秋風Hike Oct. 2005

今日は曇りの筈が朝から好天。
鈴鹿の山並みに雲がかかっているが回復は早そう。
それに体育の日を含んだ3連休。
きっと御在所は混むだろう。
てな訳で今日は雨乞。

20051009

6:45 a.m. 菰野町役場前から鈴鹿の山並みを仰ぐ。

御在所以北の山頂には雲が絡んでいる。しかし急速に回復に向かっており、1時間もすれば雲散霧消だろう。
下草はまだ濡れているだろうが乾くのも時間の問題。それじゃあ久々に雨乞でも。
曇りのつもりでいたのに、ホントわたしゃあ晴れ男。野暮用でパスった昨日は大雨だったようだ。

7:15 a.m. 武平峠駐車場をでっぱつ。
雨上がりの上、風が強く寒いくらいだ。ススキの穂も開ききり冷風に震えている。


出だしから濡れたススキの歓迎を受ける。早くもズボンがベッタベタ。
杉の植林帯に入ると朝陽も隠れてしまい薄暗い中を進む。いや、暗いのはグラサンのせいでした。
サワ谷に沿うようになると朝陽が射し出す。「あーさひが燦燦、おはようさん。」
分岐から小尾根を越えクラ谷に移る。
振り向くと木々の緑が透過光に輝き眩しい。


沢沿いに進む。箱庭のような沢の様子が好きだ。水の傍が好きなのは動物の本能か?
冷んやりとした風が心地よい。やはりこの季節はどこへ行っても気分が良い。
道端にはトリカブト、白菊の群落。木漏れ日に輝き眩しいくらい。


8:45 a.m. 七人山のコル着。
杉峠から吹き付ける冷風に震え上がる。寒くて長居は出来ん。

早々に出発。所々木の葉も色付き始めている。
暫く行き笹トンに突入。刈ってくれたようで歩きやすい。涼しさも手伝い以前ほど鬱陶しくない。極楽極楽。
途中で潜望鏡を出し後方の御在所を眺める。七人山が低くなっている。
再度笹トンに突入。汗を滴らせながら中腰で行く。この姿勢が辛いんだよな。
やっと笹トン脱出。県境稜線の山々を眺める。こちらの上空も真っ青。北東から南西にかけて前線上の高層雲が延びている。白い雲と透き通った青空のコントラストが目に眩しい。
杉峠を越えてガスが流れてくる。愛知川下流域は雲海に埋まっている。いずれ消えそうな気配だが…。

9:20 a.m. 東雨乞到着。
遮るもののない、2πRad の眺望。すっかり好天になってしまった。相変わらず寒いくらいの風だがもう暫く痩せ我慢。ついでに燃料補給。


寒さに勝てず直ぐ出発。本峰へ向かう。
登りになると風の陰になり、こんどはポカポカと暑いくらい。陽だまりが恋しい季節になってしまったんですねえ。


9:35 a.m. 山頂着。先客あり。大所帯である。夕べ甲津畑から入り大雨の中途中で幕営したとか。そこで蛭に献血までしたそうな。下の方にはまだ居るんですねえ。まあ今日はこの気温だし大丈夫でしょう。
壮年から子供まで年齢層が広くいかにも楽しそう。やはり山には若い人が似合いますね。わたしゃぼちぼち引退せねば。
ひとりは昔懐かしいウールのニッカボッカ。なんでもお爺さんのものらしく、40年物とか。よくまあ虫にも食われず持ったものですね。
楽しいお喋りも程ほどにして別れる。鎌から湯ノ山に降りるとか。
9:50 a.m. こちらもでっぱつ。
振り返ると山頂付近は暗い赤に紅葉していた。

ポカポカと暖かい尾根を杉峠に向かう。

10:25 a.m. 杉峠着。小休止の後イブネに向かう。あまりにも良い天気なのでつい遠出したくなっちゃいます。


登り始めるとすぐ笹が枯死した一帯に出ます。笹の白く枯れた茎が去年より少なくなっています。土に帰っていったのでしょうか。

笹枯れの跡に小さな馬酔木が点々と生えています。大木から飛んだ種が根付いたのでしょう。以前なら笹の勢力が強くこんなに根付かなかったのでしょうが。
それ以外にも雑草、芝、その他が根付いています。山頂付近では下草が繁茂し全く植生が変わってしまってます。


11:30 a.m. イブネ北端着。
隣のクラシ、その向こうの釈迦ヶ岳をパチリ。


そのまま東尾根を降る。上部の石楠花ジャングルも以前より元気がありません。
行く手を阻む雑木やブッシュも心無し元気がなくとても歩き易くなっています。赤ビニテも多く、それだけ多くの人が通っているって事でしょうか? こんな所を通るなんて物好きな人が多いのですね。歩き易くなるのは良い事ですが。

歩き易くなったなぞと言いながらも最後にミスコース。適当に急なザレを降ったら小峠東側の旧道に出ちゃいました。小峠直進でコクイ谷出合の手前に出るつもりだったのに…。
でもついでだから上水晶出合から御在所へ登り返す事にする。こんなに良い天気だから、ついつい遠回りしたくなっちゃいます。
愛知川を渡り上水晶を詰める。と言っても大分アンヨがお疲れなので沢伝いはパス。山道を行く。
12:40 上水晶の分岐の大岩着。


13:00 地獄谷出合着。近い方を、という事で地獄谷にルートを採る。
13:20 滝上で小休止。燃料補給する。


13:55 ヘロヘロになり望湖台着。凄い人出。
今日辿ってきたところを目で追う。こうやって見ると人の足って大したものです。あんなに遠い距離を歩いてこれるんですから。…なんて満足していられるのは鈴鹿だから。本番では山自体がでかいのでこんなにちょこまかとは進めません。ヒマラヤなんて何日歩いても景色が全然変わらない所もあるって言うんですから、やはりスケールが違うんですね。

一息入れ武平峠へ向かう。
雨乞岳から見た仙ヶ岳、鎌ヶ岳と形が違う。やはり鈴鹿は小さくて狭い。そのくせしっかり歩いたと思えるって楽しい所です。ロートルおじさんにはやはり鈴鹿がお似合いのようで。


14:30 武平峠で雨乞山頂で出会った人達と再会。とっくに湯ノ山へ降りているものと思っていたので吃驚。予定変更で今夜は御在所山頂で幕営とか。いいですね、行き当たりばったり。私も大好きです。山はこうでなくっちゃ。
私もいつでもビバークできるよう道具は持ち歩いていますが、自由という最も重要な道具が有りません。無断外泊なぞしようものなら、かみさんになんて言われるか? 恐ろしくて想像すら出来ません。ああ、所詮私は檻のブタ。お釈迦様の手の中から出ることも出来ない孫悟空のようなもんです。…自由が欲しい。

14:40 車に帰着。

この時間では混雑で温泉は無理かな? と思っていたらまだ整理券発行まで至っていませんでした。Lucky!
混雑は来週辺りがピークかな?


2005年10月09日22時25分00秒

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