久々の土曜出勤。出勤先もいつも通りの御在所。
天気も良さそうだし、また小春日和Hikeと洒落こむ事としよう。
6:55 a.m. 料金所跡駐車場着。まだ4-5台しか停まっていない。山の紅葉シーズンも終わりに近付き人出も治まってきたようだ。
7:10 a.m. 出発。道路沿いも今が紅葉の盛り。
好天の筈が空は曇ったまま。おまけに時折雨粒が。
雨粒と思っていたら氷の粒のようである。山頂はガスっているが雪かもしれない。思わず頬が緩む。
負バレ岩を過ぎ岩棚に出ると細かな雪が吹きつける。ガスに見えていたのはやはり雪。宙に模様を描きながら風に流されて行く。
空は一面雲に覆われている。
東の方の切れ目から射す陽光で伊勢湾が輝いている。
よく見る光景だが何度見ても神々しい。
尾根上を行くと岩の上に雪が積もり始めている。
「わーい、雪だ雪だ。」幾つになっても単純な人間である。
「手袋出さなくっちゃ。」「上着も出さなくっちゃ。」と思いながらつい出しそびれてしまう。キレットを過ぎ、凹角の手前樹林の傘の下でやっと出す。←不精者にしては早いじゃないか。
高度を上げるにつれてお化粧が濃くなる。今年もやっと雪化粧の季節がやって来たのですねえ。
8:20 a.m. 上部テラス着。涼しさのおかげか割と良いペースだ。天気が悪く写真休憩が無いとこんなものかな?
割谷の尾根に日が当り、紅葉しているのが解る。
8:30 a.m. 朝陽台着。細かな雪が吹き付け、いつに無く殺風景だ。
閑散とした遊歩道を行く。風で耳が冷たい。来週は毛糸の帽子を持って来よう。手袋も指先が解れたままだ。繕輪なくっちゃと思うが家に帰るとまた忘れてしまうのだろう。本当にチャランポランな人ですなあ。
何故か薄暗いなあと思っていたが原因判明。この曇り空の中グラサンをかけていたのだった。かといって眼鏡は車の中だし…。なにかにつけてドジな人ですな。
8:45 a.m. 三角点着。急に雲が切れ青空が覗く。オー、グラサン大正解!
望湖台から雨乞岳を望む。雲脚が速く山頂は晴れたり曇ったり。
武平へ向かう。
冷えたせいか、降る途中でもよおしてきた。ちゃんと朝のお勤めを済ませてきたのに…。適当な場所が無いので鎌の登りの途中で用を足そう。
降るに従って天気は悪くなる一方である。いよいよお腹が痛くなってきた。笑い事じゃなく本人には切羽詰った問題なのである。
9:25 a.m. 武平峠通過。冷や汗を垂らしながら登る。笹を綺麗に刈ってくれたおかげで凄く見透しが利く。下手な場所でケツを放り出す訳には行かない。
展望岩の下方西斜面に入り込む。ここなら人に見られる事も無いだろう。
ところがモロ西風が吹き付ける。それに乗って雪の直撃をくらう。ウエーン、おしりがしもやけになっちゃうよ〜!
いつのまにか大降りになっていた。
こんどは合羽のズボンを履く場所を探しうろうろ。風の陰に入り履く。「ん?不精者のくせにいやに手回しが良いじゃないか。」
10:15 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。オオキジ撃ってた割りに速いじゃないか。
祠に拍手、お山を汚した事を詫びておく。
リザーブシートで休憩。
相変わらず小雪が舞っているがツェルトを出すほどの寒さではない。お茶を沸かしたくなるほど身体も冷えていない。地面に落ちた雪はすぐ融けているので気温も0度までは下がっていないようだ。パンを齧り水で流し込み休憩終了。
10:30 a.m. 出発。
雲母峰に日が当っているようだ。分岐まで行ってから足を延ばすかどうか決める事にする。
サンノダケを行く。鎌山頂の雪がこちらでは雨。やはりこちらは気温が高い。合羽のズボンのおかげで下草の濡れが気にならない。
11:05 a.m. 雲母峰分岐着。
こんな天気だし、降りちゃお。と思ったがまだこんな時刻。久しぶりに行ってみるか。こんな季節しか行く事は無いし。てな訳で雲母峰へ。
暫く行くと綺麗な紅葉が目に飛び込んでくる。
大正解でしたね。
ところが途中でいよいよ本降りに。手袋ベタベタ、靴も沁みてきた。この靴2回目のソール張替えの後つま先から水が沁みるようになってしまった。隙間が開いてるのかなあ。
冷たい雨に打たれながら行く。
笹が切れると山頂は近い。
サクサクと濡れ落葉を踏みながら行く。
急に雲が切れ日が射しだす。
無彩色の世界が原色の世界に変わってゆく。
眩いばかりの黄色の光線に目を射られ、一瞬どこに居るのかさえ解らなくなる。
先程までの激しい霙はなりをひそめ急に暖かくなる。
時折吹く風に、木の葉の雫がパラパラと思い出したように降りそそぐ。
12:05 雲母峰山頂着。暖かい陽射しに包まれ小休止。
今日巡ってきた御在所、鎌ヶ岳と覗いてみるが、あいにく雲の中。
稲森谷分岐を目指し引き返す。先程と打って変わってポカポカ暖かい日溜りの散歩道。うーん、良いものですなあ。
ところが稲森谷へ下り始めた頃からまた雲行きが怪しくなる。谷に沿って降り始めると全くの本降りに。「ショエー! 楽しませてくれますなあ。」
あまり踏まれていないため、石が不安定で乗るたび崩れたり潜ったり転がったり。おまけに苔が付いていてよく滑る事。雨の中ヨタヨタとジジイが歩いている姿ってさぞかし危なげな事だろう。でも誰にも見られて無いから良いもーん。
二股を過ぎる頃にやっと雨も上がった。そして東の空は真っ青。
谷沿いの道と離れ堰堤上の砂地を行く。眼前には午後の日に照らされた雲母の紅葉。
ルートを東海自然歩道に移し、湯ノ山を目指す。整備が進み以前のようなアップダウンがないので気楽に降れる。
こちらは先程の稲森谷とは違いお日様燦燦、道はしっかり、ルンルン気分のハイキング。
潜門の滝を過ぎれば湯ノ山は近い。
湯ノ山の温泉街の紅葉を愛でながら車を目指す。
毎度の事ながらこれが辛いんですね〜。
14:45 車に帰着。御在所も鎌も相変わらず山頂付近は雪が舞っているようだ。
今日は一日雪模様だったのか。霙も雨も致し方なし。
この時刻、希望荘は混雑で無理かな? 久しぶりにヘルシーパルへ。Tax25円も混雑回避代と思えば廉いもの。
|