銚子ゲロゲロ Peak Hunt

まだ明けやらぬ、早朝の山道。
右に左にワインディングロードをしなやかに駆け抜ける。
はやる気持ちともっと楽しみたい気持ちとが交錯する。
曇っていた空も強い西風にどんどん掻き消されて行く。
雲の合い間から射す朝日を背に受け、
タイヤを軋らせながら、滑るように降下して行く。
この快感! まるでスーパーGかダウンヒル。

20051030

めっきり日の出が遅くなった。
おまけに今日は曇っている。薄暗い中、23号線をひた走る。
紅葉シーズンとあって、今日あたり御在所は大混雑だろう。たまにはどこか別の所へでも…。
そうだ! 宇賀渓から竜ヶ岳か、銚子ヶ口でも。
今年の春、石榑峠から杠葉尾へ抜けた事を思い出す。そうそう、あの時は銚子ヶ口へ一度行ってみようと思ったのだった。
でもなあ、幅員規制区間で対向車がきたら鬱陶しいよなあ。往路は良いが帰りがなあ。やはり宇賀渓から竜ヶ岳にしよう!
という事で桑名で右折。街中を抜け421号線へ。
藤原方面への道を左に折れ宇賀渓方面へ向かう。
薄暗い中、鈴鹿北部の山並みが眼前に横たわっている。


宇賀渓が近付く。国道沿いの駐車帯は…、「ゲェッ! なんじゃこの車は!」既に両側とも満杯である。停められずにウロウロしている車もいる。時刻は未だ6時半を少し回ったところである。「本当に中高年は暇な人が多いなあ。」かく言う私自身も中高年なのである。暇なおっさん!
竜ヶ岳如きに駐車料金を払ってまで行く気はさらさら無い。「しゃあねえな、銚子ゲロゲロでも行くか。初体験を済ませて来るか。」という事でそのまま石榑峠へ。

6:45 a.m. 石榑峠着。曇っていた空も青空が覗きはじめた。

滋賀県側から見る竜ヶ岳はおおらかで量感たっぷりです。この雄大さは三重県側から見るのとは一味違っています。

まだ明けやらぬ、早朝の山道。右に左にワインディングロードをしなやかに駆け抜ける。
はやる気持ちともっと楽しみたい気持ちとが交錯する。曇っていた空も強い西風にどんどん掻き消されて行く。
雲の合い間から射す朝日を背に受け、タイヤを軋らせながら、滑るように降下して行く。
この快感! まるでスーパーGかダウンヒル。

7:00 a.m. 銚子ヶ口岳北尾根入山口着。車2台程停められそうだが道路側に側溝がある。また入山口の看板を隠してしまうのも気が引ける。神崎橋まで戻り林道入口角のスペースに駐車する。
7:20 a.m. 出発。


水路沿いに暫く行くと植林帯の道となる。いかにも吸血ミミズが出そうな粘土質である。ここで大変な事を思い出す。今日は未だ朝のお勤めをしてなかったのである。
ケツを放り出してる時に蛭にやられたら痔になっちゃうんじゃないだろうか?
そろそろ暑くなってきたから上着を脱ごうかな? 植林帯を抜け明るくなったらグラサンに替えなくっちゃ。
やる事がいっぱいあって気が急きますなあ。

急登を終えた所でお勤めを済ませる。「あ〜爽快!」ついでに上着を脱ぎグラサンに替える。
道はずっと北尾根の東側に付けられていたが稜線上に出た。右手、須谷川の対岸の尾根に日が当たり紅葉が眩しい。「へー、結構色付いてるんだ。」
今度は尾根の東側に沿うようになる。暫く行くと須谷川道と合流し、枝沢を2本渡った所で稜線に向かうようになる。小さな支流を詰め稜線が近付くと色とりどりの落ち葉。この辺りも結構色付いている。

10cmほど積もった落ち葉を踏みしめるようになると稜線が見えてくる。落ち葉が濡れているのと地面が粘土質なのとで滑りやすい。

「なんだ坂、こんな坂、なんだ坂、こんな坂…。」登り詰めると眼前に懐かしい姿。御在所ってどこから見ても直ぐ解っちゃいますね。
9:15 a.m. 稜線分岐着。

国見岳稜線からずっと左には釈迦ヶ岳。そこからずっと辿れば竜ヶ岳、藤原へと連なっている。「しょえー、鈴鹿ってこうして見ると結構長いんだなあ。」

南側に山頂への道。その右手に巻き道のようなものが有る。「こっちからでも行けそうだな。」と右手にルートを取る。
この道がなんとも気持ちの良い道で、遠くに近くに紅葉が望める。足元には錦の絨毯。もっとよく見える所は? とつい駆け出してしまう。山頂をぐるっと迂回しているような感じだが周りの錦繍に惑わされついつい深入り。

なだらかな地形からいつか尾根上に来ており、視界が開けた所から周りを見ると予期せぬ所に大きなダムが。
「ゲゲッ!」この地形からするとあれは永源寺ダム、足下は佐目子谷。という事は巻きすぎて須谷川対岸の尾根に入ってしまったって事か。地図を出すのも面倒だし早々に引揚げる。
9:50 a.m. 先程の分岐に戻りつく。「ヒェー、約30分の道草。」でも良いさ、しっかり目の保養もできた事だし。
今度は山頂目指してLet's go. 否、Let me go.

こちらの紅葉もなかなかのものです。視界が効くので気分も爽快です。惜しむらくは鈴鹿主稜線が遠すぎて鮮やかさが今一歩。

10:00 a.m. 銚子ヶ口岳山頂着。御在所、イブネ、雨乞岳のシルエットを望む。雨乞岳はまだ雲が取れてないようだ。
「ふーん、こんなふうに見えるのか。」

三角点の標石を椅子の代わりにしてドッカと居座る。空腹感は無いが早めのランチ。
パンを齧りながら地図を出し先程の道草の跡をチェック。4万分図じゃ荒くてよく解んねえな。それにこの地図30年前のものである。かみさんのザックに入ったままになっていたものをリサイクルして持ち歩いているのです。登山道も変わっているかもしれない。まあいいや山の地形まで変わってる事は無いだろう。周りの山と現在地確認さえ出来れば良しとするか。


10:10 a.m. 降るには早すぎるが、今日の目的はピークハント。目的は達成したし、お初の場所でもあるし、という事で早仕舞い。でもその前に大峠への降りでも覗いてこよう。
山頂から南に少し降った所で視界が開ける。正面になだらかな山塊。全山紅葉しており今日がピークか? よりによって良い時に来たものだ。天気もまずまず、暑くも寒くもなし。そして紅葉真っ盛り。なんて運が良いんでしょ。

あんまり降ると帰りがしんどいのでここで引揚げる。相変わらず雲が多いので撮影のたび日が射すのを待ちながらのんびりと降る。

10:30 a.m. 先程の稜線分岐着。日が当たると山頂付近が凄く綺麗だ。


来た道を下るのも芸が無い。分岐から稜線上に顕著な踏み跡がある。残念ながら30年前の地図には載ってないが、こんなに立派な道なら途中で踏み跡が消えるって事も無いだろう。
暫く行くとカタパルトのような構造物が現れる。

「なんじゃ、こりゃ。」ずっと下まで続いている。まるでレールのよう。
そういえば何年か前にNetで見たような…。確か【鈴鹿の山風】さんの記事だったような…。ほんじゃまあこれを伝って降りましょ。
山仕事の為の人を上げる為に作ったものですかねえ。上面はツルツルのレールで下面は歯車になっています。掴まりながら降っていたら手が真っ茶色になっちゃいました。
部分的には凄く急斜面についています。30度くらいありそうです。

スキーならこれくらい楽しく降れますが、ここは足元グチャグチャで滑り易くて堪りません。ついついレールに掴まってしまいます。つい足の踏ん張りが効かずズボンの横を汚してしまいました。ああ恥ずかしい。レールがあるのでつい頼ってしまいますが、開き直って足裏感覚を研ぎ澄ませると普通の山道。バランスを崩した時だけレールに頼るようにすると、あら不思議どうって事無い所でした。

11:05 a.m. モノレールの終着駅に到着。「本日のご乗車有難うございました。」

「…。」この後恐怖の林道歩きが待っていました。

「ずいぶんあっけない山行だったな〜。」なんて思ったのも束の間、コンクリート舗装の道が延々と続いています。地図を出し、周りの様子からトロッコレールの終着駅の位置を特定し、林道がどう付いているか想像します。「ゲエ〜。来た道を下った方が良かったかなあ。」
嘆いても後の祭り。歩くしかない。まるでソールにヤスリをかけているようなもの。これで1日分余計に磨り減ってしまう。ソールの張替え費用をかみさんに経費計上してみようかな。まるビおやじは今頭がパニクっています。

開き直って歩き始める。爽やかな秋の晴天。この辺りは未だ紅葉には早いようですが、それでも部分的には色付いています。


12:00 神崎橋着。
愛知川もここまで来ると立派な川です。

「ああ、草臥れた。」着替えもせず石榑峠へ向かう。
登りでもこの程度の傾斜ならそんなにストレスは感じない。久々の山道を楽しみながら行く。


本日はいつもと嗜好を変えて銚子ヶ口岳に生まれて初めて行ってきました。昔からピークに拘りは無いので「是非行かなければ。」なぞと思った事は無いのですが、まあ話の種に。
でも紅葉という予期せぬプレゼントにLucky!
そして主稜線から距離を置き、北から南まで一望できる好立地であることにも驚きました。出来ればイブネ辺りまで足を延ばすとまた違った愉しみ方が出来ると思います。
でも…、名古屋からじゃあアプローチが。石榑峠の幅員制限区間で何台かとすれ違いました。幸いすれ違い可能なところだったから良かったのですが不可能区間で何台も来られたんじゃあ通過に時間がかかり過ぎます。行楽シーズンの昼間は避けた方が良いかも。


2005年10月30日21時35分00秒

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