキー場】は年齢が引上げられ60歳以上になっていた。北海道のスキー場運営会社に身売りしたらしい。いつだったか負債が20億円って言ってたような…。リフト券もICチップを止め紙に戻ったらしい。どうせ人を貼り付けているんだから機械に頼らなくても人が確認すれば良い。無駄な設備投資するものだから負債が膨れ上がるのである。村の経営から民間に置き換わりまともになってきたかな。
こちらの値上げは【おんたけスキー場】に便乗したとしか思えない。
それでも他所よりは多少廉いのと、その他条件を勘案するとここになってしまう。しゃーねえな。

8:15 a.m. 第一リフト乗車。
山頂は相変わらずガスに覆われているがまずまずの好天。


第二リフト降り場から本年滑り初め。
朝一番の圧雪斜面は本当に爽快。誰も居ない斜面を幅いっぱい使って大回り。耳を劈く風切り音。全身に受けるこの風圧。足に感じるこの荷重。あっと言う間に次の斜面へ。ここも幅いっぱいの大回り。
その下の狭い通路で減速、橋を渡ると後はダラダラの緩斜面。クローチングでスピードを落とさずに、そのままゴンドラ乗り場に滑り込む。「プファッ!」
ものの数分。でもこの朝一番の一本目が最も旨い。湯上りに飲み干す、最初の一杯のビールのようなものです。「プファッ!」

その後はゴンドラ回し。今日は冷えている。ゴンドラに乗っていてもちっとも暖かくない。休まず一本滑っても息は荒くなるが身体は冷える一方である。
うーん、これこそシーズン中のスキーですな。春先のぽかぽかスキーも良いですが、この気温だからこその雪質。WAXを選ばないと返って滑りが悪くなるほどの雪温です。踏んでも固まらず直ぐ崩れる。歩くとキュッキュと音が出ます。晴〜れたお〜空に雪が〜鳴る♪ キュッ。

夢中で滑っていて山の写真を撮って無い事に気付く。
それもその筈、今日は皆さんかくれんぼ。こんなに良い天気なのにお山はぜーんぶ雲の中。御岳然り、中央然り、乗鞍然り、当然北アも雲の中。
中央は雲間から覗いている山もある。寒いゲレンデで手袋を外すのをパスり山頂レストランから写す。「うーん、ここは極楽じゃ。」

雲が薄くなり始めた御岳さんを写すべく第3リフトへ。

折角第3リフトで上がってきたのだからとゴンドラの南側斜面最上部へ。
ここからの俯瞰も綺麗です。

その後下まで行くと…、ガ〜ン!すっ凄い人。ゴンドラ乗り場から溢れた人の列が折り返し並んでいる。待ち時間と言っても15分程度だろうが、デフレスキー場を経験した者にはとても我慢できない。
まだ10時を少し回ったところだが早々とレストランへ。
ガラガラのレストランで、窓際のスチーム暖房器で凍った足を融かす。もちろん靴を脱いで。あれれ、冷たい筈だ指先が濡れている。ついにこの靴も水漏れするようになったか。(でも買わない。いや、買えない。)
30分程で身体も温まり、さて出かけるかとゴンドラ乗り場に目を遣る。…行列は相変わらず。リフトは並んでいないが乗る気がしない。
注:
御岳ロープの第一リフトって凄い緩斜面です。第2リフトは緩急色々ですがそこまではリフト2本も乗らなきゃ行けません。そしてリフト1本の長さが岐阜県のスキー場のほぼ2倍あります。一応高速リフトですが今日のように混んでいるとリフトを停止させるお客さんがいっぱいです。それで目一杯低速運転しています。

もうすぐ11時。早飯にするか。昼近くになればゴンドラも空くだろう。
こんな混み具合はここでは久しぶり。それだけ景気も上向いて来たって事か。それはそれで良い事だ。客足が減りスキー場閉鎖になられてはこちらも困る。
スキー場は生かさず殺さずってか? そんなアホな。やはりお互いWin Winの関係で行きたいですね。
車に戻りパンとお茶で燃料補給。…相変わらず【まるビおやじ】ですな。

11:15 a.m. でっぱつ。まだ並んでいる。多少は減ったかな?
素直に並びゴンドラに乗り込む。列の長さの割りに待ち時間は少ない。10分もかからない。1台に4-5人が乗っている。私は一人なので1グループが乗り込んだ後に便乗させてもらう。1人用の乗り場を用意すればこんなに待たなくて良いのに。
因みにかみさんとスキーに行っても一緒に乗ることはあまりありません。2人とも空いてるところに便乗するので。恋人同士なら同乗していちゃいちゃしていたいでしょうが、家の場合滑るのが目的なので滑走時間を増やす為いつもこうしています。
リフト待ち無しでも滑走時間の3−5倍はリフト乗車時間です。考えてみると凄い無駄時間です。昔(超低速のシングルリフト)に比べれば随分効率的にはなっていますが。

お昼の間若干空きましたが午後からまた長蛇の列。大体15〜20分待ち。乗車時間が15分くらい、降りてくるのが5分くらい。これでは身体が冷えてしまう。
小回りで写真休憩を入れながら降りるようにする。


だんだん飽きてきた。御岳を覆っていた雲がゲレンデを徐々に覆い始める。山頂駅辺りは視界も悪くおまけに寒い。「ああ、温泉に入りたい。」と思うと同時に切上げ決定。時刻は14時。なんとまあ軟弱な事で。(でもゴンドラ10回くらいは乗っているから子供達よ、このページを見ても笑わないでおくれ。)

14:30 【欅の湯】を目指し出発。
凍結路の上にパサパサ雪が被っている。車重の軽いカルちゃんには滑りやすい状況。と思った途端下りカーブで横滑り。FRのようにリアが流れるのではなく4輪とも平行移動するので、横Gを失いまるで宇宙遊泳のような気分。フワフワ不安定な挙動をしながらグリップを取り戻す。おかげでスピンする事はありません。後続車、えらく車間を詰めていたが、さぞかし面食らった事だろう。ごめんね。
そのせいか後ろの車付いて来なくなっちゃった。余程下手な奴と思われたのかな?
軽快に雪道を走る。雪景色を運転しながらパチリ。良い子はマネしないで下さい。

この道を降ると【欅の湯】。なんだか今日は車も多いな。
一本道の真ん中で停車し対岸の氷柱群をパチリ。

早仕舞いのおかげでゆったり気分でお湯に浸かる。凍りかけていた身体の端々が解凍されて行きます。「あ〜あ、極楽極楽。」
温泉から上がってもまだ空が明るい。早仕舞いも良いものです。

やっとベールを脱ぎ始めたシースルーの御岳をパチリ。
眼前に立ち並ぶ中央の山並みをパチパチ。ハザード点けて停車していたら渋滞の元凶を演じてしまった。皆さん、「こんな所で写真なんか撮るな!」とでも言ってるような眼つきで睨んで行く。「まあまあ、そうむきにならないで。」

やはりこの辺からみる中央は綺麗だなあ。夕方近くの日に照らされ何ともいえない美しさです。

おまけ:
19号線に入り順調に流れていると思った矢先、野尻付近で急にストップ。
この様子は事故か?
暫らく進んむと殆どの車が間道へ。つられて私も付いて行く。狭い間道に凍った雪が残っており皆ノロノロと進んで行く。一緒に進みながら「判断を誤ったかな?」と思う。この間道は野尻トンネル手前の信号に出るしか無いのである。その先は通行が難しい。ましてこの雪道、ほぼ不通と考えるべきである。事故が信号手前ならパスれるがその先では本線を行くより返って遅くなるのである。
(野尻トンネル手前の信号は本線優先で間道からの合流は不利なのである。阿寺荘で入浴したり阿寺渓谷へ行ったりしているのでこの辺りの事はある程度把握している。余談ですがこの信号傍に御岳食堂があります。昔はボロボロのあばら家でしたが蕎麦が旨くスキー帰りに必ず寄ったものです。今では改装して蕎麦専門店になってしまいました。営業終了も早くスキー帰りにはもう寄ることは出来ません。)

危惧した通り出口手前でフン詰まってしまった。おまけに旧道に出る登り坂でFF車が登れなくなってしまった。ノーチェーンのFFなんぞでよく雪の間道へ入ってきたな。無知って恐ろしいですね。そのおかげで後ろの車は大迷惑。写真撮影で迷惑をかけるなんて比じゃありません。
犬の散歩の地元のお爺ちゃんが後ろの車を下がらせてFF車も凍ってない所へ下がらせる。塩カリの袋をどこかから持ってきて凍結路に撒く。そして旧道の車を停め合流できるようスペースを開ける。
お爺ちゃんの俄かお巡りさんのおかげでFF車も登りきりなんとか動くようになった。こんな他府県ナンバーの車に地元生活路を席巻され、苦々しく思うどころかにこにこ顔で交通整理。長野の人っておおらかな人が多いなあ。有難うね、お爺ちゃん。
で、私が合流しようとすると全く入れないように車間を詰めてくる。2台3台と遣り過ごしたが、これがまた岐阜ナンバーばかり。偶然もこれほど続くと、岐阜県人は我利我利亡者ばかりというステレオタイプが出来てしまいます。
ああ、長野と岐阜は隣り合った同じ山国なのにどうしてこんなに人間性に違いがあるのでしょう。また私の岐阜県人に対する嫌悪感が再発してしまいました。

予想通り事故は野尻トンネルを越えた南側降り坂でした。3台ほど絡んでおり警察が片側交互で誘導していました。寒い中お疲れ様です、長野のお巡りさん。事故をおこしたのは岐阜ナンバーだったりして…。嘘です見ていません。

帰宅後給油して本日の決算。

往復320km/28.59L≒11.2km/L
ガソリン代 3,200円
エサ代    620円
温泉代    400円
シニア券  3,000円
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合計    7,220円

ゲゲッ、まるビおやじには前代稀に見る豪遊でした。


2006年01月09日13時35分00秒

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